False love
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目指すは金曜日。
の有給。
その為に今私とシャンクスは必死に仕事をこなしている。
実はゲームで取ったチケット。
期限があまりなかった。
更に、
目指している金曜を逃してしまうと、
ただの金曜日ではなくなってしまう。
・・・・大型連休。
絶対混むに決まってる、そんなの。
という訳で。
想定外の有給取得の為。
「お先に失礼しまーす」
「・・・・お疲れ様でーす」
今やるしかない。
皆が次々と帰って行く中、残ったのは私とシャンクスの2人のみ。
「シャンクスどんな感じ?」
「あと少しで何とか目処はたつってところだな」
「・・・・さすがね」
「アコはどうだ?」
「全然。終わりが見えそうにないわ」
「手伝おう」
目処はついてると言うものの、自分だって終わってないくせに。
こんな言葉がすんなり出て来るシャンクスに思わず苦笑した。
「大丈夫。明後日までには終わるから」
「・・・・アコは絶叫系は好きか?」
「普通に好きだけど」
「そうか。じゃあ一緒に乗れるな」
「・・・そだね」
あくまで手は動かしながら。
シャンクスは楽しそうに語りかけて来る。
「キャラクターと写真も撮りたいな」
「シャンクスが?」
「駄目か?」
「駄目じゃないけど」
「夜はパレードも見よう」
「そういえば知ってた?お酒飲めないんだって、あそこ」
「そうなのか?・・・・まあ、酔っぱらいにイメージ崩されちゃたまったもんじゃねェだろうしな」
「飲めないなら食べないと」
「食べ物も充実してるらしいが」
「チュロス!ポップコーン!お城の近くにある売店のミートパイ!!」
2人とも画面しか見てないのに。
・・・・話してるだけで少し楽しくなってきた。
「楽しみだな、アコ」
「勿論、これだけ頑張ってるのは何の為?」
「デートの為だ」
「いえす!!」
駄目だテンションおかしくなってきた。
・・・・・でも実際、久しぶりのテーマパークは楽しみで。
最近暇があれば色々調べてる。
アトラクションとか、レストランとか。
人気のおやつとか。
「チキンも食べてみたい」
「・・・・腹、減って来たな」
と、シャンクスがぽつりと呟いたので。
ぐぅぅぅ・・・・。
私のお腹が鳴った。
「・・・・・絶対食べまくってやる」
「よし」
・・・・・・パタン、とシャンクスがパソコンを閉じた。
「え、終わったの?」
「ああ、目処がついたんで終わりにする」
・・・・私もう少しかかりそうなんだけど。
ふぅ、とため息を吐いて私も手を止めた。
「終わりにするか?」
「ううん。小休憩してもう少しやる。シャンクスは先に帰ってて」
「・・・あとはどれだ?」
「これの作成」
「・・・・これなら確か」
「え」
シャンクスがすっと手を伸ばして、
キーボードを叩く。
「ここに・・・・あった」
「使っていいやつ!?」
「さすがに丸写しは問題だが、参考にするなら問題ないだろう」
「参考にさせて頂きます!!」
気を取り直して。
パソコンとにらめっこ再開。
「有難うシャンクス。ここまで出来ればもう大丈夫」
「そうか、なら待ってよう」
「・・・・・帰りなよ、疲れてるでしょ」
我ながら可愛くない言い方なのはわかってる。
それでもこんな言い方しか出来なくて。
・・・・だから恋愛も、うまくいかなかったんだよね。
「・・・・そうだな、俺が居たら邪魔になっちまうな」
「そういう訳、じゃ」
ないけど。
シャンクスは寂しそうな笑みを見せて、
「あまり根詰めるなよ」
と言い残して出て行った。
パタン、とドアの閉まる音が胸を締め付けた。
上手くいかないなあ、本当に。
・・・・シャンクスはカッコ良くて優しいから。
いつか本物の恋人が出来たら。
・・・・・・少し寂しいなあ。
・・・・・や、集中。
せっかくシャンクスが手伝ってくれてかなり進んだんだもん。
私もさっさと終わらせて帰ろう。
「・・・・・・ここが、こう、だから」
1人だから遠慮なく独り言も言う。
「・・・・で、こう、なって、どうよ」
「いいんじゃないか?」
「でしょ!?・・・・・・・って」
独り言に返事が返って来て驚いたら、シャンクスが立ってた。
「帰ったんじゃ・・・・・」
「邪魔にならねェように外で待ってようと思ってたんだが、気になってな」
「はぁ!?」
帰ってなかったの!?
「ついでに差し入れだ」
差し入れ、と渡されたのは飴玉。
「あり、がとう・・・・」
「もうすぐだろう?これ食って頑張れ」
「・・・・・うん」
それだけ言ってシャンクスが部屋を出たから、
あとを追ってみたら。
・・・・居た。
ドアの外で立って、動かない。
帰らない、んだ。
本当なら今すぐに仕事終わらせてシャンクスと帰る選択をした方がいいんだろうけど。
あと少しだし、差し入れももらったし。
キリのいいとこまで終わらせないと女が廃る。
もらった飴を舐めながらパソコンと向かうこと5分。
「・・・・・・ん」
よし、終わったぁぁぁ!!
片付けて急いでドアを開けたらシャンクスが居て。
「お待たせ・・・・!!」
「終わったのか?」
「おかげさまで!」
「さすがだな、アコ」
「シャンクスのおかげ、有難う。・・・待っててくれたことも」
「俺が勝手に待ってただけだ」
「はいはい、じゃあ勝手に待っててくれて有難うね」
これで金曜日、気兼ねなく楽しめる!!!
+有給の憂鬱 終+
の有給。
その為に今私とシャンクスは必死に仕事をこなしている。
実はゲームで取ったチケット。
期限があまりなかった。
更に、
目指している金曜を逃してしまうと、
ただの金曜日ではなくなってしまう。
・・・・大型連休。
絶対混むに決まってる、そんなの。
という訳で。
想定外の有給取得の為。
「お先に失礼しまーす」
「・・・・お疲れ様でーす」
今やるしかない。
皆が次々と帰って行く中、残ったのは私とシャンクスの2人のみ。
「シャンクスどんな感じ?」
「あと少しで何とか目処はたつってところだな」
「・・・・さすがね」
「アコはどうだ?」
「全然。終わりが見えそうにないわ」
「手伝おう」
目処はついてると言うものの、自分だって終わってないくせに。
こんな言葉がすんなり出て来るシャンクスに思わず苦笑した。
「大丈夫。明後日までには終わるから」
「・・・・アコは絶叫系は好きか?」
「普通に好きだけど」
「そうか。じゃあ一緒に乗れるな」
「・・・そだね」
あくまで手は動かしながら。
シャンクスは楽しそうに語りかけて来る。
「キャラクターと写真も撮りたいな」
「シャンクスが?」
「駄目か?」
「駄目じゃないけど」
「夜はパレードも見よう」
「そういえば知ってた?お酒飲めないんだって、あそこ」
「そうなのか?・・・・まあ、酔っぱらいにイメージ崩されちゃたまったもんじゃねェだろうしな」
「飲めないなら食べないと」
「食べ物も充実してるらしいが」
「チュロス!ポップコーン!お城の近くにある売店のミートパイ!!」
2人とも画面しか見てないのに。
・・・・話してるだけで少し楽しくなってきた。
「楽しみだな、アコ」
「勿論、これだけ頑張ってるのは何の為?」
「デートの為だ」
「いえす!!」
駄目だテンションおかしくなってきた。
・・・・・でも実際、久しぶりのテーマパークは楽しみで。
最近暇があれば色々調べてる。
アトラクションとか、レストランとか。
人気のおやつとか。
「チキンも食べてみたい」
「・・・・腹、減って来たな」
と、シャンクスがぽつりと呟いたので。
ぐぅぅぅ・・・・。
私のお腹が鳴った。
「・・・・・絶対食べまくってやる」
「よし」
・・・・・・パタン、とシャンクスがパソコンを閉じた。
「え、終わったの?」
「ああ、目処がついたんで終わりにする」
・・・・私もう少しかかりそうなんだけど。
ふぅ、とため息を吐いて私も手を止めた。
「終わりにするか?」
「ううん。小休憩してもう少しやる。シャンクスは先に帰ってて」
「・・・あとはどれだ?」
「これの作成」
「・・・・これなら確か」
「え」
シャンクスがすっと手を伸ばして、
キーボードを叩く。
「ここに・・・・あった」
「使っていいやつ!?」
「さすがに丸写しは問題だが、参考にするなら問題ないだろう」
「参考にさせて頂きます!!」
気を取り直して。
パソコンとにらめっこ再開。
「有難うシャンクス。ここまで出来ればもう大丈夫」
「そうか、なら待ってよう」
「・・・・・帰りなよ、疲れてるでしょ」
我ながら可愛くない言い方なのはわかってる。
それでもこんな言い方しか出来なくて。
・・・・だから恋愛も、うまくいかなかったんだよね。
「・・・・そうだな、俺が居たら邪魔になっちまうな」
「そういう訳、じゃ」
ないけど。
シャンクスは寂しそうな笑みを見せて、
「あまり根詰めるなよ」
と言い残して出て行った。
パタン、とドアの閉まる音が胸を締め付けた。
上手くいかないなあ、本当に。
・・・・シャンクスはカッコ良くて優しいから。
いつか本物の恋人が出来たら。
・・・・・・少し寂しいなあ。
・・・・・や、集中。
せっかくシャンクスが手伝ってくれてかなり進んだんだもん。
私もさっさと終わらせて帰ろう。
「・・・・・・ここが、こう、だから」
1人だから遠慮なく独り言も言う。
「・・・・で、こう、なって、どうよ」
「いいんじゃないか?」
「でしょ!?・・・・・・・って」
独り言に返事が返って来て驚いたら、シャンクスが立ってた。
「帰ったんじゃ・・・・・」
「邪魔にならねェように外で待ってようと思ってたんだが、気になってな」
「はぁ!?」
帰ってなかったの!?
「ついでに差し入れだ」
差し入れ、と渡されたのは飴玉。
「あり、がとう・・・・」
「もうすぐだろう?これ食って頑張れ」
「・・・・・うん」
それだけ言ってシャンクスが部屋を出たから、
あとを追ってみたら。
・・・・居た。
ドアの外で立って、動かない。
帰らない、んだ。
本当なら今すぐに仕事終わらせてシャンクスと帰る選択をした方がいいんだろうけど。
あと少しだし、差し入れももらったし。
キリのいいとこまで終わらせないと女が廃る。
もらった飴を舐めながらパソコンと向かうこと5分。
「・・・・・・ん」
よし、終わったぁぁぁ!!
片付けて急いでドアを開けたらシャンクスが居て。
「お待たせ・・・・!!」
「終わったのか?」
「おかげさまで!」
「さすがだな、アコ」
「シャンクスのおかげ、有難う。・・・待っててくれたことも」
「俺が勝手に待ってただけだ」
「はいはい、じゃあ勝手に待っててくれて有難うね」
これで金曜日、気兼ねなく楽しめる!!!
+有給の憂鬱 終+