False love
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「げ」
シャンクスの姿を見つけて思わず声が出た。
嘘でしょ、まだ待ち合わせの10分前なのに。
何という出来る男。
「・・・・おはよ」
思い切って声をかけた。
「早いな。まだ10分も前だ」
いや貴方それより早く来てるじゃない。
「シャンクスはいつからいたの?」
「今来たところだ」
・・・・嘘ね。
言わないけど。
「・・・・そう。時間までまだあるけど、どうする?」
「その辺歩くか」
「ん、そうしましょ」
私はこれからシャンクスと映画を見に行く。
それだけだ。
決してデートじゃない。
・・・・デートじゃ、ない。
今回もたまたま目的が一致しただけ。
一昨日、帰りの電車にあった広告。
「あ」
前から好きで見てたドラマの映画化。
それに反応した私に、
「ああ、これか。評判いいらしいな」
「そうなの?今度見に行こうと思ってるんだけど」
「俺も興味あるんだが・・・・一緒に行かないか?」
「え、いいけど」
・・・・・という会話があって。
現在に至る訳だけども。
「ご飯どうする?先に食べとく?」
「そうだな・・・・上映中に腹の音が響くのは気まずい」
「あははっ、確かに。何か食べたいのある?」
「俺は何でもいい」
「私も何でもいい」
「ちょうどこそにラーメン屋がある」
「ああ、いんじゃない?」
私もラーメンは好きだし、たぶんシャンクスも嫌いじゃないはず。
今まで何回か一緒に食べに行ったことあるし。
というわけで。
「らっしゃーい」
カウンターに座って、
メニューを確認。
「俺は味噌」
「私醤油。と唐揚げで」
「かしこまりやしたァッ」
いい匂いだからこの店は期待出来るかも。
「唐揚げまで食べられるのか?」
「だってお腹空いてるんだもん。お腹鳴らないようにしないとだし」
「はははっ、そうだな!」
「シャンクスはラーメンだけで足りるの?」
「腹いっぱい食ったら寝ちまいそうだからな」
「・・・・それは早く言って欲しかったな」
私も寝ちゃうかなあ。
いやいや、大丈夫。楽しみにしてたんだもん、寝たりしない。
「寝たら起こしてやるさ」
「よろしく」
それからこれから見る映画の出演俳優の話しをしたり、
他愛のない話しをして、
「味噌と醤油お待たせしやしたァッ」
まずラーメンが到着。
「あーいい匂い。いただきまーす」
「俺も」
スープを一口。
「ん。・・・・・・美味しいっ」
麺をすすってもスープがよく絡んで美味しい。
「美味いな。・・・今までの中で1番だ」
「味噌美味しい?」
「美味いぞ、ほら」
シャンクスが器を近づけてくれたので遠慮なくスープを頂く。
「んん!ホントだ味噌美味しい。シャンクスも醤油良かったら」
「遠慮なく。・・・・当たりだな、この店は」
「ね、また来ましょ」
とラーメンの味に大感動したところで、
「から揚げお待たせしましたァ!」
「わー有難う御座いま・・・・・・・・・・・」
唐揚げが登場。
・・・1枚のお皿に乗った、山盛りの唐揚げ。
「・・・・食べられるのか?」
「食べきりますとも」
「心強いな」
「私の胃袋舐めないでね」
・・・・とは言ったものの、
「・・・でもシャンクスも食べてもいいよ」
「なら1個。・・・・・ん、美味い」
せっかく揚げたての唐揚げ。
シャンクスも美味しいって言ってるし。
「・・・・・うん、美味しい」
最初のうちはね。
「ご・・・・・ご馳走様でした!!」
「食べたな」
「食べたわ。二言はない」
頑張って食べきりました。
お腹が苦しい。
「映画、そろそろ行くか?」
「行きましょう・・・・!!」
大好きだったドラマの映画。
内容的には満足だったし、
お腹いっぱいになって眠くはなったけどちゃんと楽しめた。
でも1つ気になったのは。
途中からシャンクスが手を繋いできたこと。
・・・・こんなとこでまで恋人のフリしなくていいのに。
とりあえず犯人は予想通りだったし、
シャンクスも、
「楽しかった」
って言ってるし。
うん、まあ。
良い1日でした。
+お休みの1日 終+