False love
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シャンクスとはまあ、付き合いが短くはないから。
だからわかる。
周りはたぶん気づいてる人は少ない。
私も最初は気づけなかったし。
・・・・上手いよねえ、隠すのが。
私はへたくそなんだけど。
「シャンクス」
「ん、どうした?」
「大丈夫?」
「・・・・何も問題はないが?」
不思議そうな顔をしてる。
・・・まあ、そうだろうなあ。
「余裕ないでしょ、今日。何かあった?」
隠してるみたいだから、とこっそり耳元で囁けばシャンクスは苦笑を浮かべた。
「わかるか?」
「私にはね。何かあったの?」
「取引先の無茶ぶりにちょっとな」
「・・・・なるほど。何か手伝えることある?」
「気持ちだけもらっておこう。何とかするさ」
張り付いた笑顔が強張ってる。
・・・・ほんと、珍しい。
でもシャンクスが何とかする、と言ってる以上これまで。
これ以上何か言うのは失礼だから。
実際シャンクスは出来る人だから。
「そっか。じゃあ何とかなったら一緒にご飯行かない?」
「デートの誘いなら喜んで受けよう」
「奢るよ、たまには」
「その点は心配ない。今日中には何とかなる」
「そ?なら行きたいとこ考えておいてね」
「ああ、楽しみにしてる」
さて、私も人の心配してる場合じゃないんだな。
先輩から押し付けられた書類、頑張りますか。
「お疲れっ」
「お疲れ。・・・・アコも良く頑張ってたな」
「シャンクスに比べたら平気。てかここで良かったの?」
「ああ、ここが良いんだ」
「・・・・そーなの?」
シャンクスがいいなら別にいいんだけどさ。
シャンクスが労いの場に選んだのはいつもの焼き鳥屋。
「おっちゃんーつくねとハツ、軟骨も追加」
「あいよっ」
「ここは何でも美味いし・・・・何よりアコが嬉しそうだ」
「・・・・私?」
朝とは全然違った、柔らかい表情のシャンクス。
まさか私のことを言われるとは思わなかった。
「俺の1番の癒しはアコの笑顔だからな」
「・・・・・モテる男は違うねェ」
気障だよね、ほんと。
「アコもモテてるだろう?」
「シャンクス程じゃありません」
「よく気が付くしな」
「・・・・・そう?」
「今日の俺の異変に気付いたのもアコだけだった」
「ま、付き合い長いからね」
シャンクスは隠そうとしてるし。
前に聞いたら、大人としてそういうのは出したくない、って言ってたっけ。
そういうところはすごく尊敬してる。
「ああ、助かった」
「や、私何もしなかったけど」
むしろ出来なかったけど。
「声をかけてもらえるだけで違う。自分を理解してくれる人間がいるってだけで心強いもんだ」
・・・・・うん、それは一理あるかもしれない。
「・・・良かった」
「アコに何かあった時は俺が真っ先に気づきたいもんだな」
「頼りにしてる」
こういう関係っていいなあ。
何となくそう思ってふと考えた。
・・・・どんな関係?
私とシャンクスの今の、関係。
同期で、偽装恋人で。
「アコ」
「んー?」
「このあとうちに来ないか?」
「・・・・・・シャンクスの家に?何で?」
考え事をしていたところに、考え事なんてしてる場合じゃない発言。
「明日は休みだろう?」
「ん、そうだけど」
「良い酒が手に入ったんだ」
「え、ほんと?」
「ああ、それに前に言ってた焼き鳥のアレンジ料理も食ってみたい」
ああ、そういえばそんな話しもしたっけ。
シャンクス今日頑張ってたし、この後も明日も予定はないし。
「いいけど・・・・・誰かに見られたら噂になりそうね」
「問題あるか?」
きょとん、とシャンクス。
あ、そっか。
「・・・・ない。私たち恋人同士だものね」
むしろそういうのがない方が不思議だよね。
「とはいえアコにとっては見られない方がいいだろうが」
「・・・・・まあね」
「今日はアコも大変そうだったな」
・・・・シャンクスだって大変だったろうに、私のこともちゃんと見ててくれたんだ。
「シャンクス程じゃないわよ。いつもの仕事が少し増えただけでやることは変わってないし」
「頼もしい限りだな」
「とか言って全然頼らないくせに」
今日も1人でしれっと何とかしてくれちゃったくせに。
・・・・優秀よね、ほんと。
「そんなことねェさ、現に今頼ってる」
シャンクスが笑顔でそんなこと言うもんだから、おかしくなって笑った。
「料理で?」
「仕事は何とでも出来るが、料理はどうにもな・・・・」
「仕方ない、恋人の為に一肌脱ぎますか」
「頼む」
「頼まれた」
苦手なことを素直に認めて、
頼ってくれる。
・・・・・やっぱシャンクス尊敬する。
+尊敬の人 終+
だからわかる。
周りはたぶん気づいてる人は少ない。
私も最初は気づけなかったし。
・・・・上手いよねえ、隠すのが。
私はへたくそなんだけど。
「シャンクス」
「ん、どうした?」
「大丈夫?」
「・・・・何も問題はないが?」
不思議そうな顔をしてる。
・・・まあ、そうだろうなあ。
「余裕ないでしょ、今日。何かあった?」
隠してるみたいだから、とこっそり耳元で囁けばシャンクスは苦笑を浮かべた。
「わかるか?」
「私にはね。何かあったの?」
「取引先の無茶ぶりにちょっとな」
「・・・・なるほど。何か手伝えることある?」
「気持ちだけもらっておこう。何とかするさ」
張り付いた笑顔が強張ってる。
・・・・ほんと、珍しい。
でもシャンクスが何とかする、と言ってる以上これまで。
これ以上何か言うのは失礼だから。
実際シャンクスは出来る人だから。
「そっか。じゃあ何とかなったら一緒にご飯行かない?」
「デートの誘いなら喜んで受けよう」
「奢るよ、たまには」
「その点は心配ない。今日中には何とかなる」
「そ?なら行きたいとこ考えておいてね」
「ああ、楽しみにしてる」
さて、私も人の心配してる場合じゃないんだな。
先輩から押し付けられた書類、頑張りますか。
「お疲れっ」
「お疲れ。・・・・アコも良く頑張ってたな」
「シャンクスに比べたら平気。てかここで良かったの?」
「ああ、ここが良いんだ」
「・・・・そーなの?」
シャンクスがいいなら別にいいんだけどさ。
シャンクスが労いの場に選んだのはいつもの焼き鳥屋。
「おっちゃんーつくねとハツ、軟骨も追加」
「あいよっ」
「ここは何でも美味いし・・・・何よりアコが嬉しそうだ」
「・・・・私?」
朝とは全然違った、柔らかい表情のシャンクス。
まさか私のことを言われるとは思わなかった。
「俺の1番の癒しはアコの笑顔だからな」
「・・・・・モテる男は違うねェ」
気障だよね、ほんと。
「アコもモテてるだろう?」
「シャンクス程じゃありません」
「よく気が付くしな」
「・・・・・そう?」
「今日の俺の異変に気付いたのもアコだけだった」
「ま、付き合い長いからね」
シャンクスは隠そうとしてるし。
前に聞いたら、大人としてそういうのは出したくない、って言ってたっけ。
そういうところはすごく尊敬してる。
「ああ、助かった」
「や、私何もしなかったけど」
むしろ出来なかったけど。
「声をかけてもらえるだけで違う。自分を理解してくれる人間がいるってだけで心強いもんだ」
・・・・・うん、それは一理あるかもしれない。
「・・・良かった」
「アコに何かあった時は俺が真っ先に気づきたいもんだな」
「頼りにしてる」
こういう関係っていいなあ。
何となくそう思ってふと考えた。
・・・・どんな関係?
私とシャンクスの今の、関係。
同期で、偽装恋人で。
「アコ」
「んー?」
「このあとうちに来ないか?」
「・・・・・・シャンクスの家に?何で?」
考え事をしていたところに、考え事なんてしてる場合じゃない発言。
「明日は休みだろう?」
「ん、そうだけど」
「良い酒が手に入ったんだ」
「え、ほんと?」
「ああ、それに前に言ってた焼き鳥のアレンジ料理も食ってみたい」
ああ、そういえばそんな話しもしたっけ。
シャンクス今日頑張ってたし、この後も明日も予定はないし。
「いいけど・・・・・誰かに見られたら噂になりそうね」
「問題あるか?」
きょとん、とシャンクス。
あ、そっか。
「・・・・ない。私たち恋人同士だものね」
むしろそういうのがない方が不思議だよね。
「とはいえアコにとっては見られない方がいいだろうが」
「・・・・・まあね」
「今日はアコも大変そうだったな」
・・・・シャンクスだって大変だったろうに、私のこともちゃんと見ててくれたんだ。
「シャンクス程じゃないわよ。いつもの仕事が少し増えただけでやることは変わってないし」
「頼もしい限りだな」
「とか言って全然頼らないくせに」
今日も1人でしれっと何とかしてくれちゃったくせに。
・・・・優秀よね、ほんと。
「そんなことねェさ、現に今頼ってる」
シャンクスが笑顔でそんなこと言うもんだから、おかしくなって笑った。
「料理で?」
「仕事は何とでも出来るが、料理はどうにもな・・・・」
「仕方ない、恋人の為に一肌脱ぎますか」
「頼む」
「頼まれた」
苦手なことを素直に認めて、
頼ってくれる。
・・・・・やっぱシャンクス尊敬する。
+尊敬の人 終+