いざ、勝負
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無事にログも溜まり、ロンさんがしょうがも買って来てくれて、出航となった。
私は近いうちにシャンクスにしょうが焼きを作る。
「おはよーございますー」
「お、アコ!食器、お前だな?」
「食器?あ、全部洗ってはおきましたけど」
朝の支度にと厨房に行くなりロンさんに笑顔で声をかけられた。
「すげえな、ぴかぴかだぜ」
「この間洗い物出来ませんでしたから、せめてこれくらいはしなきゃと思って」
「大変だったろ?」
「お皿も料理のうちですから」
「おふくろさんの教育の賜物、か?」
「そうですね・・・でも本とかの影響もあります」
実際母さんも本から学んだことは多いらしい。
そしてその母から私が教わってる訳で。
「そりゃ偉いもんだ。何ならうちの図書室行ってみるか?結構見ごたえのある本がある」
「そうなんですか?ちょっと読んでみたいです」
本を読むのは嫌いじゃない。
「じゃあ朝飯食い終わったら行くといい。あとで場所教えてやるよ」
「有難う御座います、行って見ます。あ、今日は私味噌汁当番でもいいですか?」
「ああ、構わないが」
二日酔い気味の皆の為にしじみの味噌汁を作って、さっさと自分のぶんのご飯を食べた。
しょうが焼き作るときに、何か隠し味になるものを入れられたら、と思っているので。
何かヒント得られたらいいなと思ったから、早く図書室に行って読みたかった。
「・・・・・・すごい」
さすが、というべきか何と言うべきか。
レッドフォース号の図書室にある本は半端じゃない数。
その中から料理関係の本棚を探す。
「あ、あった」
調味料の文字を見つけて、さっそく1冊手にとって見る。
・・・・・・・・・興味深い。
1冊そういうのが見つかると、他にも、と思うのが性というもので。
ふと上の方で【素材とタレの相性】という本を見つけた。
あーでも高いな。
私は背が低い方ではないけど、これはちょっと上過ぎるかな・・・・。
でも読みたい、ので頑張ってみることにする。
「・・・んー・・・・ふぬあ!」
軽くジャンプして、本に手がかかった。
「あ、」
取ろうとしたその本が動いた、のはいいんだけども。
私の頭の真上にあったその本はぐらりと揺らぎ、自然と下に落ちることになった。
すぐに来るであろう衝撃に備えて思わず目を瞑ったけれど、衝撃は来なかった。
「・・・・・・あれ」
そっと目を開くと、私の頭の腕には、落ちようとしていた本を持った手があった。
手?
「・・・・シャンクス?」
「こういう時は俺を呼べ、アコ」
後ろを振り返るとそこに居たのは苦笑を浮かべたシャンクスだった。
「有難う御座います。でも何でここに?」
「朝飯食いに行ったはいいがアコの姿が見えないんで、ロンに聞いてきたんだ」
「ご飯は召し上がられました?」
「ああ、今日は味噌汁だったか?」
・・・・まさか当てられるとは思わなかったので驚いた。
そしてそれが顔に出ていたのか、
「わかるさ。アコの作った物はな」
何気なしにそう言って笑うシャンクス。
「・・・まあ、ご満足頂けたなら良かったです」
「今日もおかずだと思ったんだが、何かあったのか?」
「皆が宴ばっかりで二日酔いしてるから、しじみの味噌汁作ってあげたいなって思ったんで」
「・・・アコは優しいな」
優しいな、と言ったシャンクスの顔の方が優しいと、思った。
・・・ていうかさっきから距離近いし。
「ありがとございま・・・シャンクス?」
元々近かった距離が、また近くなった。
「アコ」
「はい?」
「キス、していいか?」
どくん、と心臓の音がした。
今何て?
「何、で・・・ですか」
「・・・したいから、以外に理由があるか?」
その真剣な眼差しと、妖艶な笑みに、言葉が出なくて。
けれどすぐに、
「え」
唇に触れた柔らかい熱。
「え・・・・えええええ」
今・・・・キスしやがりましたねこの人。
聞いた意味は!?
っていうか、どうしよ私、
「なぁ、アコ」
「・・・何ですか」
再び名前を呼ばれて、返事をすれば。
至極真面目な顔で、
「初めてか?」
そんなコトを聞くもんで、
「・・・知りませんっ」
本だけ奪い取って、急いで部屋を出た。
・・・・・・・・どうしよう、
私。
嫌、って言えなかったし、
嫌、って思わなかった。
+図書室で 終+
私は近いうちにシャンクスにしょうが焼きを作る。
「おはよーございますー」
「お、アコ!食器、お前だな?」
「食器?あ、全部洗ってはおきましたけど」
朝の支度にと厨房に行くなりロンさんに笑顔で声をかけられた。
「すげえな、ぴかぴかだぜ」
「この間洗い物出来ませんでしたから、せめてこれくらいはしなきゃと思って」
「大変だったろ?」
「お皿も料理のうちですから」
「おふくろさんの教育の賜物、か?」
「そうですね・・・でも本とかの影響もあります」
実際母さんも本から学んだことは多いらしい。
そしてその母から私が教わってる訳で。
「そりゃ偉いもんだ。何ならうちの図書室行ってみるか?結構見ごたえのある本がある」
「そうなんですか?ちょっと読んでみたいです」
本を読むのは嫌いじゃない。
「じゃあ朝飯食い終わったら行くといい。あとで場所教えてやるよ」
「有難う御座います、行って見ます。あ、今日は私味噌汁当番でもいいですか?」
「ああ、構わないが」
二日酔い気味の皆の為にしじみの味噌汁を作って、さっさと自分のぶんのご飯を食べた。
しょうが焼き作るときに、何か隠し味になるものを入れられたら、と思っているので。
何かヒント得られたらいいなと思ったから、早く図書室に行って読みたかった。
「・・・・・・すごい」
さすが、というべきか何と言うべきか。
レッドフォース号の図書室にある本は半端じゃない数。
その中から料理関係の本棚を探す。
「あ、あった」
調味料の文字を見つけて、さっそく1冊手にとって見る。
・・・・・・・・・興味深い。
1冊そういうのが見つかると、他にも、と思うのが性というもので。
ふと上の方で【素材とタレの相性】という本を見つけた。
あーでも高いな。
私は背が低い方ではないけど、これはちょっと上過ぎるかな・・・・。
でも読みたい、ので頑張ってみることにする。
「・・・んー・・・・ふぬあ!」
軽くジャンプして、本に手がかかった。
「あ、」
取ろうとしたその本が動いた、のはいいんだけども。
私の頭の真上にあったその本はぐらりと揺らぎ、自然と下に落ちることになった。
すぐに来るであろう衝撃に備えて思わず目を瞑ったけれど、衝撃は来なかった。
「・・・・・・あれ」
そっと目を開くと、私の頭の腕には、落ちようとしていた本を持った手があった。
手?
「・・・・シャンクス?」
「こういう時は俺を呼べ、アコ」
後ろを振り返るとそこに居たのは苦笑を浮かべたシャンクスだった。
「有難う御座います。でも何でここに?」
「朝飯食いに行ったはいいがアコの姿が見えないんで、ロンに聞いてきたんだ」
「ご飯は召し上がられました?」
「ああ、今日は味噌汁だったか?」
・・・・まさか当てられるとは思わなかったので驚いた。
そしてそれが顔に出ていたのか、
「わかるさ。アコの作った物はな」
何気なしにそう言って笑うシャンクス。
「・・・まあ、ご満足頂けたなら良かったです」
「今日もおかずだと思ったんだが、何かあったのか?」
「皆が宴ばっかりで二日酔いしてるから、しじみの味噌汁作ってあげたいなって思ったんで」
「・・・アコは優しいな」
優しいな、と言ったシャンクスの顔の方が優しいと、思った。
・・・ていうかさっきから距離近いし。
「ありがとございま・・・シャンクス?」
元々近かった距離が、また近くなった。
「アコ」
「はい?」
「キス、していいか?」
どくん、と心臓の音がした。
今何て?
「何、で・・・ですか」
「・・・したいから、以外に理由があるか?」
その真剣な眼差しと、妖艶な笑みに、言葉が出なくて。
けれどすぐに、
「え」
唇に触れた柔らかい熱。
「え・・・・えええええ」
今・・・・キスしやがりましたねこの人。
聞いた意味は!?
っていうか、どうしよ私、
「なぁ、アコ」
「・・・何ですか」
再び名前を呼ばれて、返事をすれば。
至極真面目な顔で、
「初めてか?」
そんなコトを聞くもんで、
「・・・知りませんっ」
本だけ奪い取って、急いで部屋を出た。
・・・・・・・・どうしよう、
私。
嫌、って言えなかったし、
嫌、って思わなかった。
+図書室で 終+