いざ、勝負
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私の好きな料理が食べたい、と言った赤髪さん。
私を知りたいと、言ってくれた。
ならば私も料理で語ってみせようじゃないか。
材料があるのを確認して、包丁を握った、その時。
「死ねェ赤髪!」
その声に驚いて、何事かとドアを開けた。
目の前には、戦っている赤髪さんの後姿。
敵は・・・・3人。
皆短剣を持ってる。
あ、1人倒された。
これなら大丈夫そうかな。
あと2人。
・・・・あと、1人。
「あ」
見慣れない光景に、好奇心と緊張で危険を忘れて夢中になっていたら、ドアが大きく開いた。
「・・・女?」
あ、ヤバイ。
敵が私に気づいた。
そしてニヤリと笑って、赤髪さんをすり抜けて私に向かって走ってくる。
どっどうしよう!
包丁は持ってないし取りに行く時間もないし!
「アコ!」
近づく短剣にいよいよ考える暇もなくなって、
「え、」
目の前に見えた赤と黒。
そして次の瞬間には倒れている短剣を持った男。
何が、
起こったの。
「無事か?アコ」
真剣な顔で問いかけてくる、その赤髪さんの腕に伝う血。
「・・・は、」
「ん?」
「船医さんは!?」
「何処か怪我したのか!?」
「怪我したのは貴方でしょ!?」
「ああ、これくらいたいしたことじゃない。船医は今居ないが」
「駄目です!こっち来てください!」
周りを見渡して敵がもう居ないことを確認して、私はドアを閉めた。
そして調理場に置いてある救急セットを取り出した。
「応急処置しか出来ません、後でちゃんと船医さんに見てもらってください」
「・・・悪いな」
抉られた腕。
重症ではないけどかすり傷とも言えない。
・・・一瞬のことだったけど、
私を庇ってくれたことは理解出来たから。
「一応勉強はしましたけど、間違ってるとこあったら言って下さい、ね」
「ああ、大丈夫だ」
大人しく応急処置を受ける赤髪さんに、最後に包帯を巻いて。
「・・・終わりです」
「怖かったか?」
「こわ・・・・うーん、怖かったっていうか、参考になりました」
正直怖い、というよりも感心の方が強かった。
「はははっさすがに肝が据わってるな」
何でこんな風に笑うんだろう。
何で笑ってくれるんだろう。
・・・・・私は、
「・・・・・すみませんでした」
「・・・何のことだ?」
この人に、謝らなければ。
「不用意に敵に見つかってしまいました。そのせいで、怪我を」
「気にするな。無事で良かった」
今日のことだけじゃない。
「昨日も・・・一緒に謝ってくれて、今日は守ってくれて、有難う、シャンクス」
仲間だと、言ってくれて。
「礼を言われるようなことはしちゃいないが・・・いいもんだな、名前で呼ばれるってのは」
「これからは・・・名前で呼びます、ずっと」
敵が呼ぶ、『赤髪』と。
私を仲間だと言ってくれて、
一緒に謝ってくれて、守ってくれたこの人を。
同じように呼びたくなかった。
+シャンクス 終+
私を知りたいと、言ってくれた。
ならば私も料理で語ってみせようじゃないか。
材料があるのを確認して、包丁を握った、その時。
「死ねェ赤髪!」
その声に驚いて、何事かとドアを開けた。
目の前には、戦っている赤髪さんの後姿。
敵は・・・・3人。
皆短剣を持ってる。
あ、1人倒された。
これなら大丈夫そうかな。
あと2人。
・・・・あと、1人。
「あ」
見慣れない光景に、好奇心と緊張で危険を忘れて夢中になっていたら、ドアが大きく開いた。
「・・・女?」
あ、ヤバイ。
敵が私に気づいた。
そしてニヤリと笑って、赤髪さんをすり抜けて私に向かって走ってくる。
どっどうしよう!
包丁は持ってないし取りに行く時間もないし!
「アコ!」
近づく短剣にいよいよ考える暇もなくなって、
「え、」
目の前に見えた赤と黒。
そして次の瞬間には倒れている短剣を持った男。
何が、
起こったの。
「無事か?アコ」
真剣な顔で問いかけてくる、その赤髪さんの腕に伝う血。
「・・・は、」
「ん?」
「船医さんは!?」
「何処か怪我したのか!?」
「怪我したのは貴方でしょ!?」
「ああ、これくらいたいしたことじゃない。船医は今居ないが」
「駄目です!こっち来てください!」
周りを見渡して敵がもう居ないことを確認して、私はドアを閉めた。
そして調理場に置いてある救急セットを取り出した。
「応急処置しか出来ません、後でちゃんと船医さんに見てもらってください」
「・・・悪いな」
抉られた腕。
重症ではないけどかすり傷とも言えない。
・・・一瞬のことだったけど、
私を庇ってくれたことは理解出来たから。
「一応勉強はしましたけど、間違ってるとこあったら言って下さい、ね」
「ああ、大丈夫だ」
大人しく応急処置を受ける赤髪さんに、最後に包帯を巻いて。
「・・・終わりです」
「怖かったか?」
「こわ・・・・うーん、怖かったっていうか、参考になりました」
正直怖い、というよりも感心の方が強かった。
「はははっさすがに肝が据わってるな」
何でこんな風に笑うんだろう。
何で笑ってくれるんだろう。
・・・・・私は、
「・・・・・すみませんでした」
「・・・何のことだ?」
この人に、謝らなければ。
「不用意に敵に見つかってしまいました。そのせいで、怪我を」
「気にするな。無事で良かった」
今日のことだけじゃない。
「昨日も・・・一緒に謝ってくれて、今日は守ってくれて、有難う、シャンクス」
仲間だと、言ってくれて。
「礼を言われるようなことはしちゃいないが・・・いいもんだな、名前で呼ばれるってのは」
「これからは・・・名前で呼びます、ずっと」
敵が呼ぶ、『赤髪』と。
私を仲間だと言ってくれて、
一緒に謝ってくれて、守ってくれたこの人を。
同じように呼びたくなかった。
+シャンクス 終+