いざ、勝負
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・・・・・・で、改めてベッドに入る訳ですが。
「お邪魔、します」
一言ご挨拶してからベッドに入った。
でもすぐに横になるのは何となく恥ずかしくて座ったまま。
そしてすぐに赤髪さんが嬉しそうな顔で潜り込んでくる。
「ルフィのことより俺のことに興味はないか?アコ」
「ないです」
「つれないな」
「だって必要ないですもん。これから嫌でもたくさん知れますし」
赤髪さんが横になったのを確認して私も横たわる。
そうなると当然の如く目の前にドアップで映る赤髪さんの顔。
う・・・・恥ずかしい。
やっぱやめておけば良かったかな、なんて思いが胸を過ぎる。
「・・・そうだな、じゃあ何から話すか」
「おっお願いします!」
ドキドキと高鳴る胸は、
これから赤髪さんの口から紡がれる話への期待か。
それとも、
絡み合う視線をはずせないことにたいして、か。
「あの頃のルフィは、シャンクスシャンクスと俺の後ろをついて回ってきて・・・可愛かったなァ」
「・・・・・っ!」
羨ましすぎる!
それからルフィ君がゴム人間になった経緯や、
頬の傷の理由も知った。
・・・・・全部赤髪さんのせいだった。
「じゃあルフィ君のあの帽子は、赤髪さんの、なんですね」
「ああ、そうだ」
「それを返しにここに・・・ルフィ君が、来る」
「海賊王になる、あいつはそう言った。きっと来るさ、立派な海賊になってな」
「海賊王・・・・!」
ぶる、と身体が震えた。
なんてカッコイイんだろう。
まだ会ったこともないのに、彼ならなれる。
そんな気がした。
「やっぱりいいなあルフィ君・・・・」
早く会いたい。
「印象は変わったか?」
「早く会いたくなりました・・・・やっぱり私の勘は間違ってなかったです」
「・・・・疑わないのか?」
夢心地の私に赤髪さんの不思議そうな声が届いて、現実に戻った。
「何をですか?」
「嘘を言っているとは思わなかったのか?」
「嘘だったんですか?」
「いや・・・だが、信じ過ぎじゃないか?」
戸惑い気味に問いかける赤髪さんの質問の意図がよくわからない。
「信じちゃ駄目なんですか?え、でも信じられなかったら船乗らないですけど」
素直にそう答えると、赤髪さんは目を見開いた。
そして、
「・・・なるほどな」
と笑う。
「・・・・・・・?」
訳がわからない。
ソレがたぶんそのまんま顔に出てたらしく、
「実感したんだ」
「実感、ですか?」
「お互いに勘はいいようだ。ますます楽しみになってきた」
やっぱりよくわからない答えをくれた。
ルフィのことで嘘をつくつもりはない。
だが話を簡単に信じたことに違和感を覚えた。
普通もっと疑うもんじゃないのか。
『信じちゃ駄目なんですか?え、でも信じられなかったら船乗らないですけど』
当然と言わんばかりに返って来た答えに一瞬驚いた。
ルフィの呼び方1つで知り合いだと気づいたこと、大根1本で応戦しようとしたこと。
何より俺の目を逸らさないどころか逆に真っ直ぐに見つめ返してくることから、気が強く聡い女だと思っていたが。
・・・・気が強いのは事実だろうが、それ本当の話ですか、くらいは言われると思っていた。
面白い。
「・・・・アコ?」
聞こえてきた寝息にふと目の前のアコを見ると、
目を閉じて眠っていた。
この場に居たのがルフィだったらアコはどうしていただろうか、などと考えてしまう自分が憎い。
+夢心地 終+