いざ、勝負
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お守り代わりに持ってきたルフィ君の手配書を握り締めて、改めてレッドフォース号、その船を見上げた。
今日から、この船で料理を作る。
深く深呼吸して、気合いを入れて船へと歩き出した。
「来たな、アコ」
まるでこの時間に来ることを知っていたかのように出迎えてくれたのは、赤髪さん。
「・・・・よろしく、お願いします」
「まあそんな硬くなんなって!楽しくいこうぜ!な?」
だっはっは、と豪快に笑う赤髪さんに苦笑する。
「仮にも海賊船にこれから乗るっていう人に言う台詞じゃないですよね、それ」
「知らないのかアコ?海賊は楽しいんだぞ」
「・・・・知ってます」
「ん?」
「何でもありません、それより厨房に案内して頂けませんか?」
うちの店の厨房とは違うだろうし、
早く覚えて慣れたい。
「ああ、コック達にも紹介するつもりだ」
早速厨房に案内してもらう。
「ここが食堂。で、厨房がここだ」
・・・・・さすがに、広い。
「おーい、新しい仲間だ」
赤髪さんが皆を呼んで、皿洗いしていた人たちが続々と集まってきた。
調理をしてる人は少ないから、朝御飯のラッシュ時間は終わってるのかもしれない。
「おお、女だ!」
「新しいコックですか、お頭」
「おう。俺の女だからな、手ぇ出すなよお前ら」
「お頭の!?」
「違います。さらりと嘘つかないで下さい」
新しい環境に戸惑いながら、そこはしっかり突っ込ませて頂く。
けれど赤髪さんは反省する風でもなくただ、
「なる予定、だ」
不敵に笑みを浮かべた。
・・・・・む。
「腕は確かだ。色々教えてやってくれ」
「アコです。・・・何かとご迷惑おかけするかと思いますがご指導お願い致します」
精一杯の笑顔を作って、一礼した。
厨房の人たちは私を物珍しそうに見てから、
「可哀想になあまだ若ェだろう?お頭に無理やりつれて来られたのかい?」
「その年でお頭に腕を認められるたあやるなあ嬢ちゃん」
「いや、それよりお頭に見初められたことのほうがすげェだろお前」
「親御さんと一緒に店をやってたんだろう?離れ離れで後悔しないのかい」
と、様々な反応を見せた。
私は戸惑うけれど、言いたいことはただ1つ。
「私はここがどんな場所なのかも承知の上で皆さんに私の作ったご飯を食べてもらう為に来ました、
後悔はしてません。来たからには絶対美味しいと言わせてみせます、以後よろしくお願いします!」
そして一瞬の沈黙の後、
「よく言ったぜ嬢ちゃん!アコちゃんっつったか!気に入った!よろしくな!」
「さすがはお頭が認めた女だ!」
また一気に騒がしくなった。
ふと何気なく隣の赤髪さんを見ると、
「・・・・・え、」
驚いた。
すごく優しい顔で笑っていたから。
「アコには1品を作ってもらう。買出しは当番制で、5、6人で行くんだが」
「あ、はい」
続いた赤髪さんの言葉に慌てて意識を戻す。
「アコの買出しの時は俺と2人で行くからそのつもりでいてくれ」
「・・・・・お言葉ですが、量のことを考えると人では多いほうが良いのでは」
「悪いがチャンスをみすみす逃すつもりはないんでな。心配するな、そのへんは他の奴らがうまく管理してくれるさ」
・・・・・腕、もう2本くらい増えてくれたりしないかしら、と本気で考えた。
「ずりぃなあお頭」
「俺もアコちゃんと買出し行きたいっすよー」
おお、皆さんよく言ってくれました!
と喜んだのも束の間、
「船長命令」
この一言であっけなく私の希望は砕け散った。
「・・・・今から何か手伝いますか?お皿洗いでも」
仕方なく私にまず出来ることをしようとするけど、
「いや、今日はアコは何もしなくていい。部屋の片付けもした方がいいだろう?」
「それもそう、ですね。じゃあ皆さん明日からよろしくお願いします」
改めてご挨拶をして、
赤髪さんと一緒に部屋に行くことにした。
不安はまだ、あるけど。
+これからここで 終+
今日から、この船で料理を作る。
深く深呼吸して、気合いを入れて船へと歩き出した。
「来たな、アコ」
まるでこの時間に来ることを知っていたかのように出迎えてくれたのは、赤髪さん。
「・・・・よろしく、お願いします」
「まあそんな硬くなんなって!楽しくいこうぜ!な?」
だっはっは、と豪快に笑う赤髪さんに苦笑する。
「仮にも海賊船にこれから乗るっていう人に言う台詞じゃないですよね、それ」
「知らないのかアコ?海賊は楽しいんだぞ」
「・・・・知ってます」
「ん?」
「何でもありません、それより厨房に案内して頂けませんか?」
うちの店の厨房とは違うだろうし、
早く覚えて慣れたい。
「ああ、コック達にも紹介するつもりだ」
早速厨房に案内してもらう。
「ここが食堂。で、厨房がここだ」
・・・・・さすがに、広い。
「おーい、新しい仲間だ」
赤髪さんが皆を呼んで、皿洗いしていた人たちが続々と集まってきた。
調理をしてる人は少ないから、朝御飯のラッシュ時間は終わってるのかもしれない。
「おお、女だ!」
「新しいコックですか、お頭」
「おう。俺の女だからな、手ぇ出すなよお前ら」
「お頭の!?」
「違います。さらりと嘘つかないで下さい」
新しい環境に戸惑いながら、そこはしっかり突っ込ませて頂く。
けれど赤髪さんは反省する風でもなくただ、
「なる予定、だ」
不敵に笑みを浮かべた。
・・・・・む。
「腕は確かだ。色々教えてやってくれ」
「アコです。・・・何かとご迷惑おかけするかと思いますがご指導お願い致します」
精一杯の笑顔を作って、一礼した。
厨房の人たちは私を物珍しそうに見てから、
「可哀想になあまだ若ェだろう?お頭に無理やりつれて来られたのかい?」
「その年でお頭に腕を認められるたあやるなあ嬢ちゃん」
「いや、それよりお頭に見初められたことのほうがすげェだろお前」
「親御さんと一緒に店をやってたんだろう?離れ離れで後悔しないのかい」
と、様々な反応を見せた。
私は戸惑うけれど、言いたいことはただ1つ。
「私はここがどんな場所なのかも承知の上で皆さんに私の作ったご飯を食べてもらう為に来ました、
後悔はしてません。来たからには絶対美味しいと言わせてみせます、以後よろしくお願いします!」
そして一瞬の沈黙の後、
「よく言ったぜ嬢ちゃん!アコちゃんっつったか!気に入った!よろしくな!」
「さすがはお頭が認めた女だ!」
また一気に騒がしくなった。
ふと何気なく隣の赤髪さんを見ると、
「・・・・・え、」
驚いた。
すごく優しい顔で笑っていたから。
「アコには1品を作ってもらう。買出しは当番制で、5、6人で行くんだが」
「あ、はい」
続いた赤髪さんの言葉に慌てて意識を戻す。
「アコの買出しの時は俺と2人で行くからそのつもりでいてくれ」
「・・・・・お言葉ですが、量のことを考えると人では多いほうが良いのでは」
「悪いがチャンスをみすみす逃すつもりはないんでな。心配するな、そのへんは他の奴らがうまく管理してくれるさ」
・・・・・腕、もう2本くらい増えてくれたりしないかしら、と本気で考えた。
「ずりぃなあお頭」
「俺もアコちゃんと買出し行きたいっすよー」
おお、皆さんよく言ってくれました!
と喜んだのも束の間、
「船長命令」
この一言であっけなく私の希望は砕け散った。
「・・・・今から何か手伝いますか?お皿洗いでも」
仕方なく私にまず出来ることをしようとするけど、
「いや、今日はアコは何もしなくていい。部屋の片付けもした方がいいだろう?」
「それもそう、ですね。じゃあ皆さん明日からよろしくお願いします」
改めてご挨拶をして、
赤髪さんと一緒に部屋に行くことにした。
不安はまだ、あるけど。
+これからここで 終+