何度でも、君と
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「これまで見守ってきた甲斐があったわ。おめでとう、アコ」
「有難う、ロビンちゃん。でもこれからも仲良くしてくれるよね?」
「勿論よ。アコには美味しいケーキ奢ってもらわなくちゃ」
「あはは、サンジ君のケーキ美味しいもんね」
結婚を決めて、まず1番に報告したのがロビンちゃん。
職場で出会ったけど、
1番気が合って、今では大切な親友だと思ってるから。
「あら、いいの?」
「え?」
「旦那さんに怒られちゃうんじゃない?」
「・・・・・・・・ロビンちゃんとなら平気、だと思う」
「ふふ。とにかく、お幸せにね」
何かあったらいつでも相談乗るわ、と言ってくれたロビンちゃんにお別れをして。
次に向かうのは、
「これが最後の授業、だね」
「でもまた来てくれるんだろ?センセイ」
「お勉強はもう教えられないけどね」
「・・・・・・・・・・・・・来るんだよな?」
「今まで有難うね、ルフィ君」
ルフィ君の不貞腐れたような顔が嬉しい。
「・・・・・・・・ケッコン、すんのか」
「うん」
「アコセンセイが幸せになるんだな?」
「うん。幸せになる」
確信を持ってそう言えば、
ルフィ君は私の大好きな笑顔を見せてくれた。
「そっか。ならいいんだ!」
「あ、ちなみにね?相手はルフィ君のよく知ってる人だよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だ?」
「シャンクス」
しきりに首を捻るルフィ君にぽつりと答えると、
「・・・・・・・・・シャンクス?」
「そう、シャンクス」
「シャンクスとケッコンすんのか!なら安心だ!」
おめでとうだな、と天使のようなルフィ君の笑顔を受けて。
私は最後の仕事を終えた。
家に帰って1人、机の上に置かれたチョコレートと指輪を見つめる。
結婚する、と決めて1週間後、
シャンクスから渡された物。
『板チョコと・・・・指輪?』
『結婚指輪だ。したくないか?』
寂しそうに聞いてくるシャンクスに慌てて首を横に振った。
『でも何でチョコレート?』
『俺にとって大事な物だからな。さすがにあの時と同じ物はなかったが』
『あれ美味しかったのに残念ですよねー』
『何ならうちで作るぞ』
『・・・・・・・・・・・・結構です』
指輪とチョコレート。
指輪はともかく、
私の好きな、メーカーの板チョコ。
結婚を決めたのは私。
後悔もしてない。
それでもこのチョコをもらって2週間。
未だに食べられずにいるのは何でだろう。
思い浮かぶのは、大好きな赤い髪。
優しい声。
まっすぐな瞳。
抱きしめられた時の温かさ。
と、
ぴんぽーん、とインターホンが鳴った。
「アコ」
すぐに届いた声に、
「シャンクス?」
驚いて出迎えれば笑みを浮かべたシャンクスが居た。
「どうしたんですか?仕事は?」
「近くまで寄ったんで、顔見に来た。休憩だ」
「・・・・・・・・・・あ、じゃあ」
前よりは楽になったけど、まだ大変そうなシャンクスに。
「チョコ。一緒に食べませんか?」
「ああ、いいな」
私が紅茶を淹れて。
1枚の板チョコをパキッ、と半分に折った。
「ん。あまーい。美味し」
「疲れた時には甘いもの、だな」
1人で居た時は食べることをあんなにも躊躇していたのに。
今は何の抵抗もなく、美味しさを味わって食べることが出来る。
「美味しいチョコが食べれて、隣にシャンクスが居てくれて。幸せです」
そういえばシャンクスと再会した時に食べたザッハトルテ美味しかったな、と思い出す。
「ホテルグランドラインのザッハトルテも美味しかったですよねー。あの味一生忘れません」
「何なら式はあそこでやるか」
「な!・・・・・・・あーでもそうですよね、レッドフォースの社長の結婚式ですもんね」
私からしたらものすごいことなんだけど、
それくらいは当然なのかも。
戸惑いを隠さずそう言えば、
クッ、と楽しそうな笑い声が返って来た。
「そのレッドフォースの社長の妻になるのは誰かわかってるか?」
「私以外いないと思ってましたけど?」
「ああ、アコ以外いない」
そう言ってそのまま優しく、そっと重ねるだけのキス。
当たり前だけどチョコの味。
「・・・・・でも私に社長の奥さんなんて務まるか不安です」
「俺が居るだろう?」
「式直前に逃げたらどうします?」
冗談半分、
・・・・・・半分本気で聞いてみれば、
予想通り自信に満ちた笑み。
「迎えに行く」
「・・・・・・・・・・・・・・逃げても?」
「追いかける。アコが結婚したくないならそれでいいって言っただろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・はい」
「俺の側から離れられないようにする。アコが不安なら何度だって言う」
ああ、変わってないなこの人は。
「愛してる、アコ。絶対大切にすると・・・・約束する」
「はい。信じます、何度でも」
きっと私は、
この人となら。
この人になら。
・・・・・・・・・・シャンクスとなら、
何度でも恋をする。
+指輪とチョコレート 終+
「有難う、ロビンちゃん。でもこれからも仲良くしてくれるよね?」
「勿論よ。アコには美味しいケーキ奢ってもらわなくちゃ」
「あはは、サンジ君のケーキ美味しいもんね」
結婚を決めて、まず1番に報告したのがロビンちゃん。
職場で出会ったけど、
1番気が合って、今では大切な親友だと思ってるから。
「あら、いいの?」
「え?」
「旦那さんに怒られちゃうんじゃない?」
「・・・・・・・・ロビンちゃんとなら平気、だと思う」
「ふふ。とにかく、お幸せにね」
何かあったらいつでも相談乗るわ、と言ってくれたロビンちゃんにお別れをして。
次に向かうのは、
「これが最後の授業、だね」
「でもまた来てくれるんだろ?センセイ」
「お勉強はもう教えられないけどね」
「・・・・・・・・・・・・・来るんだよな?」
「今まで有難うね、ルフィ君」
ルフィ君の不貞腐れたような顔が嬉しい。
「・・・・・・・・ケッコン、すんのか」
「うん」
「アコセンセイが幸せになるんだな?」
「うん。幸せになる」
確信を持ってそう言えば、
ルフィ君は私の大好きな笑顔を見せてくれた。
「そっか。ならいいんだ!」
「あ、ちなみにね?相手はルフィ君のよく知ってる人だよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だ?」
「シャンクス」
しきりに首を捻るルフィ君にぽつりと答えると、
「・・・・・・・・・シャンクス?」
「そう、シャンクス」
「シャンクスとケッコンすんのか!なら安心だ!」
おめでとうだな、と天使のようなルフィ君の笑顔を受けて。
私は最後の仕事を終えた。
家に帰って1人、机の上に置かれたチョコレートと指輪を見つめる。
結婚する、と決めて1週間後、
シャンクスから渡された物。
『板チョコと・・・・指輪?』
『結婚指輪だ。したくないか?』
寂しそうに聞いてくるシャンクスに慌てて首を横に振った。
『でも何でチョコレート?』
『俺にとって大事な物だからな。さすがにあの時と同じ物はなかったが』
『あれ美味しかったのに残念ですよねー』
『何ならうちで作るぞ』
『・・・・・・・・・・・・結構です』
指輪とチョコレート。
指輪はともかく、
私の好きな、メーカーの板チョコ。
結婚を決めたのは私。
後悔もしてない。
それでもこのチョコをもらって2週間。
未だに食べられずにいるのは何でだろう。
思い浮かぶのは、大好きな赤い髪。
優しい声。
まっすぐな瞳。
抱きしめられた時の温かさ。
と、
ぴんぽーん、とインターホンが鳴った。
「アコ」
すぐに届いた声に、
「シャンクス?」
驚いて出迎えれば笑みを浮かべたシャンクスが居た。
「どうしたんですか?仕事は?」
「近くまで寄ったんで、顔見に来た。休憩だ」
「・・・・・・・・・・あ、じゃあ」
前よりは楽になったけど、まだ大変そうなシャンクスに。
「チョコ。一緒に食べませんか?」
「ああ、いいな」
私が紅茶を淹れて。
1枚の板チョコをパキッ、と半分に折った。
「ん。あまーい。美味し」
「疲れた時には甘いもの、だな」
1人で居た時は食べることをあんなにも躊躇していたのに。
今は何の抵抗もなく、美味しさを味わって食べることが出来る。
「美味しいチョコが食べれて、隣にシャンクスが居てくれて。幸せです」
そういえばシャンクスと再会した時に食べたザッハトルテ美味しかったな、と思い出す。
「ホテルグランドラインのザッハトルテも美味しかったですよねー。あの味一生忘れません」
「何なら式はあそこでやるか」
「な!・・・・・・・あーでもそうですよね、レッドフォースの社長の結婚式ですもんね」
私からしたらものすごいことなんだけど、
それくらいは当然なのかも。
戸惑いを隠さずそう言えば、
クッ、と楽しそうな笑い声が返って来た。
「そのレッドフォースの社長の妻になるのは誰かわかってるか?」
「私以外いないと思ってましたけど?」
「ああ、アコ以外いない」
そう言ってそのまま優しく、そっと重ねるだけのキス。
当たり前だけどチョコの味。
「・・・・・でも私に社長の奥さんなんて務まるか不安です」
「俺が居るだろう?」
「式直前に逃げたらどうします?」
冗談半分、
・・・・・・半分本気で聞いてみれば、
予想通り自信に満ちた笑み。
「迎えに行く」
「・・・・・・・・・・・・・・逃げても?」
「追いかける。アコが結婚したくないならそれでいいって言っただろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・はい」
「俺の側から離れられないようにする。アコが不安なら何度だって言う」
ああ、変わってないなこの人は。
「愛してる、アコ。絶対大切にすると・・・・約束する」
「はい。信じます、何度でも」
きっと私は、
この人となら。
この人になら。
・・・・・・・・・・シャンクスとなら、
何度でも恋をする。
+指輪とチョコレート 終+