何度でも、君と
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今まで散々我慢してきたけど。
もう我慢出来ない。
「それは会社の都合ですよね!?」
「だから仕方ないんだ」
「実際生徒と接するのは私達なんですけど」
「それも仕事のうちだ」
「ミスならともかく上の方々の我が侭のせいで生徒やご家族に迷惑かけるのは仕事のうちに入りません」
「・・・・・・・・・・・・・いい加減にしてくれ」
「それはこっちの台詞です」
「気持ちは分かるが、理解して仕事して欲しい」
「理解出来ないから抗議してるんです。誤魔化さないでちゃんと説明と謝罪して下さい」
周りの皆が心配そうに見てる中、
ロビンちゃんだけが苦笑してるのがわかった。
「面白かったわ、アコ」
「ほんっとムカツク!」
会社の仕組みが大きく変わるとのこと。
今日突然言われて、
明日から実行と言われた。
私も皆も納得いかなくて、
思わず抗議すればこの対応。
「私は従うつもりはないけれど。会社にどれだけ迷惑かけようと知ったことじゃないから」
「・・・・・・・・・・・ロビンちゃん強いね」
私もそう出来たらいいんだけど。
「アコは社長さんのところに永久就職かしら」
「それもいいかもね」
「あら」
意外な顔をするロビンちゃんに、今度は私が苦笑する。
「自棄になってる訳じゃないよ?まだ決めた訳でもないし」
「私は応援するわよ」
「ありがと。でもホントあそこまでやっちゃうと気まずいし辞めるのが正解かも」
「結婚に逃げてる、って訳じゃなさそうね」
「どうかな。逃げてるだけかも」
「素敵な報告、楽しみにしてるわ」
どっちが年上なんだかわからない妖艶な笑みに、私が男だったらロビンちゃん真っ先に口説くのにな、と思った。
休みが合わない。
私が休みの日にはシャンクスが仕事で、
シャンクスが休みの日には私が仕事。
・・・・・・・・・・すれ違い再び、ってやつですね。
メールはたまにしてるけど、
ごく短く。
仕方ないか。
でも言いたいこともあるし、
近いうちに会いに行くだけ行こうかなと考えていた。
今日はまだメールの返事がない。
夜の12時を回った。
まだ仕事してるのかもしれないシャンクスには悪いけど明日も仕事だし、そろそろ寝ようかと思った頃、
『まだ起きてるか?』
とメールがあった。
『起きてますよー』
と返せばすぐにぴんぽーん、とインターホンが鳴った。
え。
嘘、まさか。
半分不安、半分期待でドアを開ければ、
そこには期待通りの人物が立っていた。
「・・・・・・シャンクス」
「寝るとこだったか?すまん」
何処となく疲れた様子のシャンクスは、それでも優しくそう笑った。
「何で、」
「この間はアコが来てくれただろう?と言ってもアコも明日は仕事だろうから顔見るだけな」
私よりシャンクスの方が仕事忙しいはずで。
大変で。
今だってきっと疲れてて。
なのに、
こうして会いに来てくれた。
顔を見るだけの為に。
自然とこみあげてくる笑顔。
『どんなにいっぱい泣いてもこの人とならまた笑えるかなって』
「・・・・・・・・この間のお話、まだ有効ですか?」
自然と出てきた言葉。
「この間の話っていうと、1つしか思い当たらないが」
「たぶん、それです」
「アコに限り有効期限は設けてないつもりだ」
あ、何か少し泣きそう。
「私・・・シャンクスの奥さんとしてずっと側に居てもいいですか?」
それでも精一杯の笑顔で伝えれば、
「いいのか、アコ?」
ひどく驚いた顔のシャンクスが面白くて。
「仕事も辞めます。あ、逃げで結婚する訳じゃないですよ?」
「本当にいいんだな?」
そっと頬にシャンクスの手が添えられた。
「私でよければ」
静かにこくりと頷くと、
軽く腕を引かれて唇が重なった。
「・・・・・・・・幸せにする」
ゆっくりと離れて、それから紡がれた甘い言葉。
「よろしく、お願いします。あ、少しあがって行きませんか?」
「じゃあお言葉に甘えて、もう少しアコを堪能して行くか」
「手加減して下さいよ」
「いいだろ?俺の嫁なんだから」
「まだ正式なお嫁さんじゃないですけどね」
「いい響きだな・・・・アコが俺の嫁」
「・・・・・・聞いてます?」
+そしてまた笑う 終+