何度でも、君と
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メールの問い合わせをしてみる。
画面には、
『新着メールなし』
ふう、と思わずため息がもれた。
1ヶ月シャンクスと会ってない。
メールも。
・・・・・・・・・・・私と付き合う前にサボってたらしいツケとか、
このあいだ女社長さんが会いに来た時に行かなかった分だとか。
そういうものが溜まっていてしばらく会えないとのこと。
忙しいのなら、とメールも出来ないでいる。
また臆病者の私が顔を出してる。
メールをして嫌われるのが怖い訳じゃない。
いつでもメールしてくれていい、と言われてるし。
怖いのは、
気持ちが離れてしまうこと。
それを感じてしまうこと。
「18年も想われてたのにそんなこと言うの?」
「・・・・・・・・・・だってさロビンちゃん」
このあいだのケーキ屋さん、バラティエでロビンちゃんとお茶タイムもとい情報交換。
「まだ1ヶ月でしょう?」
「そうなんだけど」
「・・・・・・離れるかもしれないのはどちらの気持ち?」
「え」
「アコの方、なのかしら」
見透かすようなロビンちゃんの瞳にドキッとした。
「・・・・・・そういう訳じゃないけど」
「あら。じゃあ社長さんの方?前科があるものね」
前科、なんてそんな大袈裟な。
私が好きなのはシャンクスだし、それはたぶん何があっても変わらない。
シャンクスもきっとそうだと思ってる。
「信じてはいるんだよ?でも不安になるっていうか」
「メールしたらいいじゃない」
「・・・・・・・・・・・・うん」
それが出来たらとっくにしてる。
でも今日は頑張ってメールしてみようかな。
「ロビンちゅわぁーん!アコちゃああん!今日のお味は如何ですかー!?」
「とても美味しいわ」
「うん。美味しい」
「アコちゃん悩み事かい?僕が相談に乗るよ?」
目をハートにしたサンジ君が心配してくれたけど、
「この美味しいケーキだけで十分。ありがとねサンジ君」
「めろりーん!!」
「・・・・・・・・・・・・楽しい店だね」
「ふふ」
「また来てくれるかいアコちゃん!?」
「勿論。次は別のケーキ食べに来るから」
そしてその時はシャンクスと来よう。
きっとこの味なら気に入ってくれる。
「お待ちしておりまーすっ!」
それからルフィ君のことや他の生徒さんのこと、勉強の進み具合のことなどを話し合ってロビンちゃんとお別れした。
家に帰って、再び携帯と睨めっこ。
「うー・・・・・・・・・・・」
時間は夜の11時。
シャンクスが家に着いてるか着いてないか微妙な時間。
もしかしたらまだ仕事してるってこともあり得る。
どうしよう。
えーと、お疲れ様です、って書いて。
それから。
続きをどう書こうかと悩んでいると、メールが届いた。
「あ」
シャンクスからのメールだった。
一瞬心が浮き立ったものの、
内容は私にとって嬉しいものではなかった。
『もうあの店には行くな』
・・・・・・・・・・・あの店、って。
『あの店ってバラティエのことですか?ケーキ美味しいのに』
『店員がアコにくっつき過ぎだ』
ってことは今日私とロビンちゃんがお茶していたのを何処からか見てたのかしら。
『今度シャンクスと行きたいと思ってたんですけど・・・駄目ですか?』
正直にそう送れば、5分くらいしてから、
『すまん。嫉妬した』
と返ってきてほっとした。
そして何て返そうか迷ってると、続けてメールが届いた。
『アコが足りない』
・・・・・・・・・確かに、
すれ違ってる。
このままじゃ、駄目だ。
このままじゃ怖がりの高校生の私のまま。
何とかしないと。
取引先の会社へ行く途中、
バラティエという店でアコの姿を見つけた。
隣に居たのは恐らく同僚のロビンという女性。
そしてそんな2人に親しげに身体を寄せる1人の男。
エプロンを着用してることから店員だと予想された。
・・・・・・・・・・不必要にくっつきすぎだろう。
「ぼーっとするな。もうすぐ着く」
「・・・・・・・・ああ、わかった」
最近マトモに顔を合わせていない。
駄目だ、イライラする。
アコには会えない、アコからメールも来ないそのイラつきを抑え切れず、
夜思わずアコにメールを送った。
もうあの店に行くな、と。
しかし、
『今度シャンクスと行きたいと思ってたんですけど・・・駄目ですか?』
そのメールに我に返った。
・・・・・・・駄目だ。
これじゃアコが悲しむ。
そして、
『アコが足りない』
このメールを送ってから30分。
アコからまだ返事はない。
怒ったのか?
それとも寝た?
・・・・・・・どっちにしてもすれ違っているのは確かだ。
次の休みは何が何でも休んでやる。
そしてアコと会う。
そう決めて明日の準備を進めていると、
ドアのチャイムが鳴った。
こんな時間に来客?
「来ちゃいました」
モニターに映ってる、アコ。
「・・・・・・・・・・アコ?」
慌ててドアを開ければ、
確かにそこに居たのは俺の妄想でも幻覚でもない、アコだった。
+すれ違い、故に 終+
画面には、
『新着メールなし』
ふう、と思わずため息がもれた。
1ヶ月シャンクスと会ってない。
メールも。
・・・・・・・・・・・私と付き合う前にサボってたらしいツケとか、
このあいだ女社長さんが会いに来た時に行かなかった分だとか。
そういうものが溜まっていてしばらく会えないとのこと。
忙しいのなら、とメールも出来ないでいる。
また臆病者の私が顔を出してる。
メールをして嫌われるのが怖い訳じゃない。
いつでもメールしてくれていい、と言われてるし。
怖いのは、
気持ちが離れてしまうこと。
それを感じてしまうこと。
「18年も想われてたのにそんなこと言うの?」
「・・・・・・・・・・だってさロビンちゃん」
このあいだのケーキ屋さん、バラティエでロビンちゃんとお茶タイムもとい情報交換。
「まだ1ヶ月でしょう?」
「そうなんだけど」
「・・・・・・離れるかもしれないのはどちらの気持ち?」
「え」
「アコの方、なのかしら」
見透かすようなロビンちゃんの瞳にドキッとした。
「・・・・・・そういう訳じゃないけど」
「あら。じゃあ社長さんの方?前科があるものね」
前科、なんてそんな大袈裟な。
私が好きなのはシャンクスだし、それはたぶん何があっても変わらない。
シャンクスもきっとそうだと思ってる。
「信じてはいるんだよ?でも不安になるっていうか」
「メールしたらいいじゃない」
「・・・・・・・・・・・・うん」
それが出来たらとっくにしてる。
でも今日は頑張ってメールしてみようかな。
「ロビンちゅわぁーん!アコちゃああん!今日のお味は如何ですかー!?」
「とても美味しいわ」
「うん。美味しい」
「アコちゃん悩み事かい?僕が相談に乗るよ?」
目をハートにしたサンジ君が心配してくれたけど、
「この美味しいケーキだけで十分。ありがとねサンジ君」
「めろりーん!!」
「・・・・・・・・・・・・楽しい店だね」
「ふふ」
「また来てくれるかいアコちゃん!?」
「勿論。次は別のケーキ食べに来るから」
そしてその時はシャンクスと来よう。
きっとこの味なら気に入ってくれる。
「お待ちしておりまーすっ!」
それからルフィ君のことや他の生徒さんのこと、勉強の進み具合のことなどを話し合ってロビンちゃんとお別れした。
家に帰って、再び携帯と睨めっこ。
「うー・・・・・・・・・・・」
時間は夜の11時。
シャンクスが家に着いてるか着いてないか微妙な時間。
もしかしたらまだ仕事してるってこともあり得る。
どうしよう。
えーと、お疲れ様です、って書いて。
それから。
続きをどう書こうかと悩んでいると、メールが届いた。
「あ」
シャンクスからのメールだった。
一瞬心が浮き立ったものの、
内容は私にとって嬉しいものではなかった。
『もうあの店には行くな』
・・・・・・・・・・・あの店、って。
『あの店ってバラティエのことですか?ケーキ美味しいのに』
『店員がアコにくっつき過ぎだ』
ってことは今日私とロビンちゃんがお茶していたのを何処からか見てたのかしら。
『今度シャンクスと行きたいと思ってたんですけど・・・駄目ですか?』
正直にそう送れば、5分くらいしてから、
『すまん。嫉妬した』
と返ってきてほっとした。
そして何て返そうか迷ってると、続けてメールが届いた。
『アコが足りない』
・・・・・・・・・確かに、
すれ違ってる。
このままじゃ、駄目だ。
このままじゃ怖がりの高校生の私のまま。
何とかしないと。
取引先の会社へ行く途中、
バラティエという店でアコの姿を見つけた。
隣に居たのは恐らく同僚のロビンという女性。
そしてそんな2人に親しげに身体を寄せる1人の男。
エプロンを着用してることから店員だと予想された。
・・・・・・・・・・不必要にくっつきすぎだろう。
「ぼーっとするな。もうすぐ着く」
「・・・・・・・・ああ、わかった」
最近マトモに顔を合わせていない。
駄目だ、イライラする。
アコには会えない、アコからメールも来ないそのイラつきを抑え切れず、
夜思わずアコにメールを送った。
もうあの店に行くな、と。
しかし、
『今度シャンクスと行きたいと思ってたんですけど・・・駄目ですか?』
そのメールに我に返った。
・・・・・・・駄目だ。
これじゃアコが悲しむ。
そして、
『アコが足りない』
このメールを送ってから30分。
アコからまだ返事はない。
怒ったのか?
それとも寝た?
・・・・・・・どっちにしてもすれ違っているのは確かだ。
次の休みは何が何でも休んでやる。
そしてアコと会う。
そう決めて明日の準備を進めていると、
ドアのチャイムが鳴った。
こんな時間に来客?
「来ちゃいました」
モニターに映ってる、アコ。
「・・・・・・・・・・アコ?」
慌ててドアを開ければ、
確かにそこに居たのは俺の妄想でも幻覚でもない、アコだった。
+すれ違い、故に 終+