ライセンス藤原一裕の夢小説
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丁度いい女
(夢主 視点)
私は、いつだってそうだ。
「なぁ~ミサ~、春雨スープ買うてきて~」
「うん、わかった」
一裕の言う事を聞いて、一裕の為に何でもする。
それが私の愛し方だった。
だって好きなんだもん。
大好きなんだもん。
一裕の事が。
そんな私の事を、周囲の人間が何て読んでいるか知っている。
“丁度いい女”
別になんて呼ばれたって構わない。
一裕が喜んでくれるならそれで。
「なぁ、ミサ」
「なぁに?」
「別れて」
「え」
一裕の為なら、どんなお願いだって……聞いてあげられ……。
「別れて、俺と」
「……な、なん……どうして……」
「ミサとの関係が嫁にバレかけとってん。このままじゃアカンやろ」
聞いてあげなきゃ。
そうしなきゃ……一裕が困っちゃう。
「……」
別れてあげれば、一裕は幸せになれる。
……幸せ、に。
──そんなの、間違ってる。
だって私が望んだ一裕の幸せは。
私と一裕、二人の幸せだもん。
だからその願いだけは、聞いてあげられない。
「嫌……! 別れない……別れたくないよ」
私がそう言うと一裕はフッと吹き出し、小さく笑った。
「やっと卒業出来たな? 丁度ええ女」
「……え?」
状況が掴めなくて、私は思わずキョトンとしてしまう。
「ミサと別れる気なんて更々ないわ」
「つまり……どういう事?」
「ミサは俺の浮気相手でも玩具でもないやろ? せやから俺のご機嫌とるみたいに、言うこと何でも聞かなくてええねん」
「……いーの?」
「ええに決まっとるやろ。寧ろ俺は、ミサの我が儘が聞きたい」
「そっか……ありがとう」
──それからと言うもの。
「ミサー、お酒買うてきてー」
「嫌だ」
私は一裕の服の裾を引っ張って。
「一緒にいこ?」
無事、丁度いい女は卒業しましたとさ。
THE END
(夢主 視点)
私は、いつだってそうだ。
「なぁ~ミサ~、春雨スープ買うてきて~」
「うん、わかった」
一裕の言う事を聞いて、一裕の為に何でもする。
それが私の愛し方だった。
だって好きなんだもん。
大好きなんだもん。
一裕の事が。
そんな私の事を、周囲の人間が何て読んでいるか知っている。
“丁度いい女”
別になんて呼ばれたって構わない。
一裕が喜んでくれるならそれで。
「なぁ、ミサ」
「なぁに?」
「別れて」
「え」
一裕の為なら、どんなお願いだって……聞いてあげられ……。
「別れて、俺と」
「……な、なん……どうして……」
「ミサとの関係が嫁にバレかけとってん。このままじゃアカンやろ」
聞いてあげなきゃ。
そうしなきゃ……一裕が困っちゃう。
「……」
別れてあげれば、一裕は幸せになれる。
……幸せ、に。
──そんなの、間違ってる。
だって私が望んだ一裕の幸せは。
私と一裕、二人の幸せだもん。
だからその願いだけは、聞いてあげられない。
「嫌……! 別れない……別れたくないよ」
私がそう言うと一裕はフッと吹き出し、小さく笑った。
「やっと卒業出来たな? 丁度ええ女」
「……え?」
状況が掴めなくて、私は思わずキョトンとしてしまう。
「ミサと別れる気なんて更々ないわ」
「つまり……どういう事?」
「ミサは俺の浮気相手でも玩具でもないやろ? せやから俺のご機嫌とるみたいに、言うこと何でも聞かなくてええねん」
「……いーの?」
「ええに決まっとるやろ。寧ろ俺は、ミサの我が儘が聞きたい」
「そっか……ありがとう」
──それからと言うもの。
「ミサー、お酒買うてきてー」
「嫌だ」
私は一裕の服の裾を引っ張って。
「一緒にいこ?」
無事、丁度いい女は卒業しましたとさ。
THE END