ライセンス藤原一裕の夢小説
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キスの音
(夢主 視点)
「なんか、さぁ……」
唐突にそう話しかけると、友達 の一裕は手元のスマホから私の方へ目線だけを送ってきた。
「なんか、何?」
「一裕のリップ音……って言うの? キスするときの音ってエロそう」
「……はあ!?」
驚いた勢いで一裕はこちらに顔を向ける。
「いきなり何言い出すねん!? てか何の話!?」
「いやだって昔、無限大で話してたじゃん? ハゲのおっさんの頭にキスしてちゃって、チュッて鳴っちゃったって」
「いや、まあ、確かに話したけど……」
嫌なことを思い出してしまったからか、一裕の表情がすこし苦くなった。
「唇厚いし、スケベだし?」
「スケベて……」
「あ間違えた。むっつりスケベだったねw」
私が茶化すようにニィと笑うと、一裕は呆れた様子で溜息を吐く。
そして、意味あり気に私のことを見てきた。
「え、なに?」
一裕はその美人な顔を近づけてくる。
髪型と髭で台無したけど、やっぱり綺麗な顔してるなー。
な、なんなのよ……。
思わずドキッとしてしまった……。
私が首をすこし後ろに引くと、一裕は一気に顔を近づけて、耳元に唇と寄せくる。
そして。
──chu♡
!!?
咄嗟に一裕の身体を手で突き離した。
耳に……キスされた!?
「顔、赤なってんで?」
目の前の綺麗な顔が、意地悪く笑う。
キスされた耳が熱くなって、手で覆った。
「何……キスなんかしてくれちゃってんの……?」
なぜか恥ずかしくなってきて、私は一裕から目を逸らす。
「いっちゃん近くで聞かせたろと思てw」
くしゃっと笑いジワを寄せて微笑む一裕に腹立たしさを覚えた。
一本取られたって感じで。
ムカついてきた私は、一裕の顎を 人差し指を使ってクイッと持ち上げて。
そっと唇を寄せて、
──chu♡
「ッ!?」
その厚い唇に吸い付いた。
二重の目を大きく見開かせ、一裕は驚いた顔をする。
唇をゆっくりと離して。
私はフッと笑って見せる。
「一番近くで聞かせてあげようと思って♡」
今度は一裕が私から目を逸らした。
その、美しい横顔が、仄かに赤く染まっていく。
一裕は咳払いをひとつすると、私の方へ顔を向き直した。
「……もっかい聞かせてもろてもええ?」
私はちょっと驚きつつも、
「どうぞご自由に」
満更でもない笑みを返して。
また、お互いの唇を重ねあった。
──chu♡
それは。
私達が。
友達以上の関係になった。
その瞬間の音だった──。
THE END
(夢主 視点)
「なんか、さぁ……」
唐突にそう話しかけると、
「なんか、何?」
「一裕のリップ音……って言うの? キスするときの音ってエロそう」
「……はあ!?」
驚いた勢いで一裕はこちらに顔を向ける。
「いきなり何言い出すねん!? てか何の話!?」
「いやだって昔、無限大で話してたじゃん? ハゲのおっさんの頭にキスしてちゃって、チュッて鳴っちゃったって」
「いや、まあ、確かに話したけど……」
嫌なことを思い出してしまったからか、一裕の表情がすこし苦くなった。
「唇厚いし、スケベだし?」
「スケベて……」
「あ間違えた。むっつりスケベだったねw」
私が茶化すようにニィと笑うと、一裕は呆れた様子で溜息を吐く。
そして、意味あり気に私のことを見てきた。
「え、なに?」
一裕はその美人な顔を近づけてくる。
髪型と髭で台無したけど、やっぱり綺麗な顔してるなー。
な、なんなのよ……。
思わずドキッとしてしまった……。
私が首をすこし後ろに引くと、一裕は一気に顔を近づけて、耳元に唇と寄せくる。
そして。
──chu♡
!!?
咄嗟に一裕の身体を手で突き離した。
耳に……キスされた!?
「顔、赤なってんで?」
目の前の綺麗な顔が、意地悪く笑う。
キスされた耳が熱くなって、手で覆った。
「何……キスなんかしてくれちゃってんの……?」
なぜか恥ずかしくなってきて、私は一裕から目を逸らす。
「いっちゃん近くで聞かせたろと思てw」
くしゃっと笑いジワを寄せて微笑む一裕に腹立たしさを覚えた。
一本取られたって感じで。
ムカついてきた私は、一裕の顎を 人差し指を使ってクイッと持ち上げて。
そっと唇を寄せて、
──chu♡
「ッ!?」
その厚い唇に吸い付いた。
二重の目を大きく見開かせ、一裕は驚いた顔をする。
唇をゆっくりと離して。
私はフッと笑って見せる。
「一番近くで聞かせてあげようと思って♡」
今度は一裕が私から目を逸らした。
その、美しい横顔が、仄かに赤く染まっていく。
一裕は咳払いをひとつすると、私の方へ顔を向き直した。
「……もっかい聞かせてもろてもええ?」
私はちょっと驚きつつも、
「どうぞご自由に」
満更でもない笑みを返して。
また、お互いの唇を重ねあった。
──chu♡
それは。
私達が。
友達以上の関係になった。
その瞬間の音だった──。
THE END