ライセンス藤原一裕の夢小説
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現地妻
(夢主 視点)
私は大阪にあるとある劇場のスタッフをしている。
出身は関西じゃないんだけど、いろいろあって大阪に出て来た。
数年前。
当時まだ未婚だった藤原さんに告白されて、私達は付き合う事になった。
随分まえに既婚者となった藤原さん。
だけど。
私達の関係は未だに続いている。
さながら私は“現地妻”と言った所だろう。
*****
「ミサ」
名前を呼ばれ振り向こうとした途端 、背中から抱きしめられた。
見なくても声で分かるけどね。
「お疲れ様です、藤原さん」
微笑みを向けると、藤原さんの笑みが返って来る。
しかし、その様相に私は眉を顰めた。
「何ですか……その髪型と髭」
久方ぶりに会った藤原さんは、その綺麗な顔に不相応な髭を生やしている。
最近髪を短めにしていたのは知っていたけれど。
「あれ? 似合うてへん?」
「全っ然似合ってません」
「はっきり言うなぁ……」
そもそも、髪を短くした事すらも不服だったのに。
そのうえ髭まで生やすなんて……。
大方、嫁に勧められたのだろう。
そう考えると腹立たしくてならなかった。
「けど、髭生やしたん結構前やで?」
「知りませんよ。藤原さんテレビ出ないですし」
「グサッ! 胸に突き刺さること言うなぁ、ミサは。YouTubeとかは定期的に更新してるし……観てくれてへんの?」
「観てませんよ……」
あんな不愉快なもの、と言う言葉は呑み込んでおく。
想いを寄せている人が、嫁子供と仲良くしている様子を観させられて、心から楽しめる人間なんて存在しないと思う。
不貞腐れていると、キスされそうになった。
私は咄嗟に顔を引いて、それを拒絶する。
「やめてください。仕事中なんですから」
それでも藤原さんは、私の身体を離そうとしない。
それどころか、私の髪を鼻先でかき分け、その奥にある耳に軽く噛みついてきた。
「んっ……!」
敏感な耳を刺激され、体がビクッと震える。
耳を噛みながら股の間を触ろうとした藤原さんの手を力を入れて掴んだ。
「こんな所でする気ですか……?」
今、私達が居るのは劇場にある舞台の袖。
舞台上や観客席など、周りでは普通に他のスタッフさん達が仕事をしている。
とてもセックスなんてしている場合でも、していい場所でもない。
藤原さんには悪いが、今の私は拒絶も受け入れる事も出来なかった。
暫く黙っていると、藤原さんは私の耳元で囁くる。
「なら、仕事終わったら家行ってええ?」
「……駄目って行っても来るんでしょ?」
「分かってるやん、俺の事」
私から離れると、藤原さんは楽屋のある方へと去って行った。
少し速い鼓動を落ち着かせ、私も自分の仕事へと戻る事にする。
*****
「いらっしゃ~い」
玄関のドアを開けて、藤原さんを招き入れる。
早速寝室へ向かおうとする藤原さんを私は止めた。
「お湯沸かしてあるんで、お風呂入って来てください!」
「一緒に入らへん?」
「私はもう入りました! さっさと行ってください!」
そう言いながら背中を押して、藤原さんと言う名の巨漢を浴室へと押し込む。
寝室の準備をしながら待っていると、昼間同じように背中から抱き締められた。
抱擁と言うより束縛に近い。
キスされそうな気がして、される前に顔を背けると、耳に唇を寄せ舌を伸ばされる。
「……っ……」
間近で聞こえる水音が私の快楽を刺激した。
藤原さんに着ていたジェラピケのパーカーを脱がしたから、私は自分からベッドへと仰向けに寝っ転がる。
飾りの全くないシンプルなブラジャーに包まれた胸が露わになって、手慣れた手つきでブラジャーが外された。
胸が鷲掴まれ、私は思わず上ずった声を小さく上げる。
「ゃんっ……!」
「相変わらず可愛ええ声出すやん」
藤原さんは嫌味な笑顔を浮かべると、掴んでいた両胸を揉みしだきだした。
恥ずかしくなってきて、私は手で視界を塞ぐ。
埋まっていたピンク色の乳首が立ち上がってきて、それを藤原さんは口に含んだ。
乳首が舐めまわされ、吸いあげられると、熱い快楽が身体の中で湧き出る。
「……ぁあっ……」
乳首を堪能した藤原さんは、私の穿いているショーツの中に手を入れて来た。
割れ目に忍ばせた藤原さんの指先に愛液が纏わり付く。
「もうこんなに濡れてんの?」
愛液を潤滑油にそのまま指が差し込まれて。
気が付くと指が二本に増ていて、ジュクジュクと粘液を混ぜるような激しい音を立てながら、膣内を激しく掻きまわされた。
「ああぁあッ……! ダメっ……!! イッちゃうぅッ!!! やああぁあっ──~~!!!」
藤原さんのTシャツを強く掴んで、私は身体をビクンビクンと震わせ、思いっきり達する。
肩で息をしながら身体をぐったりさせていると、藤原さんは纏っていた衣服を全て脱ぎ捨てた。
そそり勃つペニスにコンドームを着け、私の塗れた膣口に亀頭が擦りつけられる。
「入れてええ?」
藤原さんの視線に私が無言で頷いた瞬間、ペニスが一気に刺し込まれた。
「あぁあッっ!!」
私が背中を仰け反らすと、藤原さんは本能の赴くままに腰を動かし始める。
ベッドのスプリングが腰の動きに合わせて軋んだ。
「っ……ミサ……」
「ぁぁンッ……! だめッ……! いま、なまえよばないでぇぇ! かんじちゃうっ……からああ!!」
パンパンと肉と肉がぶつかる音をたてながら、腰を激しく突きあげられる。
「ッああぁ……! あぁッ……ふじわらさぁんっ!」
身体を抱き寄せられると、更に激しく腰を振らた。
「ああああっ、だめぇえぇっ!! きもちいぃいいっ……!!! かずひろぉおっっ!!!」
彼の名前を叫びながら子宮をキュッと締め付けると、藤原さんは苦しそうに顔を歪めた。
「っ、ミサ! アカンっ!」
藤原さんは素早く腰を動かすと、ペニスを引き抜き、コンドームを外すのと同時に私のお腹の上に精子を放つ。
「……はぁ、はぁ……あれぇ? 藤原さん……イッちゃったんですかぁ?」
「ハァ……ハァ……、お前が、いきなり下の名前なんかで呼んだりするからやろ……?」
「……だめ、でした……?」
「いや……めっちゃ善かった……」
ちゅっとキスをされ、間近で見つめられる。
その黒い目に、吸い込まれそうだった。
「もっと呼んで、ミサ」
「なら、もっと抱いて……一裕」
夜が明けるまで、私達は重なり合った──。
*****
朝方の薄暗いに陽の光で、目を覚ました私は上体を起こした。
枕元に置いておいたピアニッシモを一本咥えると、火を点ける。
隣で規則正しい寝息をたてて眠る、藤原さんの背中を横目で見た。
フーッと煙草の煙を吹きだすと、目を細める。
日が昇れば、藤原さんは帰ってしまうだろう。
後には、藤原さんの残り香と、空しさだけが、この部屋には残るんだろうな……。
もう、本当に。
「寂しいよ」
ポツリと呟かれたその言葉は、誰の耳に届く事はなかった。
THE END
(夢主 視点)
私は大阪にあるとある劇場のスタッフをしている。
出身は関西じゃないんだけど、いろいろあって大阪に出て来た。
数年前。
当時まだ未婚だった藤原さんに告白されて、私達は付き合う事になった。
随分まえに既婚者となった藤原さん。
だけど。
私達の関係は未だに続いている。
さながら私は“現地妻”と言った所だろう。
*****
「ミサ」
名前を呼ばれ振り向こうとした
見なくても声で分かるけどね。
「お疲れ様です、藤原さん」
微笑みを向けると、藤原さんの笑みが返って来る。
しかし、その様相に私は眉を顰めた。
「何ですか……その髪型と髭」
久方ぶりに会った藤原さんは、その綺麗な顔に不相応な髭を生やしている。
最近髪を短めにしていたのは知っていたけれど。
「あれ? 似合うてへん?」
「全っ然似合ってません」
「はっきり言うなぁ……」
そもそも、髪を短くした事すらも不服だったのに。
そのうえ髭まで生やすなんて……。
大方、嫁に勧められたのだろう。
そう考えると腹立たしくてならなかった。
「けど、髭生やしたん結構前やで?」
「知りませんよ。藤原さんテレビ出ないですし」
「グサッ! 胸に突き刺さること言うなぁ、ミサは。YouTubeとかは定期的に更新してるし……観てくれてへんの?」
「観てませんよ……」
あんな不愉快なもの、と言う言葉は呑み込んでおく。
想いを寄せている人が、嫁子供と仲良くしている様子を観させられて、心から楽しめる人間なんて存在しないと思う。
不貞腐れていると、キスされそうになった。
私は咄嗟に顔を引いて、それを拒絶する。
「やめてください。仕事中なんですから」
それでも藤原さんは、私の身体を離そうとしない。
それどころか、私の髪を鼻先でかき分け、その奥にある耳に軽く噛みついてきた。
「んっ……!」
敏感な耳を刺激され、体がビクッと震える。
耳を噛みながら股の間を触ろうとした藤原さんの手を力を入れて掴んだ。
「こんな所でする気ですか……?」
今、私達が居るのは劇場にある舞台の袖。
舞台上や観客席など、周りでは普通に他のスタッフさん達が仕事をしている。
とてもセックスなんてしている場合でも、していい場所でもない。
藤原さんには悪いが、今の私は拒絶も受け入れる事も出来なかった。
暫く黙っていると、藤原さんは私の耳元で囁くる。
「なら、仕事終わったら家行ってええ?」
「……駄目って行っても来るんでしょ?」
「分かってるやん、俺の事」
私から離れると、藤原さんは楽屋のある方へと去って行った。
少し速い鼓動を落ち着かせ、私も自分の仕事へと戻る事にする。
*****
「いらっしゃ~い」
玄関のドアを開けて、藤原さんを招き入れる。
早速寝室へ向かおうとする藤原さんを私は止めた。
「お湯沸かしてあるんで、お風呂入って来てください!」
「一緒に入らへん?」
「私はもう入りました! さっさと行ってください!」
そう言いながら背中を押して、藤原さんと言う名の巨漢を浴室へと押し込む。
寝室の準備をしながら待っていると、昼間同じように背中から抱き締められた。
抱擁と言うより束縛に近い。
キスされそうな気がして、される前に顔を背けると、耳に唇を寄せ舌を伸ばされる。
「……っ……」
間近で聞こえる水音が私の快楽を刺激した。
藤原さんに着ていたジェラピケのパーカーを脱がしたから、私は自分からベッドへと仰向けに寝っ転がる。
飾りの全くないシンプルなブラジャーに包まれた胸が露わになって、手慣れた手つきでブラジャーが外された。
胸が鷲掴まれ、私は思わず上ずった声を小さく上げる。
「ゃんっ……!」
「相変わらず可愛ええ声出すやん」
藤原さんは嫌味な笑顔を浮かべると、掴んでいた両胸を揉みしだきだした。
恥ずかしくなってきて、私は手で視界を塞ぐ。
埋まっていたピンク色の乳首が立ち上がってきて、それを藤原さんは口に含んだ。
乳首が舐めまわされ、吸いあげられると、熱い快楽が身体の中で湧き出る。
「……ぁあっ……」
乳首を堪能した藤原さんは、私の穿いているショーツの中に手を入れて来た。
割れ目に忍ばせた藤原さんの指先に愛液が纏わり付く。
「もうこんなに濡れてんの?」
愛液を潤滑油にそのまま指が差し込まれて。
気が付くと指が二本に増ていて、ジュクジュクと粘液を混ぜるような激しい音を立てながら、膣内を激しく掻きまわされた。
「ああぁあッ……! ダメっ……!! イッちゃうぅッ!!! やああぁあっ──~~!!!」
藤原さんのTシャツを強く掴んで、私は身体をビクンビクンと震わせ、思いっきり達する。
肩で息をしながら身体をぐったりさせていると、藤原さんは纏っていた衣服を全て脱ぎ捨てた。
そそり勃つペニスにコンドームを着け、私の塗れた膣口に亀頭が擦りつけられる。
「入れてええ?」
藤原さんの視線に私が無言で頷いた瞬間、ペニスが一気に刺し込まれた。
「あぁあッっ!!」
私が背中を仰け反らすと、藤原さんは本能の赴くままに腰を動かし始める。
ベッドのスプリングが腰の動きに合わせて軋んだ。
「っ……ミサ……」
「ぁぁンッ……! だめッ……! いま、なまえよばないでぇぇ! かんじちゃうっ……からああ!!」
パンパンと肉と肉がぶつかる音をたてながら、腰を激しく突きあげられる。
「ッああぁ……! あぁッ……ふじわらさぁんっ!」
身体を抱き寄せられると、更に激しく腰を振らた。
「ああああっ、だめぇえぇっ!! きもちいぃいいっ……!!! かずひろぉおっっ!!!」
彼の名前を叫びながら子宮をキュッと締め付けると、藤原さんは苦しそうに顔を歪めた。
「っ、ミサ! アカンっ!」
藤原さんは素早く腰を動かすと、ペニスを引き抜き、コンドームを外すのと同時に私のお腹の上に精子を放つ。
「……はぁ、はぁ……あれぇ? 藤原さん……イッちゃったんですかぁ?」
「ハァ……ハァ……、お前が、いきなり下の名前なんかで呼んだりするからやろ……?」
「……だめ、でした……?」
「いや……めっちゃ善かった……」
ちゅっとキスをされ、間近で見つめられる。
その黒い目に、吸い込まれそうだった。
「もっと呼んで、ミサ」
「なら、もっと抱いて……一裕」
夜が明けるまで、私達は重なり合った──。
*****
朝方の薄暗いに陽の光で、目を覚ました私は上体を起こした。
枕元に置いておいたピアニッシモを一本咥えると、火を点ける。
隣で規則正しい寝息をたてて眠る、藤原さんの背中を横目で見た。
フーッと煙草の煙を吹きだすと、目を細める。
日が昇れば、藤原さんは帰ってしまうだろう。
後には、藤原さんの残り香と、空しさだけが、この部屋には残るんだろうな……。
もう、本当に。
「寂しいよ」
ポツリと呟かれたその言葉は、誰の耳に届く事はなかった。
THE END