はきだめ
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(※モブ男が大きく関わってきます)
前世の記憶持ちの夢主が前世の彼氏を産んだ。
(何をいっているのかよく分からない)(ややこしい)
メローネと恋人関係にあった一般人、なまえは一巡後、自身にその記憶、すなわち前世の記憶があることに気がつく。
ある日を境に帰ってこなくなった前世での元恋人を心の何処かで想いながら、今世となった一巡後の世界で平穏な生活を営む。
月日が流れるとそんななまえにも恋人ができ、交際を始めて数年を迎えたところで結婚することに。二人仲睦まじく暮らす日々、やがて子供にも恵まれ、出産。
真面目で優しい人との結婚生活は順調過ぎるくらい順調のように思えた。だが、それは此処で唐突に終わりを迎えた。
二人の間に生まれてきたのは父である夫、母である自分とは少しも似ていない子供。
驚愕しながらも、赤ん坊の姿だとしても、なまえは直感した。
この子供は、前世での自身の恋人、メローネであると。
夫は自分にも妻にも似ても似つかない子供に、真っ先に妻であるなまえの不貞を疑った。己との結婚生活の間に、別の男と情を交わしたと。
しかしなまえは不貞など働いたことはこれまでただ一度もない。当然否定するものの、ならばこのどちらにも似ても似つかない赤ん坊のことはどう説明するのだと進展しない議論に、夫婦関係の溝は深まるばかり。
当のなまえにも説明など出来る筈もなく、何なら自分こそ説明してもらいたいものだと戸惑う。
妻の不倫の可能性を信じきる夫と、己の身を潔白を証明するためになまえは、いよいよDNA鑑定に望む。
が、結果は正真正銘二人の間の子供。なまえの身の潔白は証明されたものの、夫は気味が悪いと夫婦関係の軋轢は此処で確かなものとなる。
こんな気味の悪い子供を自身の子供としてなど扱えない、と夫は、妻であるなまえとの離縁を考えたが、この子供が科学的に己と妻の間の子であると証明されてしまった以上、このような身勝手な理由では自分の心証が悪くなると、これまで二人で暮らしていた家は受け渡し、金銭的な援助は充分に行う上でなまえに別居を持ちかける。
夫との軋轢を確かに感じながらも、経済的な不安から自分一人で子供を育てると関係を別つ決心がつかなかったなまえはこの夫の提案を快く呑み、二人は婚姻関係を結んだまま、別居という形で関係を断つこととなった。
生まれてきたメローネはそんなこととは露知らず、母親であるなまえの元ですくすく育っていく。
メローネには今世において生を受けるまで、夢主と恋人関係であったことを覚えてはいなかった。自分の子供でしかないメローネに彼女は心底安堵した。心残りはあれど、これが最善にして最良であった。
両親にあたる夫婦の現状も、前世におかれていた状況も何もかも知らないメローネに、母として、ただひたすらな愛情を注ぐなまえ。
自分は思い出してしまったけど、せめてこの子は思い出すことのないように、と静かに祈りながら。
自身に愛情深く接するなまえに対し、メローネもまた母に一点の曇りもない愛情を抱いた。
母とは似ても似つかない容姿から謂れもない噂を立てられ、悪意ある者から心無いことを言われようと、メローネは母を芯から信じていた。
だが、成長し一端の少年となるにつれ、メローネはこの紙の上での関係を持ち続ける母と会ったこともない父、母一人子一人とは思えないほどの豊かな生活、何よりあまりにもかけ離れた容姿に自らも疑問を持ち始める。
そして、成長し行く己に母がふとした瞬間に向ける何とも云えない視線が決定的となり、メローネは母であるなまえに対し、何を隠しているのかと問う。
それに対しての何でもないよ、何も隠してなんかいない、という返答は、奇しくもメローネが徐々に母に対して疑心を募らせていくきっかけとなってしまった。
母としての愛情と相反する断ち切った筈の慕情。
人智の及ばぬ何らかの手によってもたらされた二人の運命は呪いにも似ていた。
前世の記憶持ちの夢主が前世の彼氏を産んだ。
(何をいっているのかよく分からない)(ややこしい)
メローネと恋人関係にあった一般人、なまえは一巡後、自身にその記憶、すなわち前世の記憶があることに気がつく。
ある日を境に帰ってこなくなった前世での元恋人を心の何処かで想いながら、今世となった一巡後の世界で平穏な生活を営む。
月日が流れるとそんななまえにも恋人ができ、交際を始めて数年を迎えたところで結婚することに。二人仲睦まじく暮らす日々、やがて子供にも恵まれ、出産。
真面目で優しい人との結婚生活は順調過ぎるくらい順調のように思えた。だが、それは此処で唐突に終わりを迎えた。
二人の間に生まれてきたのは父である夫、母である自分とは少しも似ていない子供。
驚愕しながらも、赤ん坊の姿だとしても、なまえは直感した。
この子供は、前世での自身の恋人、メローネであると。
夫は自分にも妻にも似ても似つかない子供に、真っ先に妻であるなまえの不貞を疑った。己との結婚生活の間に、別の男と情を交わしたと。
しかしなまえは不貞など働いたことはこれまでただ一度もない。当然否定するものの、ならばこのどちらにも似ても似つかない赤ん坊のことはどう説明するのだと進展しない議論に、夫婦関係の溝は深まるばかり。
当のなまえにも説明など出来る筈もなく、何なら自分こそ説明してもらいたいものだと戸惑う。
妻の不倫の可能性を信じきる夫と、己の身を潔白を証明するためになまえは、いよいよDNA鑑定に望む。
が、結果は正真正銘二人の間の子供。なまえの身の潔白は証明されたものの、夫は気味が悪いと夫婦関係の軋轢は此処で確かなものとなる。
こんな気味の悪い子供を自身の子供としてなど扱えない、と夫は、妻であるなまえとの離縁を考えたが、この子供が科学的に己と妻の間の子であると証明されてしまった以上、このような身勝手な理由では自分の心証が悪くなると、これまで二人で暮らしていた家は受け渡し、金銭的な援助は充分に行う上でなまえに別居を持ちかける。
夫との軋轢を確かに感じながらも、経済的な不安から自分一人で子供を育てると関係を別つ決心がつかなかったなまえはこの夫の提案を快く呑み、二人は婚姻関係を結んだまま、別居という形で関係を断つこととなった。
生まれてきたメローネはそんなこととは露知らず、母親であるなまえの元ですくすく育っていく。
メローネには今世において生を受けるまで、夢主と恋人関係であったことを覚えてはいなかった。自分の子供でしかないメローネに彼女は心底安堵した。心残りはあれど、これが最善にして最良であった。
両親にあたる夫婦の現状も、前世におかれていた状況も何もかも知らないメローネに、母として、ただひたすらな愛情を注ぐなまえ。
自分は思い出してしまったけど、せめてこの子は思い出すことのないように、と静かに祈りながら。
自身に愛情深く接するなまえに対し、メローネもまた母に一点の曇りもない愛情を抱いた。
母とは似ても似つかない容姿から謂れもない噂を立てられ、悪意ある者から心無いことを言われようと、メローネは母を芯から信じていた。
だが、成長し一端の少年となるにつれ、メローネはこの紙の上での関係を持ち続ける母と会ったこともない父、母一人子一人とは思えないほどの豊かな生活、何よりあまりにもかけ離れた容姿に自らも疑問を持ち始める。
そして、成長し行く己に母がふとした瞬間に向ける何とも云えない視線が決定的となり、メローネは母であるなまえに対し、何を隠しているのかと問う。
それに対しての何でもないよ、何も隠してなんかいない、という返答は、奇しくもメローネが徐々に母に対して疑心を募らせていくきっかけとなってしまった。
母としての愛情と相反する断ち切った筈の慕情。
人智の及ばぬ何らかの手によってもたらされた二人の運命は呪いにも似ていた。