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夢現

やぁ、ご機嫌いかがかな。僕は生憎ご機嫌なんて存在しないものでね。天気や気温などを気にするくらいだ。君とか、人間も気にするだろう?




さて、今宵の夢を見よう。 今夜は『明日みょうじつ、天気ニ致シマセウ』。陰ながら四季を司る妖怪の騒がしい、いつものお話。

それじゃ、行こうか。



『明日、天気ニ致シマセウ』


〜本文〜


彼らは僕と同じ"妖"だ。人間に虐げられる時もあるだろう。それでも彼らは与えられた力で、人間の事を助けている。春は植物を操りら食べ物を。夏は水を操り、川や海、湖などの水量調節を。冬は電気を操り、文明の発展を。そして、秋は天気と炎を操り、人間にとっての些細な幸せを。それが本当に人間の幸せなのか。それは君が考える事だと僕は思うな。


誰かの幸福は、誰かの不幸。誰かの富は誰かの貧しさ。
そうやって人間は輪廻している。"Wigh de mos maiz"




君も、きっと他人を裏切らないだろうな…違う?はは、結局は騙し合いなのか。それじゃ、また"今夜"。
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