やぁ、今日も君に語ろうか。そして、今宵の夢を共に見よう。 今夜は『出づる月は今日もあかく』。国民に裏切られ、その地位を失った王子の話。
ああ、それと、今回は暴力、殺人の描写があるからね。目を背けたくなったらすぐに帰っても良いから。それじゃ、読もう。


『出づる月は今日もあかく』


～本文～


国民や家族は救われた、と思ったみたいだけど、彼は"自分の行いは悪いことだった"と感じた様だ。彼の父親もそうだった様にね。まぁ、結果的には良かったんだ。彼（ ・）の判断が、ね。
善とは、悪とは、エゴとアルゴの複合体である。互いに抑制し、均衡される。エゴが善でもアルゴは悪、又はエゴが悪でもアルゴは善。ただし、双方一致の悪は全てを蝕んでゆくものだ。
じゃ、また"明日"。