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今日の夢見〜獏は密かに夢を見る〜

19XX年7月27日、僕は、モディーカ・レストールは、親に怒られた。何もしていなかったのに。いや、何もしていなかったから?僕は何をすれば、どう答えればよかったのかな?親は、「どいつもこいつも…」って。嗚呼、嫌だ。その声が、口調が、顔が、全てが憎い。何も心配してないみたいに。いっそ僕が、自分が、死んでしまえれば─、そんなふうに考えた。でも、僕にはギムナジウムの友達がいる。彼らのことは好きだ。話は合うし、僕のことを"普通の人"として見てくれるんだ。

僕は夢を見るのが好きだ。本の登場人物と一緒に遊んだり、架空の生き物とだって話せるんだ。でも、その話だって家族は信じてくれない。「そんなこと言ってないで、勉強しなさい」だの、「また友達に変なこと吹き込まれたの」だの…。文句を言うだけ言って、後はお父さんと、お母さんと、妹と、笑い合うんだ。…僕抜きで。
こんな家族、嫌だ。奴らはただ、"がらくたの集まり"だ。僕は、あの本の、主人公のお母さんが、ヒーローが、ヒロインが、そして悪役が、家族だったら、って考えた。そうだったら、きっと、僕は愛されていたのに。嗚呼、そうか。僕は夢の中でしか生きていたくないんだ。寂しい"人間"、か。

今日の晩御飯も、美味しくなかった。「あなたは勉強してなさい」って、後から出されたワンプレート。部屋の外から聞こえたのは、僕以外の笑い声。きっと、それは、僕への当てつけなんだ。勉強もできない、料理も、スポーツも、お手伝いすらできない僕は…。嗚呼、これを書いている間にも、お母さんと妹は談笑している。僕の知らない話題で。やっぱり、僕には耐えられない。もうこの生活を17年もしているんだ。
─もう、人間として生きるのは、疲れた。生まれ変わるなら、僕は────になりたい。



Teh mia frendica僕の友達へ

Houe alie ysu.元気ですか。
Ae ken nut cezd ysu susg e xejter sodberny. 急にこんな手紙を届けて済みません
Ae fikk censqqery diu ct. 簡潔に済ませます。
Ae culhv nut dior vfe hybe resh tgns fimarri. 僕は、この家族との生活に耐えられませんでした。
Aberiewe anocekged moi, 皆が励ましてくれたのに、
arzeggy Ae torekec resh ysu,一緒に話してくれたのに、
Ae eim corrye.御免なさい。
Eg wut lentn ea vfe ourrdhybe, もし僕たちが来世で会えたら、
Fikk ysu qefn resh aze? 一緒に遊んでくれますか?
BOENG AREA.さようなら。


Faln Meddicca・lasttorreモディーカ・レストールより





薄暗い部屋に一人、目を覚ますと、僕は"僕が見てきた夢で埋め尽くされた本棚"があった。
そして、誰かがこちらを見ている気配。それを感じながら、僕は"見えない読み手"こう言った。
「やぁ、はじめまして。僕は───」
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