グロい発想禁止令
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「あの、ネエロ」
「………何だ」
「メタリカさんにお会いしたいです。メタリカさん、出していただけませんか?」
「………」
「わぁ~…メタリカさん、可愛いです。…欲しいです。穴を開けて」
「穴?」
「チェーンを通して」
「チェーン…」
「ネックレスにしたいです」
「………そんな事は不可能だが…、この小さいののどこに穴を空けるつもりだ?」
「ん…ここがいいです。このお目目のところ。ちょうど窪んでいるようなので穴も空けやすいです!」
「……………」
─────
「プロシュート、ミエーレは組織の人間に向いているかも知れない」
「はあ?んなわけあるか」
「好奇心が拷問に繋がる。悪気が全くないまま見せしめに痛め付けられるのは一種の才能だ」
「…好奇心で拷問はまずいだろ、さすがに」
「だから言っているんだ」
「………」
───別な日。
「ミエーレは組織の人間に向いているかも知れねぇ…」
「んなわけねぇだろ。テメーの氷で頭冷やせ」
「じゃあどういう事だァア!?冗談でも言ったってのかあんな笑えねぇ冗談をよォ!ああ"!?」
「何言ったって?」
「………」
─────
「ギアッチョギアッチョ」
「おう、何だ」
「わたし考えたんです。ホワイトアルバムさんで良い事が出来ないかなぁって」
「良い事?おめーにとっての良い事がオレにとっても良い事かどうかは分からねぇよなァ?」
「聞きたくないですか?」
「聞くけどよ。どうせまた氷菓子作りてぇだの氷削ってプロシュートの胸像作りてぇとかだろ?」
「今回は違います。もっと実用的な事です!」
「実用的?」
「はいっ!ちょっとした嫌がらせとして氷を舌に貼り付けると冷たいし喋れないし取れないしで面白いです!…それはさておき、お仕事の…ターゲットの方、どうせ殺してしまうなら内臓を取り出しても構いませんよね?丁寧に取り出して凍らせて保存すれば鮮度を保ったまま良い値で売れると思います!取り出す際はイルーゾォのマンミラさんに許可して貰ってはいかがでしょうか?生きたまま内臓だけを取り出される人がどんな顔をするのかちょっぴり興味があります」
「………、」
「そういえば…血を凍らせて出血を止めれば死にませんよね…?拷問や憂さ晴らしにもってこいじゃありませんか?例えばめった刺しにしても出血を止めておけば痛みだけを与えて苦しめる事ができそうです!冷却を解除すればそのまま死に至らしめる事も可能です!わぁ~そう考えると本当にギアッチョの能力は万能ですねっ!」
─────
「どういう事だよ、なァ~~~?誰が殺し方や拷問を考えろって言ったよ!?普段ドルチェ食って昼寝してるだけのような生き物がよォ、急に思い付いた良い事っつって抜かしたんだぜ!おめーどういう教育してやがんだァ?あ"あ"~ッ!?」
「……………」
───別な日。
「ミエーレは組織の人間に向いてるんじゃあねぇか?」
「まさかだろ」
「いやプロシュート、オメーどういう教育してんだよ」
「あ?」
「ありゃあ育て方が悪いぜどう考えてもよォ…じゃなきゃあんな事思い付きやしねぇからな」
「何の話だ」
「………」
─────
「ホルマジオ、ホルマジオっ」
「何だ何だ、一回言えば聞こえるぜ。どうした?」
「ホルマジオの能力ってとっても素敵ですよね!」
「ははッよく分かってるじゃあねーか!」
「私やってみたい事があるんです!お願い出来ませんか?」
「しょうがねーなァ~~!ちっさくなってドルチェに埋もれて腹いっぱい食いてぇってかァ?」
「それも魅力的ですね!だけど違います。人をいっぱいちっちゃくして欲しいんです!」
「………あ?」
「20~30人このミキサーに入れてスイッチを押せば、ミックスジュースの出来上がりです!」
「ミックスジュースじゃあねぇだろ…純粋なブラッドだろ…」
「血肉入りです」
「果肉入りみたいに言うな」
「いけませんか?」
「逆にいけると思ったのか。そもそもオメーはそれを飲みたいのか?純度100%のブラッドジュースをよォ…」
「私は飲みません。ネエロに飲ませます!」
「リーダーが唐突な被害者に!?何でリゾットだァ!?」
「血液が足りないからです」
「他にも色々言いてぇ事はあるが…とりあえずあいつの鉄分は十分だ…血液も足りてるぜ…」
「そうなんですか?じゃあ…メローネでいいです」
「ディ・モールト!納得いかないが?何でオレ?」
「たまたま今ここに居たからです」
「イルーゾォもいるーぞ」
「勝手に巻き込む事は許可しなァーい!!」
「イルーゾォもいるーぞ……ダジャレですか?ちっとも面白くないので罰としてブラッドジョッキで」
「そっちの方が面白くない冗談だぜ…」
─────
「…なァ?堅気の女の発想じゃあねぇよ」
「……………」
「おい、ミエーレよぉ」
「はい」
「グロ禁止だ」
「………はい…?」
《グロい発想禁止令》
Fine.
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