兄貴隠し子疑惑
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Prrrr…Prrrr…
電話だ……兄貴の電話が鳴ってる…!兄貴はどこ行ったんだっけ?で…出た方がいい…かな?多分メローネかギアッチョのはずだし………よし、
『あ、プロシュート?』
「っ!?」
お…女…!?女だ!兄貴の携帯に女から電話が掛かってきた…!!
『もしもし?』
兄貴が女に番号を教えるなんて…!面倒くせぇから教えないって言ってたのに…!
『プロシュート…?』
しかも呼び捨てに…っ。一体どんな女なんだ…?どういう関係…?
『あの、今朝言い忘れてしまったのですが…今日はお洋服買って来ないでくださいね?とってもありがたいですけど、沢山あるのでもう十分です。お金は大切に使ってください』
服…?兄貴が女に服を…。"今日は"って事は、毎日買ってやってるのか…!?電話の番号教えただけじゃなく毎日プレゼントを…っ、あの兄貴がそこまでするなんて…。ど、どうなってんだ…?
『それと考えたのですが、今日の夕ご飯はマルゲリータがいいです。昨日のお店のマルゲリータがとってもとっても美味しかったので、また食べたいです!』
昨日?昨日って確か兄貴………、
「───あ、兄貴ィ!待ってくれよォ!そんなに急ぐなんて、何かあるんですかィ?」
「…ああ、ペッシ。それはもう外せねぇ重大な用だ。さっさと歩け!」
「脚の長さが違い過ぎんだよォ~……もう任務は完了したし、兄貴はこのまま帰ってくだせぇ。報告ならオレ一人でも…」
「おいペッシ!!オメーはオレに中途半端な事をさせようってのか?ああ!?」
「え…え?」
「アジトに帰って報告するまでが任務だ。覚えとけ!!」
「ひぃ…っ!わ、分かったよプロシュート兄ィ…───」
…って事があって、すげー急いでたし機嫌も悪かったんだよなぁ。…え?まさか絶対に外せねぇ重大な用事って…この女と飯食う事…?いや、いやいやまさかそんなわけねぇ…よな…、…え?
『………もしもし?…あれ?もしかして繋がっていないのかな…もしもし、プロシュート?…プロシュート…』
『何だ』
あ、あれ!?電話の向こうから兄貴の声が…!?
『プ、プロシュート…びっくりしました…。おかえりなさい』
おかえりなさい?おかえりなさいって何だっけ…家にいる人が外から帰ってきた人に言う言葉…?…じゃあこの女、兄貴の家に…!?
『なんだオメー、独り言か?オレの名前を呼ぶなんて可愛いとこあるじゃあねぇか』
可愛い…って?兄貴に何かをそう思う感性があったなんて………っ、
『今朝言い忘れた事がある』
『は、はい?』
言い忘れた事を言うためにわざわざ帰ったのかぃ兄貴…この携帯電話は何の為の………?
『服着ろよ』
『あ…はい、』
着てなかったの?
『洗うなり買うなり出来るんだからよォ、汚れたら着替えろ。もう裸でいるんじゃあねぇぞ』
『はい…すみません…』
『で、その手に持ってるのは何だ』
『ミルクを零してしまったお洋服です…』
『貸せ。洗う』
『すみません…』
兄貴が洗濯を…?兄貴の部屋に入り浸って世話を焼いてもらってるこの女……本当に何者だ……!?
『戸締りちゃんとしろよ。誰が来ても鍵を開けるんじゃあねぇ』
『はいっ』
『昼飯は適当にあるもの食っておけ。ただし火は使うな』
『はいっ』
『暗くなったら電気をつけて、テレビは少し離れて見るんだぜ』
『はいっ』
『じゃあ行ってくる。昨日よりは早く帰るからいい子にして待ってなマンモーナ』
『はいっ!お仕事頑張ってくださいっ』
『おう』
「……………子供?」
「どうかしたのか、ペッシ」
「あ、リーダー…兄貴に隠し子が…いるのかなって………」
「え………、」
《兄貴隠し子疑惑》
女児が好きそうなものをそれとなく渡すと喜んで持って帰った(ように見えた)事でペッシとリゾットの間でその疑惑が深まった───。
Fine.
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