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――ポーペンティナ・ゴールドスタインは、アメリカ合衆国魔法議会の中でも群を抜いて優秀で有能な闇祓いだ。
先日起こった、闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドの逮捕も彼女なくしては有り得なかったであろう。
ミス・ゴールドスタインは議会にとっても非常に稀有な人材で、彼女の能力をせラフィーナ・ピッカリー議長も高く評価している……。
若くして実績を上げた、有能な魔女という賛辞の記事とともに、彼女の写真は日刊預言者新聞を大きく飾っていた。
ニュートが彼女のことを「ティナ」と呼ぶのを何度も聞いたことがある。
ニューヨークでの思い出話を語るには欠かせない人物なのだろう。
元々闇祓いだったけど、少年を助けようとして辞めざるを得なくなり、ニュートの口添えでまた復帰することが出来た。
クイニーという開心術士の妹がいる、彼女は今マグルの彼に夢中だ。
あとスウーピング・イーヴルが好き。
今夜は、仕事でロンドンを訪れている彼女と3人で食事を取ることになっている。
会うのは今日が初めてだけど、恐らくこの記事を書いた記者よりもずっと多く彼女を知っていることに気づいて驚いた。
きゅっと結ばれた唇に賢そうな眉、真っ直ぐこちらを見つめる瞳と目が合う。写真の第一印象は「きれいな人」だった。
ティナ――何気なく口にしてみる、写真の中の彼女はゆっくりと瞳を瞬かせた。
「リジー、もういける?」
珍しくタイを締めて姿を現したニュートにリジーは微笑んで頷いた。
鏡を振り返りもう一度、自分の姿を最終確認する。
襟ぐりの開いたドレスのせいで空いた頸元に、仕上げに真珠のネックレスを手に取る。
「ぼくが」背後からニュートが近づき、真珠をリジーの細い喉に回す。
「……何を読んでるの?」
リジーはティナの記事を一枚めくり、誇らしげに一面を掲げた。
「”幻の動物とその生息地”、売り切れ相次ぎ早くも重版決定。一面トップよ、おめでとう」
「ありがとう、でも恥ずかしいから捨ててよ」
「だーめ、切り抜いてスクラップしておくの。今までのも全部とってあるから」
ニュートは照れくさそうにはにかむ。
首の後ろで小さな金の留め金を掛けて、髪をひき抜くと、白いうなじに唇を寄せ優しく吸った。
びくりと肩を揺らす彼女にいたずらっぽく笑う。
「さあ、そろそろ行くよ」
先日起こった、闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドの逮捕も彼女なくしては有り得なかったであろう。
ミス・ゴールドスタインは議会にとっても非常に稀有な人材で、彼女の能力をせラフィーナ・ピッカリー議長も高く評価している……。
若くして実績を上げた、有能な魔女という賛辞の記事とともに、彼女の写真は日刊預言者新聞を大きく飾っていた。
ニュートが彼女のことを「ティナ」と呼ぶのを何度も聞いたことがある。
ニューヨークでの思い出話を語るには欠かせない人物なのだろう。
元々闇祓いだったけど、少年を助けようとして辞めざるを得なくなり、ニュートの口添えでまた復帰することが出来た。
クイニーという開心術士の妹がいる、彼女は今マグルの彼に夢中だ。
あとスウーピング・イーヴルが好き。
今夜は、仕事でロンドンを訪れている彼女と3人で食事を取ることになっている。
会うのは今日が初めてだけど、恐らくこの記事を書いた記者よりもずっと多く彼女を知っていることに気づいて驚いた。
きゅっと結ばれた唇に賢そうな眉、真っ直ぐこちらを見つめる瞳と目が合う。写真の第一印象は「きれいな人」だった。
ティナ――何気なく口にしてみる、写真の中の彼女はゆっくりと瞳を瞬かせた。
「リジー、もういける?」
珍しくタイを締めて姿を現したニュートにリジーは微笑んで頷いた。
鏡を振り返りもう一度、自分の姿を最終確認する。
襟ぐりの開いたドレスのせいで空いた頸元に、仕上げに真珠のネックレスを手に取る。
「ぼくが」背後からニュートが近づき、真珠をリジーの細い喉に回す。
「……何を読んでるの?」
リジーはティナの記事を一枚めくり、誇らしげに一面を掲げた。
「”幻の動物とその生息地”、売り切れ相次ぎ早くも重版決定。一面トップよ、おめでとう」
「ありがとう、でも恥ずかしいから捨ててよ」
「だーめ、切り抜いてスクラップしておくの。今までのも全部とってあるから」
ニュートは照れくさそうにはにかむ。
首の後ろで小さな金の留め金を掛けて、髪をひき抜くと、白いうなじに唇を寄せ優しく吸った。
びくりと肩を揺らす彼女にいたずらっぽく笑う。
「さあ、そろそろ行くよ」
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