Ⅱ
夢小説設定
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「さて諸君、急に呼び出して大変恐縮だが、さっそく始めるとしようか」
アルバス・ダンブルドアがいつものようにゆったりとした調子で口を開く。
校長をはじめ、学校の理事会のメンバー全員が集められ、会議室の長テーブルの席についた。
立派な身なりをした紳士が立ち上がり、そうそうたる顔ぶれを眺めてから謝罪の言葉を述べた。
「この度は、娘が取り返しのつかないことを。父親として情けなく思うばかりです」
「まあまあ、ミスター・レストレンジ。すでに噂はお耳に入っているでしょうが……今朝、小規模の火災がありました、何があったか調べはすでに付いている。生徒の一人の不注意による事故、本人も認めている、学校側の損失も大したことは無かった。だが……残念なことに怪我人が出てしまった」
ダンブルドアは言葉を切り、ため息を一つついた。
「こうなってしまった以上、学校側としては規則にのっとり、生徒の保護者に連絡して事情を説明しなくていけない。しかし、ここで一つ問題が生じる。なんと彼女の父親が今度の大臣選に立候補予定なのです、それがどういうことかあなた方にならご理解頂けるでしょう」
そこで。
全員の顔を見回し、ワントーン声を潜めた。
「今一度、諸君に件の生徒の処遇を問いたい」
アルバス・ダンブルドアがいつものようにゆったりとした調子で口を開く。
校長をはじめ、学校の理事会のメンバー全員が集められ、会議室の長テーブルの席についた。
立派な身なりをした紳士が立ち上がり、そうそうたる顔ぶれを眺めてから謝罪の言葉を述べた。
「この度は、娘が取り返しのつかないことを。父親として情けなく思うばかりです」
「まあまあ、ミスター・レストレンジ。すでに噂はお耳に入っているでしょうが……今朝、小規模の火災がありました、何があったか調べはすでに付いている。生徒の一人の不注意による事故、本人も認めている、学校側の損失も大したことは無かった。だが……残念なことに怪我人が出てしまった」
ダンブルドアは言葉を切り、ため息を一つついた。
「こうなってしまった以上、学校側としては規則にのっとり、生徒の保護者に連絡して事情を説明しなくていけない。しかし、ここで一つ問題が生じる。なんと彼女の父親が今度の大臣選に立候補予定なのです、それがどういうことかあなた方にならご理解頂けるでしょう」
そこで。
全員の顔を見回し、ワントーン声を潜めた。
「今一度、諸君に件の生徒の処遇を問いたい」