Ⅱ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
数日後、ホグワーツ城でちょっとした事件が起きた。
まず厨房から銀食器が無くなった、生徒たちがいつも使っているフォークやナイフ、それから特別な時にだけ使われる銀の大皿も。
一夜にして忽然と姿を消した。
厨房の空気は痛いくらいに張り詰め、屋敷しもべ妖精たちはパニックを起こしかけていた。
「ねえ、私のペンダント見なかった?」
朝、すっかり身支度を整えてきちんとタイを締めたミニーが、髪を梳いていたリジーと起きたてでまだ動きの鈍いオルガに尋ねた。
「知らないわ」
「ペンダントっていつも付けてるやつ?」
「そう、金色のロケットの付いたの、確かにここに置いてあったはずなんだけど」
頭の中で昨夜の行動を思い出しながら、なんにも無くなったベッド脇のキャビネットに手を置く。
床やシーツの裏までくまなく探したがミニーのペンダントは見つからなかった。
グリフィンドール寮に限りなく、どうやら他の生徒たちも物が無くなったりしているらしい。
今朝は学校中に妙な緊張感が漂っている、厨房から銀食器が無くなったことはリジーたちの耳にもすぐ入り、出処は不明だがホグズミードの事件の犯人はこの間逮捕された密輸団の残党で、命からがら逃げて来てとうとうホグワーツにもやって来たのだ、と誰かが言いだした事により噂が一人歩きしはじめた。
そして、朝食に行くために廊下を通った時に突然シエナ・マルフォイがリジーに突っかかってきた事により事態はいよいよ深刻化しはじめた。
「私のブローチどこやったの?」
「はあ?」
「答えなさいよ!あんたが持ってったんでしょ?!」
「知らないわよ、あなたのブローチなんて」
「腹いせのつもりか何か知らないけど、一々そんなのに付き合ってられる程暇じゃないのよ、さっさと返して!」
「もうほんとに知らないったら!」
オルガとミニーがリジーを庇い、駆けつけて来た先生がシエナを引き離した。
周りにはいつの間にか大勢の群衆が出来て騒ぎを見守っていた。
「あ、あのブローチが無いと、私きっと、お父様に殺されてしまうわ」
シエナのただならぬ様子に、リジーは不安を覚えるほかなかった。
まず厨房から銀食器が無くなった、生徒たちがいつも使っているフォークやナイフ、それから特別な時にだけ使われる銀の大皿も。
一夜にして忽然と姿を消した。
厨房の空気は痛いくらいに張り詰め、屋敷しもべ妖精たちはパニックを起こしかけていた。
「ねえ、私のペンダント見なかった?」
朝、すっかり身支度を整えてきちんとタイを締めたミニーが、髪を梳いていたリジーと起きたてでまだ動きの鈍いオルガに尋ねた。
「知らないわ」
「ペンダントっていつも付けてるやつ?」
「そう、金色のロケットの付いたの、確かにここに置いてあったはずなんだけど」
頭の中で昨夜の行動を思い出しながら、なんにも無くなったベッド脇のキャビネットに手を置く。
床やシーツの裏までくまなく探したがミニーのペンダントは見つからなかった。
グリフィンドール寮に限りなく、どうやら他の生徒たちも物が無くなったりしているらしい。
今朝は学校中に妙な緊張感が漂っている、厨房から銀食器が無くなったことはリジーたちの耳にもすぐ入り、出処は不明だがホグズミードの事件の犯人はこの間逮捕された密輸団の残党で、命からがら逃げて来てとうとうホグワーツにもやって来たのだ、と誰かが言いだした事により噂が一人歩きしはじめた。
そして、朝食に行くために廊下を通った時に突然シエナ・マルフォイがリジーに突っかかってきた事により事態はいよいよ深刻化しはじめた。
「私のブローチどこやったの?」
「はあ?」
「答えなさいよ!あんたが持ってったんでしょ?!」
「知らないわよ、あなたのブローチなんて」
「腹いせのつもりか何か知らないけど、一々そんなのに付き合ってられる程暇じゃないのよ、さっさと返して!」
「もうほんとに知らないったら!」
オルガとミニーがリジーを庇い、駆けつけて来た先生がシエナを引き離した。
周りにはいつの間にか大勢の群衆が出来て騒ぎを見守っていた。
「あ、あのブローチが無いと、私きっと、お父様に殺されてしまうわ」
シエナのただならぬ様子に、リジーは不安を覚えるほかなかった。