お題置き場(CP混ぜこぜ)
「写真…か」
「写真がどうかしたのかしら?」
我進ギルドでポツリと零した言葉を耳聡く拾って明菜が聞き返す。
聞かれているとは思わなかったのか少し驚いたような顔で振り向く水篠ににっこりと笑いかけて明菜が隣に座る。
「明菜さん聞いていたんですか?…大したことじゃないんですけど、昨日家族みんなで撮影した写真が出てきて懐かしいなと思って、それで…」
言葉尻を濁す水篠に興味を持ったのか賢太もソファに寄ってくる。
「その写真がどうかしたんですか?」
「あー…いや、本当に大したことじゃないんだ。家族写真っていっただろ?それで、まあ諸菱君も俺の弟分なわけだけどちゃんと一緒に写真とか撮ったことないな、って思っただけd「撮りましょう!」…え。」
急に大声を出した諸菱君を驚いて見つめると、何故か物凄く感動したような顔をしていて。
「兄貴がそんな風に僕の事を思ってくれていただなんて…!撮りましょう!是非!家族写真!」
「あら、良いじゃない。私にとっても賢太は弟分な訳だし、そうするとその兄である水篠ハンターも私の弟って事でしょう?…勿論、私を仲間外れになんてしないわよね?」
感涙して抱きつこうとする諸菱君を止めていたら横から明菜さんまで話に乗って来て。ウインクをしながら弟宣言をされる。
「明菜姉ちゃんが一番上で、次が水篠さん、で僕。我進ギルドは三人姉弟ってことですね!」
「そう言う事になるわね。…お姉ちゃんって呼んでくれても良いのよ?」
「呼びません」
「あら残念。でも我進の家族写真は撮るんでしょう?動くなら早い方が良いわよ。スタジオ今から押さえるから、賢太車を出してちょうだい」
お茶目に笑って立ち上がり、早速動こうとする二人を止める
「え、いや、スマホでちょっと撮ればそれで…」
「「駄目よ(ですよ)」」
「撮るんだったら拘って綺麗に撮らないと。折角ならブロマイドとして売るのもありね」
「流石姉ちゃん!そうですよ!我進のグッズとして売り出しましょう!」
「売るなら撮らないからな」
二人からダメ出しをされた挙句とんでもない提案をされたのでそれだけは断固拒否する。
三人での写真が欲しいって話から何でそんな話になるんだ。
「しょうがないわね。じゃあ今回はSNSに上げるだけで納得しておくわ」
「凄い売り上げ見込めますけど、まあ今回は兄貴に従います」
「はぁ…そうしてくれ」
そんなこんなのやり取りをして明菜さんが手配したスタジオで着替えまでさせられ、三人で何枚、何十枚と撮影をする。
色々とポーズを指定されたりと沢山の写真を撮ったが、結局我進ギルドと水篠の自室には着飾ったポーズではなく、撮影が終わってただ三人で微笑み合っているだけの写真が一枚立てかけられていた。
「前から話は沢山貰っていましたし、水篠さんが興味を持った今出すべきですよ!明菜姉ちゃんもいるし二人のブロマイドを出したら爆売れ間違い無しです!」
「あのな、こういうのがあったって話だけだよ。我進はグッズなんて出さない」
「ブロマイドくらいならうちの事務所もOKだし、ファンサービスとしていいんじゃないかしら?」
「明菜姉ちゃんもそう思うよね!?ほら、水篠さん!出しましょうよ!」
「断る」
そんなぁー、と崩れる諸菱君と面白そうにしている明菜さんを横目にちょっと過った考えを口に出す
「…三人で一枚撮るくらいなら出しても良いかな」
「えっ」
「あら」
ぱっと顔を上げた諸菱君と目を瞬かせる明菜さんに余計な事を言った気がして、取り消そうとしたのだがそれよりも諸菱君の動きの方が早かった。
「水篠さーん!!自分達と一緒に撮りたいだなんて…!撮りましょう!是非!三人で!」
「スタジオ押さえるわね。直ぐにでも行きましょう」
泣きながら抱きついてくる諸菱君と返事も待たずにどこかへ電話する明菜さんに辟易としつつも一枚くらいはあっても良いとは本気で思っていたので今回は大人しく好きにさせることにした。
まあグッズとして売るのは断固拒否するけどな。