お題置き場(CP混ぜこぜ)
「…(物凄く拙い事になった)」
目の前にいるのは俺…というか見た目は俺なんだが…。
「…黒須ハンター、どうしますか」
「いや、どうするもこうするも…何で最上と入れ替わってんのか意味わからねえのに対処法とかある訳ねえだろ」
ぐしゃぐしゃと髪の毛をかくと最上の、というか俺の手だが、に捕まれる。
「僕の髪の毛が痛むでしょうが。止めなさい」
「…俺の口から”僕”とか聞こえんの気持ちわりい」
「"僕”もそんな粗雑な言葉遣いをされると気色が悪いですね」
そんな軽口は出るが当然根本的な解決にはならなくて。
「「……」」
互いに嫌な沈黙が流れる。
「…まずは原因の整理から始めましょう。僕たちは合同でレイドをしていた。その時には何も異常はありませんでした。これは黒須ハンターも同じですよね?」
「…ああ。攻略もトラブル無く進んでいた」
「ええ。問題は…」
そこで最上が言葉を切る。確かに何か心当たりといえばその後のひとつだけ。
「ボスに止めを刺した瞬間にぶつかったな」
「…最後にとんでもない風圧が襲ってきて、吹き飛ばされた時に思い切りぶつかりましたね」
「…アレか?」
「そんなベタな事あります?漫画でもあるまいし…」
最上が眉間にしわを寄せているが、俺だってそんなベタなことがあるのかと信じられない気持ちだ。だが…。
「実際その後から入れ替わってんだよな…」
「それはそうなんですが…」
入れ替わったと気付いた直後は撤収時に騒ぎを起こすわけにはいかない、と無言のまま頷き互いのギルド員を誤魔化して終わったのだが…。
「協会に報告するか?これ」
「正直したくないですね。協会も原因はわからないでしょうし、長時間拘束されるのは避けたいところです」
渋面を浮かべたまま首を振る最上。…気持ちはわからなくねえんだが…。
「言いたいことはわかります。前例がない以上即座に報告はすべきだと。ですがもう夕方ですので、せめて一日様子を見ませんか?」
最上の言葉に少々考える。確かにこの時間から検査やら聴取やらされてもどの道結果が出る事は無いだろう。この時間からレイドを開始するようなギルドも無いだろうしな…。
「わかった。じゃあ明日朝戻ってなければ協会に行くってことで良いな?」
「ええ。それでお願いします」
俺の言葉に頷いた後、最上が溜息を吐く。
「はぁ…黒須ハンターの身体で生活だなんて怖気がしますね。髭剃り落として良いですか?」
「ふざけんな。そんなことしたらお前の顔で無精髭生やして生活するぞ。…というか眼鏡邪魔なんだが」
「ふざけるなよ。そんなこと許す訳無いでしょう。あと眼鏡は邪魔でしたら取っても構いませんが何も見えませんよ」
「はぁ?…うわ、マジで視界全部ぼやけてやがる…よくこれでハンター出来るな」
最上の言葉に好奇心が顔を覗かせて、眼鏡を外してみたのだが…正面にいる俺の顔すらぼやけてるし、気持ちが悪くなって直ぐにかけなおした。
「慣れです。…まあそんなことを言っている場合ではありませんね。ともかく、僕らしくない行動は控えてくださいよ」
「お前もな」
そう言いながら別れ、自宅へ向かおうと互いに背を向けて同時に立ち止まり、振り返って互いにカードキーを交換する。…こいつの家に泊まりたくねえしな。
***
なるべく自身を視界に映さない様にして風呂に入り、一息ついた頃。
感じ慣れた気配がした瞬間、冷や汗が一気に噴き出た。
「…最上、ハンター…?」
影から出てきた旬が俺の姿を見て目を見開いた…かと思いきや眉を下げて絞り出すような声で尋ねる。
「もがみ、ハンター…けいっ、黒須ハンターと付き合ってい「そんな訳無いだろ!?」…え?」
とんでもない勘違いに思わず勢いよく旬の肩を掴む。
「え…あれ…?…もしかして、圭介さん?」
「…ああ、その、ちゃんと説明するから事情を聞いてくれねえか?」
***
説明を聞いて驚きと呆れを同時に感じ、最上ハンターの見た目をした圭介さんを睨みつける。
こっちは風呂上がりの最上ハンターをみて浮気をされていたかと本気で心配をしていたというのに。
「…さっさと協会に報告しに行けって言うのもそうだけど、連絡くらい寄越せよな」
「それは本当に悪かった。協会は明日行く予定だが、旬に連絡を入れておけば良かったな」
いつものように俺を引き寄せようとした圭介さんだが…そっと位置をずらして避ける。
「え?しゅ、旬?怒ってるのか?」
「いや、呆れてはいるけど怒っては無いよ」
「じゃあなんで…」
わからないのか?と非難するようにジトっとした目を圭介さんに向け、口を開く。
「今圭介さんは最上ハンターの姿、というか身体だろ?なんか…やだ」
「!」
ショックを受けた様に固まった圭介さんに、ほんの少し悪い事を言ったか?とは思ったものの…流石に最上ハンターの姿で抱き寄せられるのはちょっとな…。
「…旬。どうやったら戻れると思う」
「へ?…ぶつかって入れ替わったならもう一回ぶつかってみるとか…?」
急に真剣な顔で問いかけてきた圭介さんに無難な返事を返す。聞かれてもそんな状況聞いたことないしな…。
「…わかった。旬、お前明日俺と最上の事思いっきり投げ飛ばして衝突させてくれ」
「は?」
真面目な顔をして何を言うのかと思えば、投げ飛ばせ?
「いや、危ないって」
「危なくても良いから明日やってくれ。…このまま旬に触れられないとかどんな拷問だよ…!俺も最上も怪我して良いから思い切りやってくれ!頼む!」
そう言って頼み込む圭介さんだが、最上ハンターも怪我していいってのはどうなんだ…そう思いつつもそんなに触れられないことに対して嫌だと思ってるのかと、内心嬉しい気持ちもあって。
「…最上ハンターが了承したらな」
「ありがとな!」
笑う圭介さんに仕方がないな、とため息を吐いた。
***
後日、嫌がる最上ハンターを説得して白川ハンターと共にそれぞれを投げ飛ばしてみたら本当に元通りになったのだが…もう一回衝突させるというのが俺の発案だと最上ハンターに知られた結果、今回は良かったが、圭介さんは基本的に俺の言う事を聞くんだから思い付きで安易な事を言うな、と何故か俺が説教をされる羽目になったのだった。
目の前にいるのは俺…というか見た目は俺なんだが…。
「…黒須ハンター、どうしますか」
「いや、どうするもこうするも…何で最上と入れ替わってんのか意味わからねえのに対処法とかある訳ねえだろ」
ぐしゃぐしゃと髪の毛をかくと最上の、というか俺の手だが、に捕まれる。
「僕の髪の毛が痛むでしょうが。止めなさい」
「…俺の口から”僕”とか聞こえんの気持ちわりい」
「"僕”もそんな粗雑な言葉遣いをされると気色が悪いですね」
そんな軽口は出るが当然根本的な解決にはならなくて。
「「……」」
互いに嫌な沈黙が流れる。
「…まずは原因の整理から始めましょう。僕たちは合同でレイドをしていた。その時には何も異常はありませんでした。これは黒須ハンターも同じですよね?」
「…ああ。攻略もトラブル無く進んでいた」
「ええ。問題は…」
そこで最上が言葉を切る。確かに何か心当たりといえばその後のひとつだけ。
「ボスに止めを刺した瞬間にぶつかったな」
「…最後にとんでもない風圧が襲ってきて、吹き飛ばされた時に思い切りぶつかりましたね」
「…アレか?」
「そんなベタな事あります?漫画でもあるまいし…」
最上が眉間にしわを寄せているが、俺だってそんなベタなことがあるのかと信じられない気持ちだ。だが…。
「実際その後から入れ替わってんだよな…」
「それはそうなんですが…」
入れ替わったと気付いた直後は撤収時に騒ぎを起こすわけにはいかない、と無言のまま頷き互いのギルド員を誤魔化して終わったのだが…。
「協会に報告するか?これ」
「正直したくないですね。協会も原因はわからないでしょうし、長時間拘束されるのは避けたいところです」
渋面を浮かべたまま首を振る最上。…気持ちはわからなくねえんだが…。
「言いたいことはわかります。前例がない以上即座に報告はすべきだと。ですがもう夕方ですので、せめて一日様子を見ませんか?」
最上の言葉に少々考える。確かにこの時間から検査やら聴取やらされてもどの道結果が出る事は無いだろう。この時間からレイドを開始するようなギルドも無いだろうしな…。
「わかった。じゃあ明日朝戻ってなければ協会に行くってことで良いな?」
「ええ。それでお願いします」
俺の言葉に頷いた後、最上が溜息を吐く。
「はぁ…黒須ハンターの身体で生活だなんて怖気がしますね。髭剃り落として良いですか?」
「ふざけんな。そんなことしたらお前の顔で無精髭生やして生活するぞ。…というか眼鏡邪魔なんだが」
「ふざけるなよ。そんなこと許す訳無いでしょう。あと眼鏡は邪魔でしたら取っても構いませんが何も見えませんよ」
「はぁ?…うわ、マジで視界全部ぼやけてやがる…よくこれでハンター出来るな」
最上の言葉に好奇心が顔を覗かせて、眼鏡を外してみたのだが…正面にいる俺の顔すらぼやけてるし、気持ちが悪くなって直ぐにかけなおした。
「慣れです。…まあそんなことを言っている場合ではありませんね。ともかく、僕らしくない行動は控えてくださいよ」
「お前もな」
そう言いながら別れ、自宅へ向かおうと互いに背を向けて同時に立ち止まり、振り返って互いにカードキーを交換する。…こいつの家に泊まりたくねえしな。
***
なるべく自身を視界に映さない様にして風呂に入り、一息ついた頃。
感じ慣れた気配がした瞬間、冷や汗が一気に噴き出た。
「…最上、ハンター…?」
影から出てきた旬が俺の姿を見て目を見開いた…かと思いきや眉を下げて絞り出すような声で尋ねる。
「もがみ、ハンター…けいっ、黒須ハンターと付き合ってい「そんな訳無いだろ!?」…え?」
とんでもない勘違いに思わず勢いよく旬の肩を掴む。
「え…あれ…?…もしかして、圭介さん?」
「…ああ、その、ちゃんと説明するから事情を聞いてくれねえか?」
***
説明を聞いて驚きと呆れを同時に感じ、最上ハンターの見た目をした圭介さんを睨みつける。
こっちは風呂上がりの最上ハンターをみて浮気をされていたかと本気で心配をしていたというのに。
「…さっさと協会に報告しに行けって言うのもそうだけど、連絡くらい寄越せよな」
「それは本当に悪かった。協会は明日行く予定だが、旬に連絡を入れておけば良かったな」
いつものように俺を引き寄せようとした圭介さんだが…そっと位置をずらして避ける。
「え?しゅ、旬?怒ってるのか?」
「いや、呆れてはいるけど怒っては無いよ」
「じゃあなんで…」
わからないのか?と非難するようにジトっとした目を圭介さんに向け、口を開く。
「今圭介さんは最上ハンターの姿、というか身体だろ?なんか…やだ」
「!」
ショックを受けた様に固まった圭介さんに、ほんの少し悪い事を言ったか?とは思ったものの…流石に最上ハンターの姿で抱き寄せられるのはちょっとな…。
「…旬。どうやったら戻れると思う」
「へ?…ぶつかって入れ替わったならもう一回ぶつかってみるとか…?」
急に真剣な顔で問いかけてきた圭介さんに無難な返事を返す。聞かれてもそんな状況聞いたことないしな…。
「…わかった。旬、お前明日俺と最上の事思いっきり投げ飛ばして衝突させてくれ」
「は?」
真面目な顔をして何を言うのかと思えば、投げ飛ばせ?
「いや、危ないって」
「危なくても良いから明日やってくれ。…このまま旬に触れられないとかどんな拷問だよ…!俺も最上も怪我して良いから思い切りやってくれ!頼む!」
そう言って頼み込む圭介さんだが、最上ハンターも怪我していいってのはどうなんだ…そう思いつつもそんなに触れられないことに対して嫌だと思ってるのかと、内心嬉しい気持ちもあって。
「…最上ハンターが了承したらな」
「ありがとな!」
笑う圭介さんに仕方がないな、とため息を吐いた。
***
後日、嫌がる最上ハンターを説得して白川ハンターと共にそれぞれを投げ飛ばしてみたら本当に元通りになったのだが…もう一回衝突させるというのが俺の発案だと最上ハンターに知られた結果、今回は良かったが、圭介さんは基本的に俺の言う事を聞くんだから思い付きで安易な事を言うな、と何故か俺が説教をされる羽目になったのだった。
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