お題置き場(CP混ぜこぜ)


「あっっっい!!」

我慢出来ないとでも言うかのように葵が叫んでソファに倒れ込む。

「こら。行儀が悪いぞ。それに、エアコン付けようかって言ってるじゃないか」

「家の中だから良いんですー!エアコンさあ、お兄ちゃんってば電気代が…って呟きながらつけるんだもん!」

「そ…それくらいはしょうがないだろ!?エアコンつけると電気代本当に嵩むんだから…!でもつけるななんて言わないし、寧ろ葵の体調が悪くなったら困るから遠慮なく付けろって言ってるじゃないか!」

俺のE級としての稼ぎじゃただでさえカツカツなのに、エアコンをつけて過ごす夏の電気代は本当に洒落にならないんだぞ!?付けた時の独り言くらい見逃してくれたっていいじゃないか…。

「もー…お兄ちゃんが節約してるのは知ってるし、そんなこと言われたら付ける気無くなるんだって!」

「う…悪かったよ。でも本当に体調悪くなったら困るから付けるぞ」

金銭より葵が体調崩す方が困るので、スイッチに手を伸ばす。

「…あ!お兄ちゃんちょっと待って!」

「?」

引き留められ、何かと思えばソファから跳ね起きた葵が引き出しをゴソゴソと探していて…。なんだ?

「これこれ!」

「…ああ、うちわなんてまだあったんだ」

取り出して来たのはいつかのお祭りで貰った大き目のうちわ。よくこんなの残ってたな。

「そう!これと扇風機で少しはマシでしょ!ということではい」

「?」

はい、と言われて差し出されたのはいい物の…これをどうしろっていうんだ?

「はい、お兄ちゃん。後ろから扇いで」

「あ、俺がやるの?」

「決まってんじゃん!他に誰がいるの?ほら早く」

俺の手にグイグイとうちわを押し付け後ろを向く葵。
エアコンを付ければ良い思ったが、まあ折角出してきたんだから葵の言う通りにしてやろう。

「…はいはい」

***

「…葵?エアコンついてるのにうちわなんか出してどうしたの?」

「ちょっとね。…おにいちゃーん!」

「なんだよ…ってまさか」

「はい!前は直ぐへばってたけど今なら扇げるでしょ?」

「エアコンつけてるだろ?」

「正面だけじゃなくて背後からの風も欲しいの!暑いんだから!ほら、早くやって!」

「…はいはい」

「…あらあら、相変わらず仲良しね」














30/31ページ
スキ