お題置き場(CP混ぜこぜ)
「水篠ハンター、お待ちください」
ゲートから出たところで犬飼課長に呼び止められる。我進のレイドに来るだなんて珍しいな。
「犬飼課長。ゲートにいるなんて珍しいですね。何か俺に用事でしたか?」
「いえ、丁度この近くで監視課の仕事がありまして。終わった後に丁度水篠ハンターの攻略申請も今日だったことを思い出したのでご挨拶を、と思ったのですが…」
そう言いながら俺の足元を見る犬飼課長。何かあったか?と首を傾げて見れば、犬飼課長も少し困った顔をして何やら考え込んでいるようで。
「犬飼課長?やっぱり何かあったんじゃ…」
「水篠ハンター、こちらへ」
何かあるのなら手伝います、と口に出す前に手を引かれ、近くの公園のベンチへと座らされる。
「え、あの…?」
「失礼いたします」
そう言うと犬飼課長はスーツに土がつくのも構わず、俺の足元に跪いて足首に触れる。その突然の行動に焦って立たせようとした。
「い、犬飼課長!?何しているんですか!?立ってください!」
「お待ちください。…ああ、やはり靴底が壊れていますね」
「え?…靴?」
俺の焦りを気にも留めず、冷静に足首を持ち上げたかと思えばスルリと靴を脱がされる。
「ええ。お気付きでは無かったようですが、先ほどゲートを出た際に一瞬靴に違和感が見えたので確認させて頂きました。そのまま歩くのは危ないですからね」
脱がせて見せてくれた靴は確かに靴底が裂けていて、よくもまあこれで気付かずに歩いていたな、と思うほどだった。
「あ、あの、俺全く気付いていなくて…有難う御座います」
「いえ、お気になさらず。説明をせずに座らせてしまい申し訳ございません。…水篠ハンター、20…いえ15分程お時間を頂いても宜しいでしょうか?」
礼を言えばスッと立ち上がり、気にするなと首を振る犬飼課長だったが、ややあってから不思議な事を言い出した。
「あ…はい…?」
「有難う御座います。…ではこちらで少々お待ちください」
よくわからないままに頷けば、一礼をして足早に背を向ける犬飼課長に疑問を持ちながらも大人しく待つ事に。直ぐに犬飼課長の部下の人がやってきて、飲み物を差し入れてくれたので有難く頂く。
***
暫く待っていると、本当に20分足らずで犬飼課長が駆け戻ってきた。手には何やら紙袋を抱えていて…?
「お待たせして申し訳ございません」
「いえ、大丈夫です。あの、何があったんですか?」
俺の問いかけに軽く微笑んだかと思えば、再び俺の足元へと跪く。
「合っていると思うのですが…」
まるで童話のように、跪いた犬飼課長の膝の上に足を一旦乗せさせられたかと思えば紙袋から取り出されたのは一足の靴で。そして俺の足首を持ったかと思えばその靴を手ずから履かせてくれた。
「犬飼課長!?これって…」
「…申し訳ございません、ほんの少し大きかったですね」
恥ずかしそうに顔を片手で覆い、顔を逸らす犬飼課長が可愛く見えて笑みが零れた。それに、大きいといってもこの感じでは1センチ位の差だろうし、支障は無いだろう。
「いえ、あのままじゃ帰るのにもきっと歩き辛かったと思うので、助かりました。あの、靴代…」
「いえ、これは僕からの贈り物とさせて下さい。…サイズは違いましたが」
「そんな訳には…!」
「…では、ひとつお願いを聞いて頂けませんか?」
「お願いに関しては犬飼課長にはお世話になっているので贈り物云々無しでも聞きますけど…」
「…そういう事を簡単に言ってはいけませんよ」
本当の事を言っただけなのに赤い顔で窘められる。なんでだ?
「犬飼課長にしか言いませんよ?」
「そういうところです…」
ため息までつかれた。なんだって言うんだ全く。
「あ、それで犬飼課長のお願いってなんですか?」
「その、サイズを間違えてしまったので…挽回の機会を頂けませんか?」
「え、でもこれ問題無いですよ?」
「そうではなく…いえ、水篠ハンターにははっきりとお伝えした方がいいですね」
「?」
困った様に微笑んで跪いたままの犬飼課長が靴の上から俺の足をそっと撫でるように触れる。感覚なんて無いはずなのに、熱い気がした。
「靴は口実です。…水篠ハンター、僕とデートをしてくださいませんか?」
ゲートから出たところで犬飼課長に呼び止められる。我進のレイドに来るだなんて珍しいな。
「犬飼課長。ゲートにいるなんて珍しいですね。何か俺に用事でしたか?」
「いえ、丁度この近くで監視課の仕事がありまして。終わった後に丁度水篠ハンターの攻略申請も今日だったことを思い出したのでご挨拶を、と思ったのですが…」
そう言いながら俺の足元を見る犬飼課長。何かあったか?と首を傾げて見れば、犬飼課長も少し困った顔をして何やら考え込んでいるようで。
「犬飼課長?やっぱり何かあったんじゃ…」
「水篠ハンター、こちらへ」
何かあるのなら手伝います、と口に出す前に手を引かれ、近くの公園のベンチへと座らされる。
「え、あの…?」
「失礼いたします」
そう言うと犬飼課長はスーツに土がつくのも構わず、俺の足元に跪いて足首に触れる。その突然の行動に焦って立たせようとした。
「い、犬飼課長!?何しているんですか!?立ってください!」
「お待ちください。…ああ、やはり靴底が壊れていますね」
「え?…靴?」
俺の焦りを気にも留めず、冷静に足首を持ち上げたかと思えばスルリと靴を脱がされる。
「ええ。お気付きでは無かったようですが、先ほどゲートを出た際に一瞬靴に違和感が見えたので確認させて頂きました。そのまま歩くのは危ないですからね」
脱がせて見せてくれた靴は確かに靴底が裂けていて、よくもまあこれで気付かずに歩いていたな、と思うほどだった。
「あ、あの、俺全く気付いていなくて…有難う御座います」
「いえ、お気になさらず。説明をせずに座らせてしまい申し訳ございません。…水篠ハンター、20…いえ15分程お時間を頂いても宜しいでしょうか?」
礼を言えばスッと立ち上がり、気にするなと首を振る犬飼課長だったが、ややあってから不思議な事を言い出した。
「あ…はい…?」
「有難う御座います。…ではこちらで少々お待ちください」
よくわからないままに頷けば、一礼をして足早に背を向ける犬飼課長に疑問を持ちながらも大人しく待つ事に。直ぐに犬飼課長の部下の人がやってきて、飲み物を差し入れてくれたので有難く頂く。
***
暫く待っていると、本当に20分足らずで犬飼課長が駆け戻ってきた。手には何やら紙袋を抱えていて…?
「お待たせして申し訳ございません」
「いえ、大丈夫です。あの、何があったんですか?」
俺の問いかけに軽く微笑んだかと思えば、再び俺の足元へと跪く。
「合っていると思うのですが…」
まるで童話のように、跪いた犬飼課長の膝の上に足を一旦乗せさせられたかと思えば紙袋から取り出されたのは一足の靴で。そして俺の足首を持ったかと思えばその靴を手ずから履かせてくれた。
「犬飼課長!?これって…」
「…申し訳ございません、ほんの少し大きかったですね」
恥ずかしそうに顔を片手で覆い、顔を逸らす犬飼課長が可愛く見えて笑みが零れた。それに、大きいといってもこの感じでは1センチ位の差だろうし、支障は無いだろう。
「いえ、あのままじゃ帰るのにもきっと歩き辛かったと思うので、助かりました。あの、靴代…」
「いえ、これは僕からの贈り物とさせて下さい。…サイズは違いましたが」
「そんな訳には…!」
「…では、ひとつお願いを聞いて頂けませんか?」
「お願いに関しては犬飼課長にはお世話になっているので贈り物云々無しでも聞きますけど…」
「…そういう事を簡単に言ってはいけませんよ」
本当の事を言っただけなのに赤い顔で窘められる。なんでだ?
「犬飼課長にしか言いませんよ?」
「そういうところです…」
ため息までつかれた。なんだって言うんだ全く。
「あ、それで犬飼課長のお願いってなんですか?」
「その、サイズを間違えてしまったので…挽回の機会を頂けませんか?」
「え、でもこれ問題無いですよ?」
「そうではなく…いえ、水篠ハンターにははっきりとお伝えした方がいいですね」
「?」
困った様に微笑んで跪いたままの犬飼課長が靴の上から俺の足をそっと撫でるように触れる。感覚なんて無いはずなのに、熱い気がした。
「靴は口実です。…水篠ハンター、僕とデートをしてくださいませんか?」