お題置き場(CP混ぜこぜ)
———最近、水篠ハンターの様子がおかしい。
最初は気のせいだと思っていた。
しかし、その気のせいが何度も重なって、やがて両の手では足りないくらいになった。
例えば、やたらと目が合う。
このぐらいならばよくある事だろうと思っていたが、よくよく観察してみれば目を合わせて会話するのは会長や犬飼課長ぐらいで。黒須や最上とは頑なに視線を合わせないようにしていたから普段は合わせるつもりがない事が見て取れる。
例えば、やたらと距離が近い。
俺が話しかければ目を合わせて触れあえる位まで直ぐに距離を詰めてくる。これは会長や犬飼課長にも無い事だった。
他にも誘いをかければ高確率で承諾するようになった事、会議の席が必ず隣になった事、時折戦闘訓練として模擬戦を申し込まれるようになった事等、上げればキリがない。
ひとつひとつは小さなことだが、積みあがってくれば不審に思うのも当然で。近いうちに聞いてみようと思っていたのだが、いざそう決めるとなると中々機会が巡ってこない。
もやもやした感情を抱えたまま暫く過ごしていたのだが、久々に水篠ハンターからの模擬戦の申し込みが届き、了承すると共に訓練が終わったら聞いてみようと決めた。
***
「白川ハンター、今日も宜しくお願いします」
「こちらこそ」
暫く期間が空いても水篠ハンターの様子に変わりは無い。いつも通りに目が合って、距離も近い。
しかし当然ながら戦闘に関しては容赦も何も無く、いざ模擬戦を始めればそんな違和感なんて感じる余裕なんて消えてなくなってしまう。
「…く…っ!(相変わらず、これで魔法系ハンターというのは詐欺だろう…!)」
ガードした腕が痺れる程の足技による強撃に、バランスを崩してしまった。
「しまった…!」
当然ながらその隙を見逃してくれる程、水篠ハンターは甘くは無い。
崩れた身体を押し倒され、素早く俺の上にのしかかった水篠ハンターから喉元にナイフを突き付けられる。…実践なら即死だな。
「俺の勝ちですね」
「…相変わらず強いですね」
ナイフを素早く仕舞い、ほんの少し口角を上げて自慢げに笑う水篠ハンターにこちらも苦笑を返す。
しかしこの体制のままでいるのは不便だな、と腹筋を使って体を起こすと思ったよりも近くに水篠ハンターの顔があった。
「…やはり美人ですね」
「…へ?」
「…あ。も、申し訳ない!悪い意味では無く、つい口をついて出てしまって…!」
珍しくポカンと口を開けた水篠ハンターを見て、とんでもない事を口走ってしまった事に後悔を抱く。
昔最上に「顔だけは良いな」と言及したら事故に見せ掛けて3回くらい燃やそうとしてきたからな…。
プライドの高い水篠ハンターの事だ、1発くらい殴られるかもしれないと思い急いで弁明をする。
しかし暫く待ってみても一向にリアクションが無く、訝しんで再び顔を見れば…何故か水篠ハンターの顔は真っ赤に染まっていた。
「み、水篠ハンター…?」
「っ!…ぁ、え…いや、そんな事…まさか…本当に…?」
何やらぶつぶつと独り言を言っている水篠ハンターだが…そろそろ腹の上から退いて欲しい。
「水篠ハンター、そろそろ退いて頂いても?」
「え?…!あ、あのっ、俺、違っ…!~~~っ!し、失礼します!!」
「は?」
ようやくこの状況に気が付いたのかと思った矢先、意味の分からない事を叫んで俺の上から跳び退り、あっという間に目の前から消えてしまった。
「………一体、何だったんだ…?」
後には戸惑いを抱えた俺だけが取り残されていた。
最初は気のせいだと思っていた。
しかし、その気のせいが何度も重なって、やがて両の手では足りないくらいになった。
例えば、やたらと目が合う。
このぐらいならばよくある事だろうと思っていたが、よくよく観察してみれば目を合わせて会話するのは会長や犬飼課長ぐらいで。黒須や最上とは頑なに視線を合わせないようにしていたから普段は合わせるつもりがない事が見て取れる。
例えば、やたらと距離が近い。
俺が話しかければ目を合わせて触れあえる位まで直ぐに距離を詰めてくる。これは会長や犬飼課長にも無い事だった。
他にも誘いをかければ高確率で承諾するようになった事、会議の席が必ず隣になった事、時折戦闘訓練として模擬戦を申し込まれるようになった事等、上げればキリがない。
ひとつひとつは小さなことだが、積みあがってくれば不審に思うのも当然で。近いうちに聞いてみようと思っていたのだが、いざそう決めるとなると中々機会が巡ってこない。
もやもやした感情を抱えたまま暫く過ごしていたのだが、久々に水篠ハンターからの模擬戦の申し込みが届き、了承すると共に訓練が終わったら聞いてみようと決めた。
***
「白川ハンター、今日も宜しくお願いします」
「こちらこそ」
暫く期間が空いても水篠ハンターの様子に変わりは無い。いつも通りに目が合って、距離も近い。
しかし当然ながら戦闘に関しては容赦も何も無く、いざ模擬戦を始めればそんな違和感なんて感じる余裕なんて消えてなくなってしまう。
「…く…っ!(相変わらず、これで魔法系ハンターというのは詐欺だろう…!)」
ガードした腕が痺れる程の足技による強撃に、バランスを崩してしまった。
「しまった…!」
当然ながらその隙を見逃してくれる程、水篠ハンターは甘くは無い。
崩れた身体を押し倒され、素早く俺の上にのしかかった水篠ハンターから喉元にナイフを突き付けられる。…実践なら即死だな。
「俺の勝ちですね」
「…相変わらず強いですね」
ナイフを素早く仕舞い、ほんの少し口角を上げて自慢げに笑う水篠ハンターにこちらも苦笑を返す。
しかしこの体制のままでいるのは不便だな、と腹筋を使って体を起こすと思ったよりも近くに水篠ハンターの顔があった。
「…やはり美人ですね」
「…へ?」
「…あ。も、申し訳ない!悪い意味では無く、つい口をついて出てしまって…!」
珍しくポカンと口を開けた水篠ハンターを見て、とんでもない事を口走ってしまった事に後悔を抱く。
昔最上に「顔だけは良いな」と言及したら事故に見せ掛けて3回くらい燃やそうとしてきたからな…。
プライドの高い水篠ハンターの事だ、1発くらい殴られるかもしれないと思い急いで弁明をする。
しかし暫く待ってみても一向にリアクションが無く、訝しんで再び顔を見れば…何故か水篠ハンターの顔は真っ赤に染まっていた。
「み、水篠ハンター…?」
「っ!…ぁ、え…いや、そんな事…まさか…本当に…?」
何やらぶつぶつと独り言を言っている水篠ハンターだが…そろそろ腹の上から退いて欲しい。
「水篠ハンター、そろそろ退いて頂いても?」
「え?…!あ、あのっ、俺、違っ…!~~~っ!し、失礼します!!」
「は?」
ようやくこの状況に気が付いたのかと思った矢先、意味の分からない事を叫んで俺の上から跳び退り、あっという間に目の前から消えてしまった。
「………一体、何だったんだ…?」
後には戸惑いを抱えた俺だけが取り残されていた。