お題置き場(CP混ぜこぜ)
見つけられたのは本当に偶然だった。
大雨が降っていたから、協会のロビーから少し外の状況を確認して帰ろうとしていたその時、ずぶ濡れの中、歩いている旬を見つけた。
「旬!」
その姿を目に映した瞬間、傘を差すことも忘れて駆け寄っていた。
「っ、この馬鹿!傘も差さずに何を外ふらついてんだ!…ってこんなに冷えてるじゃねえか!とりあえず車に…」
「…圭介さん」
冷え切っている旬の手を引いて、車へと連れて行こうとすると微かな抵抗が返ってきて、足を止める。
「ん?寒いか?車に行けば毛布あるから…」
「俺って冷たい?」
問われた意味がわからなくて、旬を見つめ返せば悲しそうな表情をしていて。
この状況と合わせるに、きっと誰かにその言葉を言われたのだろう。それでこんなにも落ち込んでいる、と。…親しいと思っていた人間にでも言われたか?
「思ったこともねえよ。…心配すんな」
ずぶ濡れで張り付いている髪を払ってやり、再び手を引いた。今度は抵抗も無く、素直に俺の後をついてきた。
***
「…お邪魔します」
「ああ。…今風呂の湯張りするから、先に身体拭こうな」
旬の服を脱がせて簡単に水気を拭ってやる。いつもならば、恥ずかしいだなんだと騒ぎ立てる旬だが、余程落ち込んでいるのか俺のなすがままにされている。
旬の身体を拭いて、俺自身も簡単に水気を拭えば、丁度湯張りが完了した様だった。
「…旬、一緒に入るか?」
先ほどから全く口を開かない旬が心配になってそう言えば、小さく頷きが返ってきたので一緒に風呂に入る事になった。
湯舟に二人で浸かりながら、先ほどの詳細を聞いてみた。
「なあ旬。嫌だったら無理には聞かねえがさっきの言葉はどういう事だ?何があった?」
聞けば、ぽつりぽつりと話し始める。
「E級時代に、会えば雑談くらいはする同い年のD級ハンターが居たんだ。そのハンターとさっき偶然会って…お金、貸して欲しいって言われて…友達だから助けてくれって。…でも正直そのハンターは俺の事を見下していたのが会話の節々から感じていたし、俺としては友達ってつもりも無くて。だから助ける義理も無いって思っていたんだけど、それを言ったら…」
「冷たいって?」
「…そう。人の心が無いって。それに、きっと俺の周りの人間もそう思ってるに違いないって…」
付け込んだ事すら許せねえのに、更に余計な事まで言いやがったそのハンターに殺意が沸く。
だが、今は落ち込んでいる旬の気持ちを回復させねえと。そう考えた俺は旬の意識をこちらに向けるため、頬を包んでキスをした。
「っ、んぅ…」
「…良いか?俺は旬の事を冷たいだなんて思った事ねえし、そんな屑の言葉で落ち込む必要もねえ。他のやつらだってそんな事は思ってねえって断言出来る。今日言われた事は全部忘れちまって良い。…わかったな?」
目を見て伝えれば、きちんと伝わったのか旬の表情が柔らかくなった。
「…わかった」
「よし。…折角俺と居るんだから、他のやつの事を考えるなよ?そうじゃないと嫉妬で何するかわからねえからな?」
「なんだよそれ」
わざとふざけて伝えれば、旬もクスリと笑ってくれた。
…後で協会に連絡して、そのD級ハンターとやらが二度と旬の周りをうろつけねえようにしないとな。
大雨が降っていたから、協会のロビーから少し外の状況を確認して帰ろうとしていたその時、ずぶ濡れの中、歩いている旬を見つけた。
「旬!」
その姿を目に映した瞬間、傘を差すことも忘れて駆け寄っていた。
「っ、この馬鹿!傘も差さずに何を外ふらついてんだ!…ってこんなに冷えてるじゃねえか!とりあえず車に…」
「…圭介さん」
冷え切っている旬の手を引いて、車へと連れて行こうとすると微かな抵抗が返ってきて、足を止める。
「ん?寒いか?車に行けば毛布あるから…」
「俺って冷たい?」
問われた意味がわからなくて、旬を見つめ返せば悲しそうな表情をしていて。
この状況と合わせるに、きっと誰かにその言葉を言われたのだろう。それでこんなにも落ち込んでいる、と。…親しいと思っていた人間にでも言われたか?
「思ったこともねえよ。…心配すんな」
ずぶ濡れで張り付いている髪を払ってやり、再び手を引いた。今度は抵抗も無く、素直に俺の後をついてきた。
***
「…お邪魔します」
「ああ。…今風呂の湯張りするから、先に身体拭こうな」
旬の服を脱がせて簡単に水気を拭ってやる。いつもならば、恥ずかしいだなんだと騒ぎ立てる旬だが、余程落ち込んでいるのか俺のなすがままにされている。
旬の身体を拭いて、俺自身も簡単に水気を拭えば、丁度湯張りが完了した様だった。
「…旬、一緒に入るか?」
先ほどから全く口を開かない旬が心配になってそう言えば、小さく頷きが返ってきたので一緒に風呂に入る事になった。
湯舟に二人で浸かりながら、先ほどの詳細を聞いてみた。
「なあ旬。嫌だったら無理には聞かねえがさっきの言葉はどういう事だ?何があった?」
聞けば、ぽつりぽつりと話し始める。
「E級時代に、会えば雑談くらいはする同い年のD級ハンターが居たんだ。そのハンターとさっき偶然会って…お金、貸して欲しいって言われて…友達だから助けてくれって。…でも正直そのハンターは俺の事を見下していたのが会話の節々から感じていたし、俺としては友達ってつもりも無くて。だから助ける義理も無いって思っていたんだけど、それを言ったら…」
「冷たいって?」
「…そう。人の心が無いって。それに、きっと俺の周りの人間もそう思ってるに違いないって…」
付け込んだ事すら許せねえのに、更に余計な事まで言いやがったそのハンターに殺意が沸く。
だが、今は落ち込んでいる旬の気持ちを回復させねえと。そう考えた俺は旬の意識をこちらに向けるため、頬を包んでキスをした。
「っ、んぅ…」
「…良いか?俺は旬の事を冷たいだなんて思った事ねえし、そんな屑の言葉で落ち込む必要もねえ。他のやつらだってそんな事は思ってねえって断言出来る。今日言われた事は全部忘れちまって良い。…わかったな?」
目を見て伝えれば、きちんと伝わったのか旬の表情が柔らかくなった。
「…わかった」
「よし。…折角俺と居るんだから、他のやつの事を考えるなよ?そうじゃないと嫉妬で何するかわからねえからな?」
「なんだよそれ」
わざとふざけて伝えれば、旬もクスリと笑ってくれた。
…後で協会に連絡して、そのD級ハンターとやらが二度と旬の周りをうろつけねえようにしないとな。