お題置き場(CP混ぜこぜ)
「そういえば、水篠ハンターの武器はナイフなんですね」
ハンタースからの依頼により合同でレイドを行った後、ふと思い立ったように話しかけられた。
「はい。こいつが一番使い勝手が良かったので」
「使い勝手が良い、という事は他にも何か試されたんですか?」
「剣も使ってみたことはありますけど、俺には合わなかったので。…剣と比べるのならまだ拳で殴った方が楽です」
「相変わらず僕と同じ魔法系ハンターだとは思えない事を言いますね」
俺が正直に言えば最上ハンターに苦笑される。…そういえば一応俺魔法系ハンターなんだったな。自覚が無いから忘れていた。
「…最上ハンターは武器は使われないんですか?」
ふと気になったことを聞いてみる。いくら魔法に特化しているとはいえS級なのだから他のハンター達よりは反射神経も力もあるだろう。そう思って聞いたのだが返ってきたのは思いも寄らない言葉で。
「苦手なんです」
「え?」
「そういったナイフでも剣でも、刃のついた武器を使うのが苦手でして」
「それは接近戦が下手ってことですか?」
「…中々言ってくれますね」
「あっ!いやっ…も、元々魔法系ハンターは遠距離が基本なので最上ハンターでもそうなのかって思って…!」
つい口から零れ落ちてしまった言葉を聞いた瞬間ピキリと青筋が浮かんだのを見て慌てて取り繕う。
「はぁ…これが白川ハンターや黒須ハンターならば問答無用で喧嘩を売られたと取りますが、水篠ハンターに天然の気がある事は最近理解し始めましたので今回は許して差し上げます。まあ実際問題貴方のような例外を除き、魔法系というものはタンクやアタッカーが居てこそ安心して攻撃が出来るものですので接近戦は総じて苦手な方が多いと思いますよ」
「そうなんですね。…でも使ってみたりしないんですか?」
だが馬渕さんのようなパターンもあるし、使えない事も無いんじゃないのかと思い再度訊ねてみる。
「今日は珍しく食い下がりますね?まあ使った事が無い、とは言いませんが先ほど言ったように苦手です」
「ちょっとだけ使ってみませんか?」
「さっきから何なんですか。まさか僕が武器を使っているところが見たいとでも?」
面倒くさそうに眉間に皺を寄せられてしまう。
まあ確かに俺自身も何をそんなに気になっているのかわからないのだが、最上ハンターのその言葉で気が付いた。
「あ、それです」
「は?」
「最上ハンターが武器を使っているところが見てみたくなりました」
ポン、と納得したように手を打つ俺から一歩足を引いて、得体のしれないものを見るような目を向けられる。
「…突拍子が無さ過ぎると思いませんか?」
「そもそもこの話を始めたのは最上ハンターでしょう?」
「僕のはただの好奇心で、他愛のない雑談ですから風呂敷を拡げないでください」
「俺のも好奇心です。…俺のナイフ使ってみませんか?」
ずい、とインベントリからナイフを取り出して柄を向ける。すると一段眉間に皺が深くなって、俺の頭を軽く小突かれる。
「自身の武器を軽々しく人に渡そうとするんじゃありません。…はぁ、貴方は意外と厄介なタイプですね」
「…駄目ですか」
折角接近戦を見れると思ったのに。と眉を下げる俺の横を歩いて去って行く最上ハンターの背を残念な気持ちで見ていると、数歩歩いたところで立ち止まり、振り返る。
「何をしているんですか」
「え?」
「ここでS級ハンターが戦闘するわけにはいかないでしょう。協会の訓練場を借りにさっさと行きますよ」
「!」
「全く…。戦闘の事になるとそんな嬉しそうな顔になるんですね」
呆れた様に最上ハンターに言われたが、そんな事はどうでもよくて。新しい一面を見れるかもしれないという事に心躍らせて駆け足で後ろをついて行った。
ハンタースからの依頼により合同でレイドを行った後、ふと思い立ったように話しかけられた。
「はい。こいつが一番使い勝手が良かったので」
「使い勝手が良い、という事は他にも何か試されたんですか?」
「剣も使ってみたことはありますけど、俺には合わなかったので。…剣と比べるのならまだ拳で殴った方が楽です」
「相変わらず僕と同じ魔法系ハンターだとは思えない事を言いますね」
俺が正直に言えば最上ハンターに苦笑される。…そういえば一応俺魔法系ハンターなんだったな。自覚が無いから忘れていた。
「…最上ハンターは武器は使われないんですか?」
ふと気になったことを聞いてみる。いくら魔法に特化しているとはいえS級なのだから他のハンター達よりは反射神経も力もあるだろう。そう思って聞いたのだが返ってきたのは思いも寄らない言葉で。
「苦手なんです」
「え?」
「そういったナイフでも剣でも、刃のついた武器を使うのが苦手でして」
「それは接近戦が下手ってことですか?」
「…中々言ってくれますね」
「あっ!いやっ…も、元々魔法系ハンターは遠距離が基本なので最上ハンターでもそうなのかって思って…!」
つい口から零れ落ちてしまった言葉を聞いた瞬間ピキリと青筋が浮かんだのを見て慌てて取り繕う。
「はぁ…これが白川ハンターや黒須ハンターならば問答無用で喧嘩を売られたと取りますが、水篠ハンターに天然の気がある事は最近理解し始めましたので今回は許して差し上げます。まあ実際問題貴方のような例外を除き、魔法系というものはタンクやアタッカーが居てこそ安心して攻撃が出来るものですので接近戦は総じて苦手な方が多いと思いますよ」
「そうなんですね。…でも使ってみたりしないんですか?」
だが馬渕さんのようなパターンもあるし、使えない事も無いんじゃないのかと思い再度訊ねてみる。
「今日は珍しく食い下がりますね?まあ使った事が無い、とは言いませんが先ほど言ったように苦手です」
「ちょっとだけ使ってみませんか?」
「さっきから何なんですか。まさか僕が武器を使っているところが見たいとでも?」
面倒くさそうに眉間に皺を寄せられてしまう。
まあ確かに俺自身も何をそんなに気になっているのかわからないのだが、最上ハンターのその言葉で気が付いた。
「あ、それです」
「は?」
「最上ハンターが武器を使っているところが見てみたくなりました」
ポン、と納得したように手を打つ俺から一歩足を引いて、得体のしれないものを見るような目を向けられる。
「…突拍子が無さ過ぎると思いませんか?」
「そもそもこの話を始めたのは最上ハンターでしょう?」
「僕のはただの好奇心で、他愛のない雑談ですから風呂敷を拡げないでください」
「俺のも好奇心です。…俺のナイフ使ってみませんか?」
ずい、とインベントリからナイフを取り出して柄を向ける。すると一段眉間に皺が深くなって、俺の頭を軽く小突かれる。
「自身の武器を軽々しく人に渡そうとするんじゃありません。…はぁ、貴方は意外と厄介なタイプですね」
「…駄目ですか」
折角接近戦を見れると思ったのに。と眉を下げる俺の横を歩いて去って行く最上ハンターの背を残念な気持ちで見ていると、数歩歩いたところで立ち止まり、振り返る。
「何をしているんですか」
「え?」
「ここでS級ハンターが戦闘するわけにはいかないでしょう。協会の訓練場を借りにさっさと行きますよ」
「!」
「全く…。戦闘の事になるとそんな嬉しそうな顔になるんですね」
呆れた様に最上ハンターに言われたが、そんな事はどうでもよくて。新しい一面を見れるかもしれないという事に心躍らせて駆け足で後ろをついて行った。