お題置き場(CP混ぜこぜ)
「お兄ちゃん今暇…?」
夜遅く葵がそっとノックして部屋に入ってきた。この時間は大抵勉強しているのに珍しい。
「ああ、どうした?」
「あの、あのね……」
「なんだ?」
ハッキリものを言う性格の葵にしては妙に歯切れが悪い。何か言いにくいことをしたのだろうか?
ああ、もしかして…
「お腹すいたのか?何か作ってもいいけどこの時間に間食は太ると思うぞ。ただでさえ昼間にスイーツ食べ過ぎてちょっと増えたって母さんに泣きついてただろ?」
「違うよ!お兄ちゃんのデリカシー無し!ばか!」
「いってぇ!殴る事ないだろ!?」
「ふん!お兄ちゃんがデリカシー無い事言うからだから!」
「相変わらず凶暴だな…。で?違うならこんな時間にどうしたんだ?」
別に痛くは無いのだが、昔の習慣でどうにも葵に叩かれると痛い気がする。というか本当のことを言ったからと言ってそんなに怒らなくてもいいだろ。
「あの…一緒にホラー映画観てくれない!?」
「断る」
即答した。いくら葵の頼みといえど聞けないものもある。
「というか葵ホラー苦手だろ?なんでまた観ようと思ったんだ。しかもこの時間に」
「いや、その…友達と明日感想言うって話になってて…」
「昼間見ればよかっただろ」
「そうなんだけど…観たくないなって思ってたら先延ばしにしちゃって…この時間になっちゃった」
えへへ、と笑う葵。友達と変な約束をしてくる方が悪いだろうが…。
「そうか。頑張れ。じゃ俺寝るから」
そのままドアを閉めようとしたのだが、葵が悪徳セールスばりにドアに足を挟んで閉めるのを阻止してくる。
「待って待って待って!お兄ちゃん一緒に観てよ!!」
「嫌に決まってるだろ!?俺がホラー苦手なの知ってるよな!?」
「知ってるよ!私も苦手!!」
「知ってる!だから頑張れ!おやすみ!」
「普段ベルとか幽霊みたいなの連れてるじゃん!耐性ついたでしょ!?一緒に観てよ!!」
「あれは影だから幽霊とはまるで別物なんだよ!断る!」
「お願いお願いお願い!!お兄ちゃん一生のお願い!!」
「一生のお願いが何個分あるんだお前!絶対嫌だ!母さん誘ってこい!」
「お母さん起こしたら可哀想でしょ!?お願い!!」
絶対に譲らないぞという覚悟でしがみついてくる葵に大きなため息を吐く。
「はぁ…俺はベッドに入ってるから流すなら勝手にしろ」
「!ありがとうお兄ちゃん!今パソコン持ってくる!起きててよ!」
「へいへい」
バタバタと自分の部屋に戻る葵に一瞬これで扉閉めたらどうなるかと想像したが、どう考えても怒られる未来しか見えなかったので諦めて葵がノートパソコンを置けるようにローテーブルを出してやる
「持ってきた!…じゃあ流すね…ってお兄ちゃん!布団被るのは無し!ちゃんと観てよ!」
「はぁ…わかったよ…」
葵に布団を引き剥がされ、見始めたのだが…。
「ひぃっ!!い、今いたよね!?ガラス窓のとこ!写ったよね!?」
「き、気のせいだろ!…や、ばか!なんでそいつそっち行くんだよ!どう考えても怪しいだろ!?…え、なんにもな…っ!?」
「っ!!!!」
なんだかんだ見始めてしまうと途中で終わらせるのも気味が悪く、二人してベッドに座って鑑賞しているのだが…寄りにもよって和製ホラーでじっとりした嫌な演出にすっかり恐怖で固まってしまっている。
「怖い怖い怖い!なんで顔捻れるの!?」
「いや待て、その後ろのカーテン…いるって!下に子供いるだろ!!そこ通るなって!…あぁ…」
「えっ…」
「…」
「…」
終盤に進むにつれて最早無言となり、二人で手を握って何とかエンドロールまで見届けた。しかし…。
「…救いがないんだが?」
「あなたが次の生贄ですって…あんなに必死に逃げたのに…?」
結末にすら救いが無かった。折角逃げ切ったのに主人公達全員が生贄にされて誰一人生き残らず次の悪霊となっただけだった。恐怖とやるせなさでボスっとベッドに倒れ込むと葵も横に転がってきた。
「観終わっただろ?部屋戻れ」
「やだ〜…あんな怖い上に後味悪いの観た後で一人で寝たくない…一緒に寝ていいでしょ?」
「狭いだろ」
「今日はくっついて寝るくらいが丁度良いの!ほら、お兄ちゃん電気消して!」
グイグイと俺の意見も聞かずに潜り込んでくる葵を仕方なく抱えて影に電気を消させる。…正直俺も一人で寝る気になれなかったからな…。
「おやすみ」
「おやすみ、お兄ちゃん」
***
葵と旬がいつまでも起きてこないので葵を先に起こしに行ったのだけれど部屋に居ないのでもしかして、と思って旬の部屋を覗いてみれば…。
「あらあら。やっぱり仲良しね」
仲良くくっついて一緒にスヤスヤと眠っている2人がいた。
「…小さい頃もよくこうして一緒に寝てたわね…ふふ、写真撮っちゃおうかしら」
可愛い我が子達の穏やかな寝顔に微笑んでカメラのシャッターをきった。
夜遅く葵がそっとノックして部屋に入ってきた。この時間は大抵勉強しているのに珍しい。
「ああ、どうした?」
「あの、あのね……」
「なんだ?」
ハッキリものを言う性格の葵にしては妙に歯切れが悪い。何か言いにくいことをしたのだろうか?
ああ、もしかして…
「お腹すいたのか?何か作ってもいいけどこの時間に間食は太ると思うぞ。ただでさえ昼間にスイーツ食べ過ぎてちょっと増えたって母さんに泣きついてただろ?」
「違うよ!お兄ちゃんのデリカシー無し!ばか!」
「いってぇ!殴る事ないだろ!?」
「ふん!お兄ちゃんがデリカシー無い事言うからだから!」
「相変わらず凶暴だな…。で?違うならこんな時間にどうしたんだ?」
別に痛くは無いのだが、昔の習慣でどうにも葵に叩かれると痛い気がする。というか本当のことを言ったからと言ってそんなに怒らなくてもいいだろ。
「あの…一緒にホラー映画観てくれない!?」
「断る」
即答した。いくら葵の頼みといえど聞けないものもある。
「というか葵ホラー苦手だろ?なんでまた観ようと思ったんだ。しかもこの時間に」
「いや、その…友達と明日感想言うって話になってて…」
「昼間見ればよかっただろ」
「そうなんだけど…観たくないなって思ってたら先延ばしにしちゃって…この時間になっちゃった」
えへへ、と笑う葵。友達と変な約束をしてくる方が悪いだろうが…。
「そうか。頑張れ。じゃ俺寝るから」
そのままドアを閉めようとしたのだが、葵が悪徳セールスばりにドアに足を挟んで閉めるのを阻止してくる。
「待って待って待って!お兄ちゃん一緒に観てよ!!」
「嫌に決まってるだろ!?俺がホラー苦手なの知ってるよな!?」
「知ってるよ!私も苦手!!」
「知ってる!だから頑張れ!おやすみ!」
「普段ベルとか幽霊みたいなの連れてるじゃん!耐性ついたでしょ!?一緒に観てよ!!」
「あれは影だから幽霊とはまるで別物なんだよ!断る!」
「お願いお願いお願い!!お兄ちゃん一生のお願い!!」
「一生のお願いが何個分あるんだお前!絶対嫌だ!母さん誘ってこい!」
「お母さん起こしたら可哀想でしょ!?お願い!!」
絶対に譲らないぞという覚悟でしがみついてくる葵に大きなため息を吐く。
「はぁ…俺はベッドに入ってるから流すなら勝手にしろ」
「!ありがとうお兄ちゃん!今パソコン持ってくる!起きててよ!」
「へいへい」
バタバタと自分の部屋に戻る葵に一瞬これで扉閉めたらどうなるかと想像したが、どう考えても怒られる未来しか見えなかったので諦めて葵がノートパソコンを置けるようにローテーブルを出してやる
「持ってきた!…じゃあ流すね…ってお兄ちゃん!布団被るのは無し!ちゃんと観てよ!」
「はぁ…わかったよ…」
葵に布団を引き剥がされ、見始めたのだが…。
「ひぃっ!!い、今いたよね!?ガラス窓のとこ!写ったよね!?」
「き、気のせいだろ!…や、ばか!なんでそいつそっち行くんだよ!どう考えても怪しいだろ!?…え、なんにもな…っ!?」
「っ!!!!」
なんだかんだ見始めてしまうと途中で終わらせるのも気味が悪く、二人してベッドに座って鑑賞しているのだが…寄りにもよって和製ホラーでじっとりした嫌な演出にすっかり恐怖で固まってしまっている。
「怖い怖い怖い!なんで顔捻れるの!?」
「いや待て、その後ろのカーテン…いるって!下に子供いるだろ!!そこ通るなって!…あぁ…」
「えっ…」
「…」
「…」
終盤に進むにつれて最早無言となり、二人で手を握って何とかエンドロールまで見届けた。しかし…。
「…救いがないんだが?」
「あなたが次の生贄ですって…あんなに必死に逃げたのに…?」
結末にすら救いが無かった。折角逃げ切ったのに主人公達全員が生贄にされて誰一人生き残らず次の悪霊となっただけだった。恐怖とやるせなさでボスっとベッドに倒れ込むと葵も横に転がってきた。
「観終わっただろ?部屋戻れ」
「やだ〜…あんな怖い上に後味悪いの観た後で一人で寝たくない…一緒に寝ていいでしょ?」
「狭いだろ」
「今日はくっついて寝るくらいが丁度良いの!ほら、お兄ちゃん電気消して!」
グイグイと俺の意見も聞かずに潜り込んでくる葵を仕方なく抱えて影に電気を消させる。…正直俺も一人で寝る気になれなかったからな…。
「おやすみ」
「おやすみ、お兄ちゃん」
***
葵と旬がいつまでも起きてこないので葵を先に起こしに行ったのだけれど部屋に居ないのでもしかして、と思って旬の部屋を覗いてみれば…。
「あらあら。やっぱり仲良しね」
仲良くくっついて一緒にスヤスヤと眠っている2人がいた。
「…小さい頃もよくこうして一緒に寝てたわね…ふふ、写真撮っちゃおうかしら」
可愛い我が子達の穏やかな寝顔に微笑んでカメラのシャッターをきった。