お題置き場(CP混ぜこぜ)
我進ギルドで諸菱君が入れてくれるお茶を飲みながらのんびりと寛いでいた矢先、中心街でゲートブレイクが発生した為、至急応援に来て欲しいと緊急要請を受け、急いでギルドを出る。
現場に到着すると既に死神ギルドが応戦している様で、遠目からも黒のフェザーマントを翻しながら弓を構えている黒須ハンターの姿が見えた。
「黒須ハンター!」
「ああ、水篠ハンターか!丁度良かった!あそこの正面に見えるのがボスなんだけどよ、攻撃の範囲が随分と広くて、無駄に小回りが利く。そんで間髪いれずに岩を投げつけてきやがるから攻撃を躱しながらだと弓を引いても近付くタイミングがねえし、そもそも狙いも定まりにくくてな。接近型のハンターが欲しかったところだ」
黒須ハンターが指し示した先を見れば、随分と大きなゴーレム型のモンスターが四方お構いなしに岩を投げつけていて、確かにこれを避けながら狙うのは難しいだろうと思った。
「じゃあ俺が砕きます」
「頼むわ。水篠ハンターは真っ直ぐ正面から向かってくれ。投げられた岩は俺が必ず射貫く。それでさっくり止め刺してきてくれ」
「わかりました」
後から来た俺がボス止めを刺すのは良くないかと考え、敢えて砕くとだけ言ったのだが、あっさりと止めを刺せと頼まれた事に少々面食らいながらも頷いて前へ進む。
当然前へ出ればゴーレムは俺に狙いをつけて岩を複数投げ飛ばしてくるのだが、最悪この程度当たってもどうという事は無いし、何よりも黒須ハンターが射貫くと言っていたので、信用して真っ直ぐ向かって行く。
「…そう、そのまま前へ突っ込めっ!」
背後からの言葉と同時に放たれた矢が俺の目の前で岩を打ち砕いていく。岩の欠片を浴びながらゴーレムへと肉迫し、短剣で一気に貫いた。
大きな音がして倒れるのと同時にゆっくりとゲートが縮小していき、暫く見守っていると完全に閉じる。
「水篠ハンター、流石だな」
「黒須ハンターこそ流石でした。弓矢であんなに大きな岩を砕けるのもそうですが、コントロールが凄かったです」
「ありがとな。とはいってもそれも水篠ハンターが微動だにしないで突っ込んで行ってくれたからに過ぎねえよ…って、は?」
ゲートが完全に閉じてから、黒須ハンターと話していたのだが急にピタリと止まって驚いたかのように目を丸くした。なにかあっただろうか?
「さっきまでは戦闘に夢中で気が付かなかったが…まさかそれ、私服か?」
「?はい」
なにか問題があっただろうか?といつも通りシンプルな黒のセットアップを見下ろす。あ、岩の欠片で破けてるな。…少しだけだし縫えば何とかなるか?
「あー…水篠ハンター。一個聞いても良いか?」
「どうぞ」
「戦闘服って持ってるか?」
質問の意味が解らなくて、首を傾げながら今着ている服を指さした。
「私服が戦闘服のやつはいねえよ!俺が言ってんのは俺みたいな甲冑とか!最上の主張が強いマントとか防具込での服装を言ってんだ!」
ちげえよ!と何故かキレ気味に突っ込まれて。言いたいことはわかったが返答に困る。防具は付けてるけど見えないしな…。適当に誤魔化すか。
「重たいの嫌いで」
「…はぁ。そうかも知れねえけどな。せめて服くらいはオーダーメイドして作れ。市販の布じゃ直ぐぼろぼろになるに決まってんだろ。そのうち怪我するぞ」
俺が言う事じゃねえかもしれねえけど、と言われた言葉に今度は俺が目を瞬かせる。
「皆さんの服って何か違うんですか?」
「そこからかよ。…あーでも前はE級だもんな…あのな、ハンター用の強化されてる布があって、S級なら一番品質の良いもんで仕立ててるんだよ」
「そうなんですか!?」
初めて知った。確かに戦闘の度に服がボロボロになっていくから同じセットアップを何着か纏めて買っていたのだが…。そうか、そもそも作りが違うのか。
「…今度オーダーメイドの店連れてってやるから防具は無くとも服くらいは仕立てろ」
な、と頭を軽く叩かれて、まるで子ども扱いのような動作にほんの少しの気恥ずかしさが過る。だが連れて行ってもらえるのは正直有難いな。
「…お願いします」
「おう。…ってもどんな服が良いか…まあ美人だし全部似合うんだろうけどなあ」
俺を上から下まで眺めながらふざけた口調で笑う黒須ハンターに何か言い返そうと思ったのだが、その前に黒須ハンターの服装が目に入る。
「…黒」
「黒?ああ、今の服も黒だしな。確かに一番似合うし良いんじゃねえか?水篠ハンターは黒が好きなのか?」
「あ、いや一番って訳では無いですけど。…黒須ハンターの服を見ていたら…」
「俺の服?ああ、それも良いな。いっそのことお揃いで仕立ててやろうか?…ほら、結構似合うぜ?」
俺の言葉を聞いた黒須ハンターはにんまりと笑って俺にフェザーマントを羽織らせた。
「なっ!べ、別にそういうことじゃない!」
「っははは!まあ黒が似合うのは本音だし、折角だからな。マントも込で一式オニイサンが買ってやるから」
「いらない!」
いいから今度予定空けとけよ、と頭をぐしゃぐしゃと撫でる黒須ハンターを何故か赤くなってしまった顔でキッと睨みつけた。
現場に到着すると既に死神ギルドが応戦している様で、遠目からも黒のフェザーマントを翻しながら弓を構えている黒須ハンターの姿が見えた。
「黒須ハンター!」
「ああ、水篠ハンターか!丁度良かった!あそこの正面に見えるのがボスなんだけどよ、攻撃の範囲が随分と広くて、無駄に小回りが利く。そんで間髪いれずに岩を投げつけてきやがるから攻撃を躱しながらだと弓を引いても近付くタイミングがねえし、そもそも狙いも定まりにくくてな。接近型のハンターが欲しかったところだ」
黒須ハンターが指し示した先を見れば、随分と大きなゴーレム型のモンスターが四方お構いなしに岩を投げつけていて、確かにこれを避けながら狙うのは難しいだろうと思った。
「じゃあ俺が砕きます」
「頼むわ。水篠ハンターは真っ直ぐ正面から向かってくれ。投げられた岩は俺が必ず射貫く。それでさっくり止め刺してきてくれ」
「わかりました」
後から来た俺がボス止めを刺すのは良くないかと考え、敢えて砕くとだけ言ったのだが、あっさりと止めを刺せと頼まれた事に少々面食らいながらも頷いて前へ進む。
当然前へ出ればゴーレムは俺に狙いをつけて岩を複数投げ飛ばしてくるのだが、最悪この程度当たってもどうという事は無いし、何よりも黒須ハンターが射貫くと言っていたので、信用して真っ直ぐ向かって行く。
「…そう、そのまま前へ突っ込めっ!」
背後からの言葉と同時に放たれた矢が俺の目の前で岩を打ち砕いていく。岩の欠片を浴びながらゴーレムへと肉迫し、短剣で一気に貫いた。
大きな音がして倒れるのと同時にゆっくりとゲートが縮小していき、暫く見守っていると完全に閉じる。
「水篠ハンター、流石だな」
「黒須ハンターこそ流石でした。弓矢であんなに大きな岩を砕けるのもそうですが、コントロールが凄かったです」
「ありがとな。とはいってもそれも水篠ハンターが微動だにしないで突っ込んで行ってくれたからに過ぎねえよ…って、は?」
ゲートが完全に閉じてから、黒須ハンターと話していたのだが急にピタリと止まって驚いたかのように目を丸くした。なにかあっただろうか?
「さっきまでは戦闘に夢中で気が付かなかったが…まさかそれ、私服か?」
「?はい」
なにか問題があっただろうか?といつも通りシンプルな黒のセットアップを見下ろす。あ、岩の欠片で破けてるな。…少しだけだし縫えば何とかなるか?
「あー…水篠ハンター。一個聞いても良いか?」
「どうぞ」
「戦闘服って持ってるか?」
質問の意味が解らなくて、首を傾げながら今着ている服を指さした。
「私服が戦闘服のやつはいねえよ!俺が言ってんのは俺みたいな甲冑とか!最上の主張が強いマントとか防具込での服装を言ってんだ!」
ちげえよ!と何故かキレ気味に突っ込まれて。言いたいことはわかったが返答に困る。防具は付けてるけど見えないしな…。適当に誤魔化すか。
「重たいの嫌いで」
「…はぁ。そうかも知れねえけどな。せめて服くらいはオーダーメイドして作れ。市販の布じゃ直ぐぼろぼろになるに決まってんだろ。そのうち怪我するぞ」
俺が言う事じゃねえかもしれねえけど、と言われた言葉に今度は俺が目を瞬かせる。
「皆さんの服って何か違うんですか?」
「そこからかよ。…あーでも前はE級だもんな…あのな、ハンター用の強化されてる布があって、S級なら一番品質の良いもんで仕立ててるんだよ」
「そうなんですか!?」
初めて知った。確かに戦闘の度に服がボロボロになっていくから同じセットアップを何着か纏めて買っていたのだが…。そうか、そもそも作りが違うのか。
「…今度オーダーメイドの店連れてってやるから防具は無くとも服くらいは仕立てろ」
な、と頭を軽く叩かれて、まるで子ども扱いのような動作にほんの少しの気恥ずかしさが過る。だが連れて行ってもらえるのは正直有難いな。
「…お願いします」
「おう。…ってもどんな服が良いか…まあ美人だし全部似合うんだろうけどなあ」
俺を上から下まで眺めながらふざけた口調で笑う黒須ハンターに何か言い返そうと思ったのだが、その前に黒須ハンターの服装が目に入る。
「…黒」
「黒?ああ、今の服も黒だしな。確かに一番似合うし良いんじゃねえか?水篠ハンターは黒が好きなのか?」
「あ、いや一番って訳では無いですけど。…黒須ハンターの服を見ていたら…」
「俺の服?ああ、それも良いな。いっそのことお揃いで仕立ててやろうか?…ほら、結構似合うぜ?」
俺の言葉を聞いた黒須ハンターはにんまりと笑って俺にフェザーマントを羽織らせた。
「なっ!べ、別にそういうことじゃない!」
「っははは!まあ黒が似合うのは本音だし、折角だからな。マントも込で一式オニイサンが買ってやるから」
「いらない!」
いいから今度予定空けとけよ、と頭をぐしゃぐしゃと撫でる黒須ハンターを何故か赤くなってしまった顔でキッと睨みつけた。