お題置き場(CP混ぜこぜ)

平日の昼下がり。
家主のいない部屋でごろごろと寝転がりながらリラックスをしていた俺は、ふと窓の外から見える雨粒を見て良い事を思いついた。

「帰ってきたら直ぐに風呂入れるように掃除しておこう」

いつもは世話をされる一方だから今日は自分がやってやるのだと意気込み、シャツとハーフパンツに着替えて浴室へと向かう。

***

「あ、シャンプー少なくなってる。補充しておくか。他は…」

細々とした消耗品の確認をして、減っているものは補充していく。

「…大体いっつも俺は何にもしなくていいとか、やるから座ってろとか…圭介さんは過保護過ぎるんだよな」

俺だって掃除くらい出来るし、と口を尖らせながら浴槽内を綺麗に磨き、シャワーで流す。
そして床の方も綺麗になるよう洗っていると玄関先から音がして、圭介さんが帰ってきたのだとわかった。

「ただいま。…って旬?どこだ?寝ちまったのか?」

リビングを覗いたであろう圭介さんが寝室へ向かっていく足音を聞きながら内心舌打ちをする。
直ぐに風呂に入れるところまで準備しておきたかったのに。間に合わなかった焦りからシャワーを掴んで急いで床の洗剤を洗い流す。

「(早く流して風呂に入って貰おう)…っうわ、あ!!っめた…!」

やってしまった。
焦りが良くなかったのか間抜けにも泡で滑ってしまう。幸いにも身体能力のお陰で転ぶ事は無かったのだけれど、咄嗟に手を離離してしまったシャワーは自分にかかるし、その冷たさに驚いて座り込んでしまうし、最悪だ。

「っ!旬!?」

案の定、直ぐに圭介さんが駆けつけて。俺の惨状を見て焦りを浮かべる。

「なんで水被ってんだよ!風邪引くだろうが!いや、それもそうだが掃除してたのか!?風呂掃除は俺がやるから良いっていつも言ってんだろ!?」

しかも転んだのか!?怪我は!?と自身が濡れるのも構わず俺の隣に膝をついて矢継ぎ早に質問をする圭介さんに俯いたまま答えた。

「圭介さんが、いつも俺の世話焼くからたまには俺がやろうと思って。直ぐ風呂入れるようにしておきたかったんだけど…。あと転んで無いよ。冷たくてびっくりしただけで…」

ごめん、と余りの格好悪さに顔も上げられない俺の頭を撫でられ、苦笑する気配がした。

「怪我がねえならいいけどな。…俺の為にしてくれたのは嬉しいが、俺が好きでやってるだけだから自分も何かをしなきゃだとかは考えなくていい。寧ろ俺の事を思うなら旬の全ての世話をさせてくれ」

「それじゃ俺が貰ってばかりになるだろ」

俺を際限なく甘やかそうとする台詞に納得がいかなくてむくれると、俺の事を抱え上げた圭介さんが額を合わせて笑った。

「違えよ。…旬には俺無しじゃ生きていけなくなるくらいになって欲しい。勿論お前が可愛くて仕方が無いのもそうだが、俺がいなければ駄目っていうぐらいにしてえんだよ」

そう言いながら甘い視線を向けるものだからぐっと言葉に詰まってしまって。赤くなった頬を軽く摘ままれる。

「でも俺の為に旬が何かをしてくれるのが嬉しいってのも本当だから変に取るなよ?…風呂掃除ありがとな。折角掃除して貰ったからな、旬も濡れちまったし一緒に入るか」

そのまま俺の衣服に手をかけるものだから急いで止めた。

「っ、圭介さんが先入って!俺は後でいいから!」

「駄目だ。風邪ひくだろ?もう二人仲良くシャワーで濡れちまったんだから諦めろ。ほら、浴槽にお湯張るから脱いどけ。…それとも、脱ぐところから世話焼かせてくれるのか?」

「~~~っ!変な事するなよ!」

先ほどよりも顔を赤くして叫ぶ俺に、圭介さんは「さてどうだかな」と楽しそうに笑っていた。















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