16話 ハッピーバレンタイン
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「東堂さんもパーティーに呼ばれたんだよね!」
「いいなあ・・・」
「まあ、美味しいものは食べられそうね」
パーティーの噂はクラス中に広がって、樹はかなこ達にうらやましがられていた。大企業のパーティーなので、その豪勢さは生徒中の知るところにあるのだ。
かなこ達はパーティーの招待に樹よりも色めき立っていたが、友人としていちごの行く末も気になるところらしい。
「でも、いちごちゃんが対決なんて・・・」
「何があったのかしらね」
「ああ、それな、あたしその時おって・・・」
ルミはおずおずと経緯を話し始める。先日、いちごとバレンタインの材料を買いに行ったときに小城がやってきて、セール品のチョコでは安っぽい恋愛しかできないなどと啖呵を切ったらしいのだ。
「したら、いちごちゃんが恋愛に極上も安っぽいもないって、怒っちゃって・・・」
「小城先輩も、よく絡むわね。プリン対決のことを根に持っているのかしら」
「プリン対決以前に、樫野くんと一緒にいるのが気に食わないみたいだよね」
「そういえば、樹ちゃんも一緒にいる割にはあまり絡まれへんなあ」
「は?私は樫野と仲良くないから」
樫野の名前を出すと、樹の目つきが少し悪くなったので、かなこは話題を変えることにした。
「あっ、樹ちゃん、パーティーには何を着ていくの?」
「え?まあ、制服じゃないかしら。持っている礼服ってこれぐらいだし」
「えっ、もったいない!みんな着飾ってくるで?」
「でも、どうせ学生は私だけでしょう。学生らしくしているべきだと思うわ」
樹は興味が無さそうに答えるので、かなことルミはしきりに残念がった。
「せっかく美人なのに・・・」
「ドレスとか着た方がええでー」
「持っていないものをわざわざ調達するほどではないわ」
「衣装の話?」
花房が、話題に入りたそうに近づいてきた。かなこは少し赤くなって一歩後ろへ引く。
「そうそう、樹ちゃんパーティーにおめかしせんねんて!」
「それはもったいないよ。僕が用意しようか?」
「結構よ。本当に問題ないから」
「そう言わずに」
「何よ、パーティーだからって浮かれてるの。バカじゃない」
フンとそっぽを向く樹に、みんなは苦笑した。
「いいなあ・・・」
「まあ、美味しいものは食べられそうね」
パーティーの噂はクラス中に広がって、樹はかなこ達にうらやましがられていた。大企業のパーティーなので、その豪勢さは生徒中の知るところにあるのだ。
かなこ達はパーティーの招待に樹よりも色めき立っていたが、友人としていちごの行く末も気になるところらしい。
「でも、いちごちゃんが対決なんて・・・」
「何があったのかしらね」
「ああ、それな、あたしその時おって・・・」
ルミはおずおずと経緯を話し始める。先日、いちごとバレンタインの材料を買いに行ったときに小城がやってきて、セール品のチョコでは安っぽい恋愛しかできないなどと啖呵を切ったらしいのだ。
「したら、いちごちゃんが恋愛に極上も安っぽいもないって、怒っちゃって・・・」
「小城先輩も、よく絡むわね。プリン対決のことを根に持っているのかしら」
「プリン対決以前に、樫野くんと一緒にいるのが気に食わないみたいだよね」
「そういえば、樹ちゃんも一緒にいる割にはあまり絡まれへんなあ」
「は?私は樫野と仲良くないから」
樫野の名前を出すと、樹の目つきが少し悪くなったので、かなこは話題を変えることにした。
「あっ、樹ちゃん、パーティーには何を着ていくの?」
「え?まあ、制服じゃないかしら。持っている礼服ってこれぐらいだし」
「えっ、もったいない!みんな着飾ってくるで?」
「でも、どうせ学生は私だけでしょう。学生らしくしているべきだと思うわ」
樹は興味が無さそうに答えるので、かなことルミはしきりに残念がった。
「せっかく美人なのに・・・」
「ドレスとか着た方がええでー」
「持っていないものをわざわざ調達するほどではないわ」
「衣装の話?」
花房が、話題に入りたそうに近づいてきた。かなこは少し赤くなって一歩後ろへ引く。
「そうそう、樹ちゃんパーティーにおめかしせんねんて!」
「それはもったいないよ。僕が用意しようか?」
「結構よ。本当に問題ないから」
「そう言わずに」
「何よ、パーティーだからって浮かれてるの。バカじゃない」
フンとそっぽを向く樹に、みんなは苦笑した。