25話 南国の風
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「準決勝か・・・」
「次はどんな人たちと対戦するんだろうね?」
「まだ課題も分かんないし・・・あーっ!なんか、めちゃめちゃ緊張してきた!」
トーナメント二回戦、及び早くも準決勝を目前に、五人はいつもの実習室に集まっていた。いちごは、先日の天王寺の戦いぶりもあってか大きくプレッシャーがかかっているらしい。
「落ち着け!こういうことには、だいたい傾向と対策ってもんがあるんだ。おそらく次は、皿盛りデザート+αだ」
樫野は動じる様子も無くそう述べる。初戦と違って準決勝はある程度課題が絞られているらしい。
いちごは皿盛りデザートというものの意味が掴みかねている。
「皿盛り・・・?」
「お皿に盛りつけるデザート。見た目の美しさも要求されるから、アイスやソースの使い方が重要なのよ」
樹はいちごに説明すると、一冊の雑誌を手提げカバンから取り出した。スイーツの写真が所狭しと並ぶ紙面にいちごは一瞬で目を奪われる。
「随分手回しがいいな」
「山田に貸してもらったわ。あ、そうだ。見た目に新鮮みのある流行スイーツをリサーチしてみるのもいいかもしれないわよ」
樹はぺらりとページを繰ってより色とりどりで華やかな紙面で手を止める。それは、出来て間もないアミューズメント施設の紹介だった。
「スイーツガーデン・・・そう遠くないね」
「リサーチにはうってつけだな」
「みんな、今度の休みは———」
一同はうきうきと目配せをはじめる。
じゅるり、とよだれの音を鳴らしたのは勿論いちごだった。
「次はどんな人たちと対戦するんだろうね?」
「まだ課題も分かんないし・・・あーっ!なんか、めちゃめちゃ緊張してきた!」
トーナメント二回戦、及び早くも準決勝を目前に、五人はいつもの実習室に集まっていた。いちごは、先日の天王寺の戦いぶりもあってか大きくプレッシャーがかかっているらしい。
「落ち着け!こういうことには、だいたい傾向と対策ってもんがあるんだ。おそらく次は、皿盛りデザート+αだ」
樫野は動じる様子も無くそう述べる。初戦と違って準決勝はある程度課題が絞られているらしい。
いちごは皿盛りデザートというものの意味が掴みかねている。
「皿盛り・・・?」
「お皿に盛りつけるデザート。見た目の美しさも要求されるから、アイスやソースの使い方が重要なのよ」
樹はいちごに説明すると、一冊の雑誌を手提げカバンから取り出した。スイーツの写真が所狭しと並ぶ紙面にいちごは一瞬で目を奪われる。
「随分手回しがいいな」
「山田に貸してもらったわ。あ、そうだ。見た目に新鮮みのある流行スイーツをリサーチしてみるのもいいかもしれないわよ」
樹はぺらりとページを繰ってより色とりどりで華やかな紙面で手を止める。それは、出来て間もないアミューズメント施設の紹介だった。
「スイーツガーデン・・・そう遠くないね」
「リサーチにはうってつけだな」
「みんな、今度の休みは———」
一同はうきうきと目配せをはじめる。
じゅるり、とよだれの音を鳴らしたのは勿論いちごだった。