24話 本戦開幕!
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作業時間が終了した。
審査員も高度な戦いに興奮しているようだったが、採点自体はさほど難航せずすぐに結果が表示された。
「それではチーム小城。味・90点、技術・91点、テーマ・90点、芸術93点、パフォーマンス・90点、合計454点」
全項目9割超えの高得点に、思わず拍手が飛び出すほどだ。
小城は得意げな顔をしている。
自分たちよりも高得点だ。いちごは思わず「すごい・・・」と呟いた。
しかし、驚くのはまだ早かった。
「続いてチーム天王寺。味・94点、技術・95点、テーマ・95点、芸術・98点、パフォーマンス・96点、合計478点」
会場は一瞬絶句した。
全ての項目で小城の点を凌駕して、天王寺はあっさりと勝利をもぎ取ってしまったのだ。
一拍遅れてどよめきが起こる。生徒会長の風格を初戦から余すこと無く醸し出した天王寺は少しだけ目を細めて喜びを表したが、依然すました顔で立っている。
「ありえないわ!なんで私の負けなのっ!」
完封負けの小城は案の定不服そうに声をあげる。
彼女はいつもただでは負けないとばかりに審査員に抗議している気がする。
「チーム小城のケーキも素晴らしかったですよ。そうですね、欲を言えば雅という言葉には華やかさだけではなく、品の良さも備わっていなければならない。そんなところでしょうか。日々精進ですよ」
まずまず育ちの良いお嬢様ではあるものの、お転婆な小城にはすっかり抜けていた事柄だった。小城は理事長のお言葉にむっつりと固まった。
「あんな点数で小城さんに勝つなんて・・・天王寺さん、凄すぎる・・・」
いちご達が呆然としたまま帰路についていると、どこからかチーム立花がいちごに声をかけてきた。
「ケーキグランプリ、絶対優勝してね!私たち、応援してるから!」
明るい笑顔でこちらに手を振る彼女達に、胸が締め付けられる気がする。
「あ、ありがとうございます!」
「やるしかねえぜ!」
「うん!」
負けたチームも勝ったチームに希望を託して行く。立花達のためにも、チームいちごはいつの日にか天王寺と対峙するときが来なければならないのだった。
審査員も高度な戦いに興奮しているようだったが、採点自体はさほど難航せずすぐに結果が表示された。
「それではチーム小城。味・90点、技術・91点、テーマ・90点、芸術93点、パフォーマンス・90点、合計454点」
全項目9割超えの高得点に、思わず拍手が飛び出すほどだ。
小城は得意げな顔をしている。
自分たちよりも高得点だ。いちごは思わず「すごい・・・」と呟いた。
しかし、驚くのはまだ早かった。
「続いてチーム天王寺。味・94点、技術・95点、テーマ・95点、芸術・98点、パフォーマンス・96点、合計478点」
会場は一瞬絶句した。
全ての項目で小城の点を凌駕して、天王寺はあっさりと勝利をもぎ取ってしまったのだ。
一拍遅れてどよめきが起こる。生徒会長の風格を初戦から余すこと無く醸し出した天王寺は少しだけ目を細めて喜びを表したが、依然すました顔で立っている。
「ありえないわ!なんで私の負けなのっ!」
完封負けの小城は案の定不服そうに声をあげる。
彼女はいつもただでは負けないとばかりに審査員に抗議している気がする。
「チーム小城のケーキも素晴らしかったですよ。そうですね、欲を言えば雅という言葉には華やかさだけではなく、品の良さも備わっていなければならない。そんなところでしょうか。日々精進ですよ」
まずまず育ちの良いお嬢様ではあるものの、お転婆な小城にはすっかり抜けていた事柄だった。小城は理事長のお言葉にむっつりと固まった。
「あんな点数で小城さんに勝つなんて・・・天王寺さん、凄すぎる・・・」
いちご達が呆然としたまま帰路についていると、どこからかチーム立花がいちごに声をかけてきた。
「ケーキグランプリ、絶対優勝してね!私たち、応援してるから!」
明るい笑顔でこちらに手を振る彼女達に、胸が締め付けられる気がする。
「あ、ありがとうございます!」
「やるしかねえぜ!」
「うん!」
負けたチームも勝ったチームに希望を託して行く。立花達のためにも、チームいちごはいつの日にか天王寺と対峙するときが来なければならないのだった。