24話 本戦開幕!
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後日、いちご達が『雅』をテーマとした初戦で当たることになったのは、奇しくも件の立花のチームだった。カントリーガールズと呼ばれる四人組で、身体に優しいオーガニック素材の使い手たちなのだ。
「なるほど、もう本戦はじまってるんだ・・・」
樹は、休みの日に作戦会議をするというので花房の家に招かれていたが、午前中は暇を持て余してアリスと果樹園を散策していた。
「あれから、すっごくうまくやってるみたいね。樹、よかったじゃない!」
「この前の三位決定戦ではちょっと恥ずかしかったけれど。でもなんだか私も一緒にグランプリに出てるって感じがして嬉しい」
樹は口元を綻ばせる。アリスもその様子に嬉しそうに目を細めた。しかし、どこか疲れているような様子だ。
「どうかした?」
樹は敏感にアリスの調子を察した。
「どうも・・・あっ、それより知ってる?この先に白いイチゴがあるのよ」
「白いイチゴねえ、珍しくて彩りにもいいかもしれないわね」
「あ、あの人たちだよ。カントリーガールズ」
話を逸らしたアリスが更に立ち止まって指差した先に、四人の高校生がいた。果物を物色しているらしい。
「あの人達、グランプリでもいつも通り合成着色料を使わずにクチナシとか果汁とかで着色するみたいだね。こだわるねえ」
「よく知ってるわね」
「高等部って割と面白いから。見に行くのよ」
「そういえば、チーム天王寺と当たったのは小城先輩のところらしいわね」
高等部と聞いて樹はふと思い出した。
「生徒会の精鋭メンバーらしいのよね。最有力優勝候補だって」
「小城って人、この前見たよ。天王寺さんに敵意むき出しって感じ」
「あの人誰彼構わず張り合うわよね・・・」
ため息をついている間に立花たちは練習に戻ったようだった。本戦は天王寺もさることながら、立花達のようにサロン・ド・マリーなどで既に実力が立証されている高校生が本気でぶつかってくるのだ。油断はできない。
意気込みも新たに樹は果樹園を後にした。
「なるほど、もう本戦はじまってるんだ・・・」
樹は、休みの日に作戦会議をするというので花房の家に招かれていたが、午前中は暇を持て余してアリスと果樹園を散策していた。
「あれから、すっごくうまくやってるみたいね。樹、よかったじゃない!」
「この前の三位決定戦ではちょっと恥ずかしかったけれど。でもなんだか私も一緒にグランプリに出てるって感じがして嬉しい」
樹は口元を綻ばせる。アリスもその様子に嬉しそうに目を細めた。しかし、どこか疲れているような様子だ。
「どうかした?」
樹は敏感にアリスの調子を察した。
「どうも・・・あっ、それより知ってる?この先に白いイチゴがあるのよ」
「白いイチゴねえ、珍しくて彩りにもいいかもしれないわね」
「あ、あの人たちだよ。カントリーガールズ」
話を逸らしたアリスが更に立ち止まって指差した先に、四人の高校生がいた。果物を物色しているらしい。
「あの人達、グランプリでもいつも通り合成着色料を使わずにクチナシとか果汁とかで着色するみたいだね。こだわるねえ」
「よく知ってるわね」
「高等部って割と面白いから。見に行くのよ」
「そういえば、チーム天王寺と当たったのは小城先輩のところらしいわね」
高等部と聞いて樹はふと思い出した。
「生徒会の精鋭メンバーらしいのよね。最有力優勝候補だって」
「小城って人、この前見たよ。天王寺さんに敵意むき出しって感じ」
「あの人誰彼構わず張り合うわよね・・・」
ため息をついている間に立花たちは練習に戻ったようだった。本戦は天王寺もさることながら、立花達のようにサロン・ド・マリーなどで既に実力が立証されている高校生が本気でぶつかってくるのだ。油断はできない。
意気込みも新たに樹は果樹園を後にした。