24話 本戦開幕!
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ケーキグランプリ本戦を目前に、いちごと樹はクラスの女子と連れ立ってサロン・ド・マリーへお茶をしに来ていた。いちごが言うに、ケーキで景気付けらしい。緊張感もなくいつも通り幸せそうにチョコレートケーキを頬張る彼女に、ルミは笑う。
「あはは、今日も絶好調やな、いちごちゃん!そのくらい余裕でのぞめば、一回戦はばっちりやん!」
背中をバンと叩かれて、いちごは思わず呻く。
「そうね。だいたいみんな肝が太いから大丈夫そう。だいたいだけれど」
樹は安堂の顔を思い返しながら言う。チームの中で一番繊細な神経をしているのは彼だろうという気がしていた。かなこは樹の表情をみながら誰のことを考えているのかと思案する。
「あれっ?かなちゃん、ケーキじゃないんだ」
ふといちごは、そのかなこの前にクッキーが盛られた器があることに気づく。さっきからあったはずなのだが、余程自分のケーキに夢中だったらしい。かなこは照れくさそうに笑う。
「うふふ、最近太ってきちゃったから・・・」
「分かるわ。この学校、付き合いと言えば全部スイーツだものね」
「あかん、うちも気になってきたやん!」
ルミは思わずケーキをつつく手を止める。体重を気にするかなこに、ミキとさゆりがにやりと笑みを浮かべた。
「かなちゃんは、誰かさんに嫌われないようにダイエットしてるんだよねー」
「和菓子屋さんの女将になるのも大変だね!」
「しーっ!」
「・・・かなちゃん、和菓子屋さんになるの?」
きょとんとした顔で尋ねるいちごに、からかわれて赤くなっていたかなこでさえも崩れ落ちる。
「いちごちゃん、相変わらずだね・・・」
色恋に関しては全くアンテナが立たないいちごは、かなこをからかうよりもクッキーの話をしたいらしい。サロン・ド・マリーでも異色のこのオーガニッククッキーは、かなこの情報だと立花あずきという先輩の作品のようだ。いちごはひとつ分けてもらって、その芳醇な味に感動する。
「今まで、バターや卵、生クリームをふんだんに使ったスイーツばかり食べてきたけど・・・こういう素朴なクッキーも最高!」
ケーキグランプリではこのようなまだ出会ったことのない味に出会えるんだ、といちごはまた期待を膨らませるのだった。
「あはは、今日も絶好調やな、いちごちゃん!そのくらい余裕でのぞめば、一回戦はばっちりやん!」
背中をバンと叩かれて、いちごは思わず呻く。
「そうね。だいたいみんな肝が太いから大丈夫そう。だいたいだけれど」
樹は安堂の顔を思い返しながら言う。チームの中で一番繊細な神経をしているのは彼だろうという気がしていた。かなこは樹の表情をみながら誰のことを考えているのかと思案する。
「あれっ?かなちゃん、ケーキじゃないんだ」
ふといちごは、そのかなこの前にクッキーが盛られた器があることに気づく。さっきからあったはずなのだが、余程自分のケーキに夢中だったらしい。かなこは照れくさそうに笑う。
「うふふ、最近太ってきちゃったから・・・」
「分かるわ。この学校、付き合いと言えば全部スイーツだものね」
「あかん、うちも気になってきたやん!」
ルミは思わずケーキをつつく手を止める。体重を気にするかなこに、ミキとさゆりがにやりと笑みを浮かべた。
「かなちゃんは、誰かさんに嫌われないようにダイエットしてるんだよねー」
「和菓子屋さんの女将になるのも大変だね!」
「しーっ!」
「・・・かなちゃん、和菓子屋さんになるの?」
きょとんとした顔で尋ねるいちごに、からかわれて赤くなっていたかなこでさえも崩れ落ちる。
「いちごちゃん、相変わらずだね・・・」
色恋に関しては全くアンテナが立たないいちごは、かなこをからかうよりもクッキーの話をしたいらしい。サロン・ド・マリーでも異色のこのオーガニッククッキーは、かなこの情報だと立花あずきという先輩の作品のようだ。いちごはひとつ分けてもらって、その芳醇な味に感動する。
「今まで、バターや卵、生クリームをふんだんに使ったスイーツばかり食べてきたけど・・・こういう素朴なクッキーも最高!」
ケーキグランプリではこのようなまだ出会ったことのない味に出会えるんだ、といちごはまた期待を膨らませるのだった。