23話 校外活動!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あたし、チーズケーキって作ったことないんだよね・・・」
次の実習の予習をしていると、いちごがそんなことを漏らした。
三位決定戦から数日、本戦への期待と緊張が高まる中、前回での経験もふまえて授業もいっそう真面目に取り組もうと言い合って、改めて料理本などを開いてみたところだった。
「マジかよ!お前、そんなんで本当にパティシエール目指してんのか!?東堂、言ってやれ!」
「あなた、ふざけてるの?」
「樹ちゃんまで、ひどい!順番に一個一個作って頑張ってるもん!」
すっかり飴屋先生の真似が持ちネタになってしまった樹に、いちごは訴える。
「・・・キャラメル、寝てますの?起きるのですわ!」
ショコラが本の上で熟睡しているキャラメルを揺さぶった。
「おはようございますー・・・」
キャラメルは寝ぼけ眼でぼんやりと言った。
「おはようじゃないですわ!もう夕方ですわ!」
「ここは・・・どこですかー?」
「教室よ!今度の実習で、樫野達がチーズケーキを作ることになったから、みんなで調べてるのですわ!」
「・・・そうでした!」
しっかりしろとショコラに言われて謝るキャラメルだが、まだ覚醒したわけではなさそうで、欠伸をしながら眼をこすっている。安堂がその様子に微笑んだ。
「最近、夜遅くまで頑張ってるもんな。スイーツ王国へ提出するレポート、できたのかい?」
「それが・・・まだなんですー」
「えっ、まだ提出してないんですの!?」
「締め切り、あさってじゃない!」
「いいものが思い浮かばなくて・・・みんなはもう送ったんですかー?」
「もちろんですわ!一週間も前に!」
「バニラも三日前に送ったわ!」
「僕なんか、一ヶ月も前に送ったもんね!」
スピリッツ達は口々に言う。やけに提出期間の長い課題だ。
「でも、キャラメルは頑張り屋さんだから、大丈夫だ。きっと良いレポートが書けるよ」
「はいですー!頑張るですー!」
「甘い!甘すぎるですわ!」
ショコラはそんな安堂とキャラメルの様子にドスを聞かせた声で呻くのだった。
いちごは再び本に目を通しはじめている。
「材料は、クリームチーズとサワークリーム・・・ねえ、両方ともクリームってつくけど、何が違うのかな?」
「あーまーのー!!」
いちごのとぼけた質問に、ついに樫野は身を乗り出した。
「素材の違いも分かってないのか!そんなんでチーズケーキを作ろうなんて、パティシエールを目指す者として、言語道断だっ!」
「だ、だって・・・」
「まあまあ、実習までまだ時間あるし、明日実際に材料が作られるところを見に行かないか?」
花房がだしぬけに何やら提案してきた。
ちょっとしたことでも遊びの話題に変化していくものだ。
「百聞は一見に如かず。みんなで牧場を見に行こう!」
「牧場ー!」
「ぼ、牧場・・・」
樹の手をとって喜ぶいちごとは対照的に、樹自身は少々顔を引きつらせていた。
次の実習の予習をしていると、いちごがそんなことを漏らした。
三位決定戦から数日、本戦への期待と緊張が高まる中、前回での経験もふまえて授業もいっそう真面目に取り組もうと言い合って、改めて料理本などを開いてみたところだった。
「マジかよ!お前、そんなんで本当にパティシエール目指してんのか!?東堂、言ってやれ!」
「あなた、ふざけてるの?」
「樹ちゃんまで、ひどい!順番に一個一個作って頑張ってるもん!」
すっかり飴屋先生の真似が持ちネタになってしまった樹に、いちごは訴える。
「・・・キャラメル、寝てますの?起きるのですわ!」
ショコラが本の上で熟睡しているキャラメルを揺さぶった。
「おはようございますー・・・」
キャラメルは寝ぼけ眼でぼんやりと言った。
「おはようじゃないですわ!もう夕方ですわ!」
「ここは・・・どこですかー?」
「教室よ!今度の実習で、樫野達がチーズケーキを作ることになったから、みんなで調べてるのですわ!」
「・・・そうでした!」
しっかりしろとショコラに言われて謝るキャラメルだが、まだ覚醒したわけではなさそうで、欠伸をしながら眼をこすっている。安堂がその様子に微笑んだ。
「最近、夜遅くまで頑張ってるもんな。スイーツ王国へ提出するレポート、できたのかい?」
「それが・・・まだなんですー」
「えっ、まだ提出してないんですの!?」
「締め切り、あさってじゃない!」
「いいものが思い浮かばなくて・・・みんなはもう送ったんですかー?」
「もちろんですわ!一週間も前に!」
「バニラも三日前に送ったわ!」
「僕なんか、一ヶ月も前に送ったもんね!」
スピリッツ達は口々に言う。やけに提出期間の長い課題だ。
「でも、キャラメルは頑張り屋さんだから、大丈夫だ。きっと良いレポートが書けるよ」
「はいですー!頑張るですー!」
「甘い!甘すぎるですわ!」
ショコラはそんな安堂とキャラメルの様子にドスを聞かせた声で呻くのだった。
いちごは再び本に目を通しはじめている。
「材料は、クリームチーズとサワークリーム・・・ねえ、両方ともクリームってつくけど、何が違うのかな?」
「あーまーのー!!」
いちごのとぼけた質問に、ついに樫野は身を乗り出した。
「素材の違いも分かってないのか!そんなんでチーズケーキを作ろうなんて、パティシエールを目指す者として、言語道断だっ!」
「だ、だって・・・」
「まあまあ、実習までまだ時間あるし、明日実際に材料が作られるところを見に行かないか?」
花房がだしぬけに何やら提案してきた。
ちょっとしたことでも遊びの話題に変化していくものだ。
「百聞は一見に如かず。みんなで牧場を見に行こう!」
「牧場ー!」
「ぼ、牧場・・・」
樹の手をとって喜ぶいちごとは対照的に、樹自身は少々顔を引きつらせていた。