今回あまりでてきません、未変更の場合プレイヤーになります
君のヒーロー(短編)
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「……だってよ!」
「そ、そうなんだ」
とプレイヤーが目の前で苦笑する、そのあとすぐにプレイヤーはアタリとアリーナに入っていたらしく、
たまたまアタリが全部聞いていたのだ。
「やめておくれよ……」
幾年かぶりに感じた恥ずかしいという感覚に零夜は呆れるように額に手を持って行った。
穴があったら入りたいくらいだ。どうして彼は全部本人たちがいるところで話したのか。
「“僕はプレイヤーのヒーローだ”かぁ……、かっけぇな……」
「今ここでそれを言う必要はなかったんじゃないのかい?」
「いや、すごい納得したんだよ。お前のその言葉。
だってそうだよな。俺たち、プレイヤーのヒーローだもんな」
あの時は、あまり考えずに言ってしまったのだが。
というか本題から話がかなりずれたため気を取り直して零夜は言い直す。
「例のプレイヤーと接触するかい?」
「あ……ううん、あんまり会いたくない……」
「言うと思った」
「甘えちゃってごめんなさい……」
「僕は一向に構わないよ」
むしろあの男をプレイヤーに接触させたくない、というのが正しい。
「お願いします」
「わかった彼をブロックしておくよ」
「ありがとう」
アタリが自室に戻った後、零夜はプレイヤーに問うた。
「……聞いてもいいかい?」
「え? うん、どうしたの?」
調査対象だの、協力だの。彼女はそれを嬉しいと感じているのか?
彼女はいつも快く応じてくれるが、本当のところはどうなのかと、聞いてみようと思ったのだ。
「……君はいつも、僕の調査対象として協力をしてくれる。
それに対して君はどう思っているんだい?」
「何が?」
「いやその……。嫌だと思っているのだろうかと、気になって……。
勝手に僕がここに入り込んで君を利用しているわけだけど……」
「別に嫌だとも思ってないし、困ってないし……。わたしは零夜が呼んでくれるとちょっと嬉しい」
「……そうなのかい?」
プレイヤーは、うん、といつも通りに笑う。内心ほっとしながら、それが分からないように零夜は言った。
「……、そうか。ならこれからも協力をお願いしていいかな?」
「どれくらい役に立つかわからないけど」
「いや、君にはいつも感謝しているよ。これからもよろしく」
プレイヤーは、うん、ともう一度笑って返事をしたのだった。
end.
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