君からのプレゼント(6ヒーロー短編集)
お名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
君からのプレゼント
「映画のチケット二枚」
「プレイヤー」
「うん?」
プレイヤーがソファに座ってスマホをいじっていた時だ、零夜が声をかけて来た。
「今週空いてる日はあるかな」
「え、うん。今週空いてるのは……あと明日と明後日かな……、また調査行く?」
零夜は首を振った。
「調査ではないんだ」
うん、とプレイヤーは頷いた。
「……」
「? どうかした?」
「そうだね、なんと言えばいいのかな」
「おう」
「……これ、なんだけど」
彼が取り出したのは、映画のチケット2枚。
「この間……一緒に行ったとき」
プレイヤーは相槌をうち、零夜の話の続きを待つ。
「ちょっと面白かったから……一緒にまた行かないかい?」
それを聞いてプレイヤーは吹きそうになった、そう、馬鹿にしているわけではもちろんなく。
めちゃくちゃどストレートな零夜からのデートの誘いだったから。
多分彼はそこまで考えてやってないとは思うが。
「もちろんいいけど、外出大丈夫なの?」
「ああ」
彼は頷いた、映画の内容を見ると。ガッチガチの恋愛ものだ。
(誰チョイスなの……!?)
「この映画……」
「この前アタリの買い物に付き合わされた時、ついでに映画館の人間に聞いたんだ。
女性と行くというとこれを進められてね」
(だろうなぁ……)
「だめかな?」
「う、ううん! そんな事はないよ……! けど零夜がこれ見ても……」
「見ても……?」
いや、零夜の反応は完全に謎だ。
「なんでもない」
「13が言うにはプレイヤーをオトすにはいい映画って言っていてね、
どうやらデートと言うらしいんだ」
「そーだねぇ」
プレイヤーは棒読みで答える。零夜はどこまでその言葉を理解しているのだろう。
ただ確かに零夜は無意識の行動でも目を惹く事は多い。不器用なだけか、
13が言っている知識には乏しいためか、意外とプレイヤーに向けてのアクションはストレートな事が多い。
「零夜にオトされないようにしないとね」
「僕は君をオトす気でいるよ」
それを聞いてプレイヤーは笑う。それを見て零夜は少し不機嫌な表情になった。
「君はいつも僕を子ども扱いするね。覚悟しておいてくれ」
「うん」
end.
「映画のチケット二枚」
「プレイヤー」
「うん?」
プレイヤーがソファに座ってスマホをいじっていた時だ、零夜が声をかけて来た。
「今週空いてる日はあるかな」
「え、うん。今週空いてるのは……あと明日と明後日かな……、また調査行く?」
零夜は首を振った。
「調査ではないんだ」
うん、とプレイヤーは頷いた。
「……」
「? どうかした?」
「そうだね、なんと言えばいいのかな」
「おう」
「……これ、なんだけど」
彼が取り出したのは、映画のチケット2枚。
「この間……一緒に行ったとき」
プレイヤーは相槌をうち、零夜の話の続きを待つ。
「ちょっと面白かったから……一緒にまた行かないかい?」
それを聞いてプレイヤーは吹きそうになった、そう、馬鹿にしているわけではもちろんなく。
めちゃくちゃどストレートな零夜からのデートの誘いだったから。
多分彼はそこまで考えてやってないとは思うが。
「もちろんいいけど、外出大丈夫なの?」
「ああ」
彼は頷いた、映画の内容を見ると。ガッチガチの恋愛ものだ。
(誰チョイスなの……!?)
「この映画……」
「この前アタリの買い物に付き合わされた時、ついでに映画館の人間に聞いたんだ。
女性と行くというとこれを進められてね」
(だろうなぁ……)
「だめかな?」
「う、ううん! そんな事はないよ……! けど零夜がこれ見ても……」
「見ても……?」
いや、零夜の反応は完全に謎だ。
「なんでもない」
「13が言うにはプレイヤーをオトすにはいい映画って言っていてね、
どうやらデートと言うらしいんだ」
「そーだねぇ」
プレイヤーは棒読みで答える。零夜はどこまでその言葉を理解しているのだろう。
ただ確かに零夜は無意識の行動でも目を惹く事は多い。不器用なだけか、
13が言っている知識には乏しいためか、意外とプレイヤーに向けてのアクションはストレートな事が多い。
「零夜にオトされないようにしないとね」
「僕は君をオトす気でいるよ」
それを聞いてプレイヤーは笑う。それを見て零夜は少し不機嫌な表情になった。
「君はいつも僕を子ども扱いするね。覚悟しておいてくれ」
「うん」
end.