君からのプレゼント(6ヒーロー短編集)
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君からのプレゼント
「銀のペンダント」
「あっ、みつけた……、プレイヤー……!」
アタリの声だ、丁度部屋から出てきたプレイヤーは声の方へ向いた。
アタリが軽く駆け寄ってくる、元気だな、と思いながら彼がそばに来るのを待った。
「はい? どうかした?」
「えぇっと……」
「ゲーム?」
アタリと言えば大方それなので、ゲームの誘いかと思ったのだが。
「いや、そうじゃねーんだけど……」
「うん」
彼は言いにくそうな様子で、頭を掻いた。
「?」
そんなに言いにくい事なのだろうか、一応続きを待つ体勢を作る。
「……これ」
アタリが取り出したのは透明の小さなビニールに入った、銀色のペンダントだった。
「やる」
目の前に差し出されて反射的に受け取る。そのペンダントには確かに見覚えがあったのだ。
この間アタリと買い物に行ったときに雑貨屋で見つけたペンダントだった。
「お前欲しがってただろ」
「うっそ、ありがとう……! アタリくん!」
確かにあの時、ちらっと「欲しい」と言うような事を言ったのを思い出す。
いつからこんなに気の利く子になったのだろう。
最推しから欲しいものが貰えるなんて嬉しすぎる、プレイヤーは正面から抱き着いた。
「ちょ、よせよ。いてぇ……! もっと加減しろって、お前」
「アタリくーん……! ありがとう!」
「わかった、わかったから……! ちょっと放せよ」
アタリにやんわり抵抗されて、プレイヤーはようやく離れた。
「でも、高くなかった?」
「あんときはな、今日行くと半額だった。丁度金あったし……」
「ありがとう! 大好き……!」
きゃー、ともう一回抱き着く。
「だから、やめろって……!」
end.
「銀のペンダント」
「あっ、みつけた……、プレイヤー……!」
アタリの声だ、丁度部屋から出てきたプレイヤーは声の方へ向いた。
アタリが軽く駆け寄ってくる、元気だな、と思いながら彼がそばに来るのを待った。
「はい? どうかした?」
「えぇっと……」
「ゲーム?」
アタリと言えば大方それなので、ゲームの誘いかと思ったのだが。
「いや、そうじゃねーんだけど……」
「うん」
彼は言いにくそうな様子で、頭を掻いた。
「?」
そんなに言いにくい事なのだろうか、一応続きを待つ体勢を作る。
「……これ」
アタリが取り出したのは透明の小さなビニールに入った、銀色のペンダントだった。
「やる」
目の前に差し出されて反射的に受け取る。そのペンダントには確かに見覚えがあったのだ。
この間アタリと買い物に行ったときに雑貨屋で見つけたペンダントだった。
「お前欲しがってただろ」
「うっそ、ありがとう……! アタリくん!」
確かにあの時、ちらっと「欲しい」と言うような事を言ったのを思い出す。
いつからこんなに気の利く子になったのだろう。
最推しから欲しいものが貰えるなんて嬉しすぎる、プレイヤーは正面から抱き着いた。
「ちょ、よせよ。いてぇ……! もっと加減しろって、お前」
「アタリくーん……! ありがとう!」
「わかった、わかったから……! ちょっと放せよ」
アタリにやんわり抵抗されて、プレイヤーはようやく離れた。
「でも、高くなかった?」
「あんときはな、今日行くと半額だった。丁度金あったし……」
「ありがとう! 大好き……!」
きゃー、ともう一回抱き着く。
「だから、やめろって……!」
end.
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