小ネタ
あなたの名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
人生で最高のプレゼントを
「今日で18年…か。」
今日は俺の18回目の誕生日
海賊時代で死に絶え、またサッチという名で生まれたこの時代はあの頃よりとても平和だ
勿論、あの頃船に乗っていた奴らも周りにゴロゴロいたのであっさり再会する事ができた
勿論、ティーチも。
会って早々土下座で謝られて今ではサシで飲みに行く仲だ
けど、アイツにはまだ会えていない
俺が死ぬ瞬間まで側にいた愛しい彼女ナル。
彼女はあの後どう過ごしていたのだろう
どのように死んだのか
オヤジやティーチに聞いても知らぬ存ぜぬ
誕生日を迎える度に考えさせられる18年間
町を歩き似た背格好を見つけても求めていた彼女じゃないと解れば落胆する日々。
オヤジやマルコ達とは会えたのに肝心のアイツにはまだ会えて居なかったのだ。
マルコに聞いても
「何の手がかりも無く闇雲に探しても意味ねぇだろうが」
といつも諭すように言われる
「もう諦めろって事なのか…」
あの時俺がティーチに殺されるまでの数日前に壮大な喧嘩をして仲直りをするつもりでアイツを呼びつけた矢先に起こった出来事なのだ。
「サッチのバカ!大っ嫌い!」
喧嘩の際アイツに言われたその一言が俺に向ける最後の言葉だなんて誰が思う?
誰も思わねぇだろ。
あー、でも死ぬ間際アイツ、泣いてたな
泣かせたくなかった。
アイツの笑った顔が好きで猛アピールしてやっと手に入れて側にいる事が当たり前だった。
「サッチ好きだよ」
「も~、サッチまたサボり?」
「サッチはさ、甘やかすの上手だね」
「サッチ…あのね」
「サッチ私は側にいるよ」
まだ、まだ死にたくなかった。
アイツと仲直りしてまたいつものように笑いあってじーさんばーさんになるまでずっと側にいたかった…。
生まれ変わった時またすぐ会えると思った。
でもアイツにだけは未だ会えてない、なんでだ…もしかしてはナルは俺に会いたくないのか?頭の中でグルグルと嫌な方向へ考え出す…嗚呼俺らしくない。
「なぁ…ナル、会いてぇよ…」
ポツリ、言葉を漏らしても誰が反応する訳もなく無様にもコンクリートに落ちてゆく。
家に着くとオヤジやエースが誕生日を祝ってくれた
「サッチ誕生日プレゼントだ」
オヤジから手渡されたソレは婚姻届けだった。
「え、は?オヤジ?」
「サッチお前ぇには知り合いの娘と結婚して貰う」
「な、ちょっと待ってくれオヤジ!」
いきなりの事で頭が付いていかない俺はオヤジに食って掛かる
「俺にはナルがいるって知ってるじゃねぇか!なんでそんな!」
「サッチ、ナルの事は諦めろ。いつまでも会えもしねぇ女のケツ追っかけてどうする。生きてる今の事を考えろ。昔の事は忘れるんだ」
最もだった
今日までずっとだ
これだけ探して見つからないんじゃもう探さない方がいいのかもしれない、と思い悩んでいた。
「そう、かもしれねぇ。でも俺はアイツが今でも好きだ!こんな想い前世の名残りかもしれねぇ、でも…俺はこの先ナルしか愛せねぇんだッ」
素直な気持ちだった。
これまでどんなにいい女に言い寄られても結局はナルの事しか考えられなくて遊びも一切しなかった。
それだけアイツを想ってる。
「だからオヤジ。悪ぃけどコレは受け取れねぇ」
こればかりは例えオヤジの言い分でも無理だ。
「そうか…解った。が、相手の話も聞こうじゃねぇか」
「は?」
「おい、マルコ連れてこい」
「よぃよぃ」
「オヤジ!だから話は…」
「サッチ」
凛とした声が部屋に響いた。
この声は一度たりとも忘れた事はなかった。
いや忘れるハズがない、この声は…
「ナル…なんで、」
ずっと想ってきた彼女の声なのだから。
「ずっと貴方に会いたかった…でも中々所在が掴めなくて…」
どうやって見つけた?今迄何処にいたんだ?
ああ、会いたかったのは俺だけじゃなかった
聞きたいこと言いたいことは沢山あるのに上手く声が出なかった。
言葉より先に身体動いていた。
「ナルっ!」
「サッチ…ごめんなさい」
「ずっと、会いたかったっ」
「私も…会いたかった!」
いつの間にかオヤジ達は席を外してて部屋には俺たち二人が残され、抱き合ったまま泣き崩れた。
恐らくここ10年分は泣いただろう。
落ち着きを取り戻しソファに寄りかかるとナルが口を開いた
「あの時大嫌いって言って…ごめんね」
「あぁ…喧嘩の時のか」
「うん、サッチ大好きだよ」
「俺は愛してる」
ふふっと笑い合う。
18回目の誕生日に長年想った彼女と再会出来ました。
最高の誕生日だってんだよ!!!
おまけ1
「グラララ、サッチ結局コレは要るのか要らねぇのか」
ペラッと見せられた婚姻届。
「あー…」
チラッと隣を見るとにっこり笑うナル。
両手でオヤジからソレを受け取り
「結婚…してくれるか?」
「勿論!よろこんで!」
おまけ2
「そういや死ぬ間際なんて言ったんだ?」
「聞こえてたの…?」
「いや、意識が朦朧としてたからなぁ…なんか言ってるな、位しか」
「…生まれ変わってもまた会えるよって」
結構長くかかっちゃったけどね。
少し悲しそうに笑うナルに
「今度は前よりずっと長く一緒に居られるな」と微笑んだ。
おまけ3
誕生日が等に過ぎた頃俺が死んだ後ナルがどう過ごしていたか話してくれた。
あの後船を降り海賊も海軍も滅多に立ち寄らない島で平和に暮らしていたらしい。
そこまではよかった。その後だ。
サッチの子供と二人でよ
とサラッと爆弾を落としたのだ
「俺との子供!?」
ついでに言うとなんでか海軍に入ったのよね。
自分の好きなように生きなさいって放任主義で育ててきたからかある日突然「海軍に入る!」なんて言い出したとか。
「まぁ…男なら海軍か海賊に憧れるよな」
「ごめん、女の子なの」
子供は男ではなく女だと、また爆弾が一つ落とされたのだった
サッチ18歳だけど夢主ちゃん実は15歳なの。海賊の頃は同い年だったからアレだけど現世じゃ結婚するにも法律があるからね。夢主ちゃんが16歳になってまたプロポーズするよ。
でもって夢主ちゃんとサッチが会えなかったのは夢主ちゃんは病気持ちでつい最近まで病院にいた。
病院にいる間も友達や両親に頼んで色々調べて貰ってたけど全然捕まらなくて。
完治して自分の足で情報を集めてたら警察官として働いてるスモーカー(23歳位)に会うの。スモーカーに聞いたら色々ヤンチャしてるエースの話が出てマルコに伝わって再会。めでたしめでたし笑
「今日で18年…か。」
今日は俺の18回目の誕生日
海賊時代で死に絶え、またサッチという名で生まれたこの時代はあの頃よりとても平和だ
勿論、あの頃船に乗っていた奴らも周りにゴロゴロいたのであっさり再会する事ができた
勿論、ティーチも。
会って早々土下座で謝られて今ではサシで飲みに行く仲だ
けど、アイツにはまだ会えていない
俺が死ぬ瞬間まで側にいた愛しい彼女ナル。
彼女はあの後どう過ごしていたのだろう
どのように死んだのか
オヤジやティーチに聞いても知らぬ存ぜぬ
誕生日を迎える度に考えさせられる18年間
町を歩き似た背格好を見つけても求めていた彼女じゃないと解れば落胆する日々。
オヤジやマルコ達とは会えたのに肝心のアイツにはまだ会えて居なかったのだ。
マルコに聞いても
「何の手がかりも無く闇雲に探しても意味ねぇだろうが」
といつも諭すように言われる
「もう諦めろって事なのか…」
あの時俺がティーチに殺されるまでの数日前に壮大な喧嘩をして仲直りをするつもりでアイツを呼びつけた矢先に起こった出来事なのだ。
「サッチのバカ!大っ嫌い!」
喧嘩の際アイツに言われたその一言が俺に向ける最後の言葉だなんて誰が思う?
誰も思わねぇだろ。
あー、でも死ぬ間際アイツ、泣いてたな
泣かせたくなかった。
アイツの笑った顔が好きで猛アピールしてやっと手に入れて側にいる事が当たり前だった。
「サッチ好きだよ」
「も~、サッチまたサボり?」
「サッチはさ、甘やかすの上手だね」
「サッチ…あのね」
「サッチ私は側にいるよ」
まだ、まだ死にたくなかった。
アイツと仲直りしてまたいつものように笑いあってじーさんばーさんになるまでずっと側にいたかった…。
生まれ変わった時またすぐ会えると思った。
でもアイツにだけは未だ会えてない、なんでだ…もしかしてはナルは俺に会いたくないのか?頭の中でグルグルと嫌な方向へ考え出す…嗚呼俺らしくない。
「なぁ…ナル、会いてぇよ…」
ポツリ、言葉を漏らしても誰が反応する訳もなく無様にもコンクリートに落ちてゆく。
家に着くとオヤジやエースが誕生日を祝ってくれた
「サッチ誕生日プレゼントだ」
オヤジから手渡されたソレは婚姻届けだった。
「え、は?オヤジ?」
「サッチお前ぇには知り合いの娘と結婚して貰う」
「な、ちょっと待ってくれオヤジ!」
いきなりの事で頭が付いていかない俺はオヤジに食って掛かる
「俺にはナルがいるって知ってるじゃねぇか!なんでそんな!」
「サッチ、ナルの事は諦めろ。いつまでも会えもしねぇ女のケツ追っかけてどうする。生きてる今の事を考えろ。昔の事は忘れるんだ」
最もだった
今日までずっとだ
これだけ探して見つからないんじゃもう探さない方がいいのかもしれない、と思い悩んでいた。
「そう、かもしれねぇ。でも俺はアイツが今でも好きだ!こんな想い前世の名残りかもしれねぇ、でも…俺はこの先ナルしか愛せねぇんだッ」
素直な気持ちだった。
これまでどんなにいい女に言い寄られても結局はナルの事しか考えられなくて遊びも一切しなかった。
それだけアイツを想ってる。
「だからオヤジ。悪ぃけどコレは受け取れねぇ」
こればかりは例えオヤジの言い分でも無理だ。
「そうか…解った。が、相手の話も聞こうじゃねぇか」
「は?」
「おい、マルコ連れてこい」
「よぃよぃ」
「オヤジ!だから話は…」
「サッチ」
凛とした声が部屋に響いた。
この声は一度たりとも忘れた事はなかった。
いや忘れるハズがない、この声は…
「ナル…なんで、」
ずっと想ってきた彼女の声なのだから。
「ずっと貴方に会いたかった…でも中々所在が掴めなくて…」
どうやって見つけた?今迄何処にいたんだ?
ああ、会いたかったのは俺だけじゃなかった
聞きたいこと言いたいことは沢山あるのに上手く声が出なかった。
言葉より先に身体動いていた。
「ナルっ!」
「サッチ…ごめんなさい」
「ずっと、会いたかったっ」
「私も…会いたかった!」
いつの間にかオヤジ達は席を外してて部屋には俺たち二人が残され、抱き合ったまま泣き崩れた。
恐らくここ10年分は泣いただろう。
落ち着きを取り戻しソファに寄りかかるとナルが口を開いた
「あの時大嫌いって言って…ごめんね」
「あぁ…喧嘩の時のか」
「うん、サッチ大好きだよ」
「俺は愛してる」
ふふっと笑い合う。
18回目の誕生日に長年想った彼女と再会出来ました。
最高の誕生日だってんだよ!!!
おまけ1
「グラララ、サッチ結局コレは要るのか要らねぇのか」
ペラッと見せられた婚姻届。
「あー…」
チラッと隣を見るとにっこり笑うナル。
両手でオヤジからソレを受け取り
「結婚…してくれるか?」
「勿論!よろこんで!」
おまけ2
「そういや死ぬ間際なんて言ったんだ?」
「聞こえてたの…?」
「いや、意識が朦朧としてたからなぁ…なんか言ってるな、位しか」
「…生まれ変わってもまた会えるよって」
結構長くかかっちゃったけどね。
少し悲しそうに笑うナルに
「今度は前よりずっと長く一緒に居られるな」と微笑んだ。
おまけ3
誕生日が等に過ぎた頃俺が死んだ後ナルがどう過ごしていたか話してくれた。
あの後船を降り海賊も海軍も滅多に立ち寄らない島で平和に暮らしていたらしい。
そこまではよかった。その後だ。
サッチの子供と二人でよ
とサラッと爆弾を落としたのだ
「俺との子供!?」
ついでに言うとなんでか海軍に入ったのよね。
自分の好きなように生きなさいって放任主義で育ててきたからかある日突然「海軍に入る!」なんて言い出したとか。
「まぁ…男なら海軍か海賊に憧れるよな」
「ごめん、女の子なの」
子供は男ではなく女だと、また爆弾が一つ落とされたのだった
サッチ18歳だけど夢主ちゃん実は15歳なの。海賊の頃は同い年だったからアレだけど現世じゃ結婚するにも法律があるからね。夢主ちゃんが16歳になってまたプロポーズするよ。
でもって夢主ちゃんとサッチが会えなかったのは夢主ちゃんは病気持ちでつい最近まで病院にいた。
病院にいる間も友達や両親に頼んで色々調べて貰ってたけど全然捕まらなくて。
完治して自分の足で情報を集めてたら警察官として働いてるスモーカー(23歳位)に会うの。スモーカーに聞いたら色々ヤンチャしてるエースの話が出てマルコに伝わって再会。めでたしめでたし笑
1/1ページ