Jade・Leech
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➖アネモネ➖
1番目は
相思相愛…
愛し、愛された者と結ばれるのが一番
2番目は
愛してくれた者 又は 愛した者と結ばれる
私達の関係はいったい何番目?
“愛した者を見つめ合う者”同士として結ばれた
そんな捻 れた関係…
−中庭−
まだコートを手放せない寒さのある
よく晴れの日
仲睦まじく微笑み合っている
初々しいカップルを見つめていた
「今日も、幸せそうですね。あの2人…」
『そうね。ジェイド態々 言わなくても見えてる』
「フフッ。そうでしたか…。
荒療治と言うものを、試したくなったもので」
『あぁ…そう。
治療してくれてたのね…ありがとう。
塩までたっぷりと塗り込むサービスまでね』
一応彼女である
私の誕生日だと言うのに
優しさの欠片もなく
容赦なく傷口を抉 られた…
「おや?泣かないんですね。
てっきり泣き顔が見れるものかと…」
『フッ…ホント良い性格よね、大っ嫌い』
「大っ嫌いだなんて、酷いです。
一応貴方の彼氏なんですから…しくしく…」
顔を両手で覆い
泣く素振りをするも
手の隙間からニヤけた口元と
ギザギザとした歯を覗かせていた為
嘘泣きだと直ぐにわかるものだった
『ジェイド…隙間から見えてるわよ?
ねぇ、私達の関係がしっかりとした物なら
変わっていたのかしらね?』
「パートナーさんって、鈍感ですよね。
だから、あの2人の醸し出していた雰囲気も
読めずに傷付いて、僕の気持ちにも気付かない
んですね…ソコは僕も嫌いですよ」
『え…。今日は、徹底的に抉ってくるね…。
私ジェイドに何かしたかな…?
ごめんね…』
ポロポロと涙すると
ジェイドが目を丸くし
いつもの冷静さを欠いて慌て始めた
「あ、あの…パートナーさん?泣かないで下さい…
えー…本気で、貴方の泣き顔が見たかった
訳ではなくてですね…。 あー…。
申し訳ありません、暫く我慢して下さいね?」
上着を脱ぎ
私の頭に被せると
視界が暗くなり
彼の香りで満たされた…
状況を理解出来ず
上着から顔を覗かせると
本気で心配しているジェイドの顔が見えた
『ジェイドって、不器用よね…。
貴方のそんな姿見たら涙が枯れてしまったわ』
心配そうに見つめる彼の右頬に触れると
一瞬ビクッと体を震わせたが
触れた左手を彼自身の右手で包み込まれ
目を閉じ、手に擦り寄る様な仕草を見せる
「申し訳ありません…。
時折、貴方に対しての歯止めが効かなくなる
ことがありまして、童心に返ってしまう様です」
『ふふっ。今更よ、謝らなくても分かってる』
「貴方って……いいえ、なんでもありません」
目を開き視線を合わせずに離れようとした
ジェイドの顔を両手で挟み
無理矢理視線を合わせた
『コラ!私から逃げないの…。
お互いそう決めたでしょ?』
好きな者から逃げた者同士の私達が決めたルール
今後は、互いの気持ちから逃げずに伝える
どんな些細な事でも打ち明ける
それが、傷付け合う言葉だとしても…
「フフッ…。
そうでしたね、貴方に遠慮は不要でした。
ねぇ、パートナーさん…。貴方が僕を受け入れた
時から、僕は貴方を愛してしまった様です。
まだ、貴方の心に、あの方が居着いていてもね」
『あははは!そんなのとっくに気付いてたわよ。
それに、私も同じよ。
ジェイドが受け入れてくれた時から、
貴方に惹かれて、今の私の心は貴方だけ…』
「パートナーさんそれは、本当ですか…?
貴方の心は、僕で満たされているのですか?」
『えぇ、そうよ?ジェイドで満たされてるわ
だからね、そんな顔しないでジェイド…』
信じられない…
彼は、そんな表情を浮かべていた
それも当然。
今まで、彼に愛を囁いた事も無ければ
態度で示した事も無いのだから
それは、互いにそうしてきた事だが
薄々は勘付いていたハズなのに
そんな気持ちが頭を巡っていたが、
いきなり私の両手首を彼に掴まれた
「パートナーさん」
優しく名前を呼ぶと
そのまま彼に引き寄せられ
頭に被ったままの上着へと潜り込まれ
口付けを交わしていた
不器用で、捻れた私達の関係を溶かす様な
優しく、甘く、温かい気持ちが流れ込む
「少し強引だったかもしれませんが…
僕は、パートナーさんが好きです」
『ジェイド…。私も貴方が好きよ』
その言葉を聞き
互いに引き寄せられる様に
また口付けを交わすと
額を突き合わせ微笑み合っていた
“儚い恋”だと思っていた
私達の恋の花は、いつの間にか
赤へと色付きを変えていた様で
“君を愛す”者同士の恋は
誕生日に開花を迎え
最高の贈り物 へと姿を変えたのだった
➖アネモネ➖
〜Fin〜
1番目は
相思相愛…
愛し、愛された者と結ばれるのが一番
2番目は
愛してくれた者 又は 愛した者と結ばれる
私達の関係はいったい何番目?
“愛した者を見つめ合う者”同士として結ばれた
そんな
−中庭−
まだコートを手放せない寒さのある
よく晴れの日
仲睦まじく微笑み合っている
初々しいカップルを見つめていた
「今日も、幸せそうですね。あの2人…」
『そうね。ジェイド
「フフッ。そうでしたか…。
荒療治と言うものを、試したくなったもので」
『あぁ…そう。
治療してくれてたのね…ありがとう。
塩までたっぷりと塗り込むサービスまでね』
一応彼女である
私の誕生日だと言うのに
優しさの欠片もなく
容赦なく傷口を
「おや?泣かないんですね。
てっきり泣き顔が見れるものかと…」
『フッ…ホント良い性格よね、大っ嫌い』
「大っ嫌いだなんて、酷いです。
一応貴方の彼氏なんですから…しくしく…」
顔を両手で覆い
泣く素振りをするも
手の隙間からニヤけた口元と
ギザギザとした歯を覗かせていた為
嘘泣きだと直ぐにわかるものだった
『ジェイド…隙間から見えてるわよ?
ねぇ、私達の関係がしっかりとした物なら
変わっていたのかしらね?』
「パートナーさんって、鈍感ですよね。
だから、あの2人の醸し出していた雰囲気も
読めずに傷付いて、僕の気持ちにも気付かない
んですね…ソコは僕も嫌いですよ」
『え…。今日は、徹底的に抉ってくるね…。
私ジェイドに何かしたかな…?
ごめんね…』
ポロポロと涙すると
ジェイドが目を丸くし
いつもの冷静さを欠いて慌て始めた
「あ、あの…パートナーさん?泣かないで下さい…
えー…本気で、貴方の泣き顔が見たかった
訳ではなくてですね…。 あー…。
申し訳ありません、暫く我慢して下さいね?」
上着を脱ぎ
私の頭に被せると
視界が暗くなり
彼の香りで満たされた…
状況を理解出来ず
上着から顔を覗かせると
本気で心配しているジェイドの顔が見えた
『ジェイドって、不器用よね…。
貴方のそんな姿見たら涙が枯れてしまったわ』
心配そうに見つめる彼の右頬に触れると
一瞬ビクッと体を震わせたが
触れた左手を彼自身の右手で包み込まれ
目を閉じ、手に擦り寄る様な仕草を見せる
「申し訳ありません…。
時折、貴方に対しての歯止めが効かなくなる
ことがありまして、童心に返ってしまう様です」
『ふふっ。今更よ、謝らなくても分かってる』
「貴方って……いいえ、なんでもありません」
目を開き視線を合わせずに離れようとした
ジェイドの顔を両手で挟み
無理矢理視線を合わせた
『コラ!私から逃げないの…。
お互いそう決めたでしょ?』
好きな者から逃げた者同士の私達が決めたルール
今後は、互いの気持ちから逃げずに伝える
どんな些細な事でも打ち明ける
それが、傷付け合う言葉だとしても…
「フフッ…。
そうでしたね、貴方に遠慮は不要でした。
ねぇ、パートナーさん…。貴方が僕を受け入れた
時から、僕は貴方を愛してしまった様です。
まだ、貴方の心に、あの方が居着いていてもね」
『あははは!そんなのとっくに気付いてたわよ。
それに、私も同じよ。
ジェイドが受け入れてくれた時から、
貴方に惹かれて、今の私の心は貴方だけ…』
「パートナーさんそれは、本当ですか…?
貴方の心は、僕で満たされているのですか?」
『えぇ、そうよ?ジェイドで満たされてるわ
だからね、そんな顔しないでジェイド…』
信じられない…
彼は、そんな表情を浮かべていた
それも当然。
今まで、彼に愛を囁いた事も無ければ
態度で示した事も無いのだから
それは、互いにそうしてきた事だが
薄々は勘付いていたハズなのに
そんな気持ちが頭を巡っていたが、
いきなり私の両手首を彼に掴まれた
「パートナーさん」
優しく名前を呼ぶと
そのまま彼に引き寄せられ
頭に被ったままの上着へと潜り込まれ
口付けを交わしていた
不器用で、捻れた私達の関係を溶かす様な
優しく、甘く、温かい気持ちが流れ込む
「少し強引だったかもしれませんが…
僕は、パートナーさんが好きです」
『ジェイド…。私も貴方が好きよ』
その言葉を聞き
互いに引き寄せられる様に
また口付けを交わすと
額を突き合わせ微笑み合っていた
“儚い恋”だと思っていた
私達の恋の花は、いつの間にか
赤へと色付きを変えていた様で
“君を愛す”者同士の恋は
誕生日に開花を迎え
最高の
➖アネモネ➖
〜Fin〜