Jade・Leech
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≫ timid love ≫
僕らが入学する年…
女性である貴方も、僕らと肩を並べていた
最初は、
男子校に入学した彼女 が物珍しく
好奇心を唆 られただけだった…
フロイドや僕もね
彼女は…
魔力、知識、運動能力…
その他のものについても平均よりも少し上
だが…
彼女の気分が乗れば一気に首位に躍り出る
それくらいの実力の持ち主だった
(フフッ…まるで誰かさんを見ている様ですね。
性格や話し方までね…)
そんな貴方に最初に惹かれていったのは…
僕達のどちらでしょうね?
サクラよりも早く
ピンクに色付いた花が咲き始めた頃
僕は、この気持ちを自覚した…
それは
フロイドも同じだった様で
その頃から休みの時は頻繁に街へと繰り出し
悪戯に、女性と付き合い始めたのは…
(我が、兄弟ながら…
フロイドは、なんて不器用なんでしょうね…)
ピンクに色付いていた花に実がなった頃
僕達の関係が変わる出来事が起きた…
【…えぇ、はい、明日お邪魔するかと…。
ふふっ♡流石パートナーさんですね。
フロイドの扱いがお上手で………】
名も覚えていない様な人と
付き合っては別れ…
その度に
彼女の部屋へと赴 き
彼女に甘えるフロイド
その愚かな行為で
彼女がどれだけ深く悲しんでいるのか
そんな事を、知りもしないで…
珍しく怒りの感情がフロイドへと向いた
いつもの様に
迷惑かけるであろう兄弟の謝罪を終えると
当の本人が
僕達の部屋へと帰ってきた…
=オクタヴィネル寮・リーチ兄弟の部屋=
「ジェイドー!ただいまー!」
『おかえりなさいフロイド。
明日もパートナーさんの所へ御厄介になる様ですね
…あまり感心はしませんよ』
「えぇー、ジェイドまでそんな事言うとか…
マジで萎えるんだけど…」
『はぁ…どうやら僕達は、少しフロイドを
甘やかしすぎた様ですね………』
そこから…
これ迄の行いを改める様に伝えつつ
元交際相手から言われた言葉の意味を
彼へと読み解き
最後に背中を押す事にした
『……いいですか?約束して下さいね。
フロイド?貴方は、もうとっくに
言葉の意味を理解しているのでしょう?
なら、どうして?』
「だって…オレよりジェイドのが……」
その言葉だけで
気持ちに気付かれていた…
そう、悟る事ができた
だが、彼等を想い
フロイドを奮い立たせる言葉を送る
(それがきっと、彼女の望みだから…)
『はぁ…。海のギャングが聞いて呆れる。
今回は、フロイドに先を譲りますから…
貴方なりに彼女に言葉を伝えなさい!
いいですね?』
顔から表情を失い
そうフロイドへと伝えると
本気で怒りを露わにしている
そう理解した彼は
静かに頷き
明日に備えた…
−翌日−
彼女の元へと向かった兄弟の回収を頼まれたが
やんわりと断り
見守る決意をした…
フロイドから報告を受けたのは
連日続く雨に濡れた
あの木を眺めながらだった…
杏の木…
たくさんの花が見たいなら実を諦め、
たくさんの実を食べたいなら花を諦める。
(フフッ…最初からどちらかしかない。
そう、決まっていたんですね……)
祝福の言葉を彼等へと告げる
2人の幸せが自身の幸せへと繋がる
どちらも大切な者達なのだから
ただ願わくは僕も…
いつか花を諦め
実を選ぶその日まで
≫ timid love ≫
〜Fin〜
僕らが入学する年…
女性である貴方も、僕らと肩を並べていた
最初は、
男子校に入学した
好奇心を
フロイドや僕もね
彼女は…
魔力、知識、運動能力…
その他のものについても平均よりも少し上
だが…
彼女の気分が乗れば一気に首位に躍り出る
それくらいの実力の持ち主だった
(フフッ…まるで誰かさんを見ている様ですね。
性格や話し方までね…)
そんな貴方に最初に惹かれていったのは…
僕達のどちらでしょうね?
サクラよりも早く
ピンクに色付いた花が咲き始めた頃
僕は、この気持ちを自覚した…
それは
フロイドも同じだった様で
その頃から休みの時は頻繁に街へと繰り出し
悪戯に、女性と付き合い始めたのは…
(我が、兄弟ながら…
フロイドは、なんて不器用なんでしょうね…)
ピンクに色付いていた花に実がなった頃
僕達の関係が変わる出来事が起きた…
【…えぇ、はい、明日お邪魔するかと…。
ふふっ♡流石パートナーさんですね。
フロイドの扱いがお上手で………】
名も覚えていない様な人と
付き合っては別れ…
その度に
彼女の部屋へと
彼女に甘えるフロイド
その愚かな行為で
彼女がどれだけ深く悲しんでいるのか
そんな事を、知りもしないで…
珍しく怒りの感情がフロイドへと向いた
いつもの様に
迷惑かけるであろう兄弟の謝罪を終えると
当の本人が
僕達の部屋へと帰ってきた…
=オクタヴィネル寮・リーチ兄弟の部屋=
「ジェイドー!ただいまー!」
『おかえりなさいフロイド。
明日もパートナーさんの所へ御厄介になる様ですね
…あまり感心はしませんよ』
「えぇー、ジェイドまでそんな事言うとか…
マジで萎えるんだけど…」
『はぁ…どうやら僕達は、少しフロイドを
甘やかしすぎた様ですね………』
そこから…
これ迄の行いを改める様に伝えつつ
元交際相手から言われた言葉の意味を
彼へと読み解き
最後に背中を押す事にした
『……いいですか?約束して下さいね。
フロイド?貴方は、もうとっくに
言葉の意味を理解しているのでしょう?
なら、どうして?』
「だって…オレよりジェイドのが……」
その言葉だけで
気持ちに気付かれていた…
そう、悟る事ができた
だが、彼等を想い
フロイドを奮い立たせる言葉を送る
(それがきっと、彼女の望みだから…)
『はぁ…。海のギャングが聞いて呆れる。
今回は、フロイドに先を譲りますから…
貴方なりに彼女に言葉を伝えなさい!
いいですね?』
顔から表情を失い
そうフロイドへと伝えると
本気で怒りを露わにしている
そう理解した彼は
静かに頷き
明日に備えた…
−翌日−
彼女の元へと向かった兄弟の回収を頼まれたが
やんわりと断り
見守る決意をした…
フロイドから報告を受けたのは
連日続く雨に濡れた
あの木を眺めながらだった…
杏の木…
たくさんの花が見たいなら実を諦め、
たくさんの実を食べたいなら花を諦める。
(フフッ…最初からどちらかしかない。
そう、決まっていたんですね……)
祝福の言葉を彼等へと告げる
2人の幸せが自身の幸せへと繋がる
どちらも大切な者達なのだから
ただ願わくは僕も…
いつか花を諦め
実を選ぶその日まで
≫ timid love ≫
〜Fin〜