日誌
眠らせ隊
2023/12/06 20:17───カトル・セゾン、医務室───
オレガ:ここにこれを200gと…………あー駄目だもうなんも分からんし、そもそもこれ配合鬼過ぎるでしょ誰だよこんなん考えたの………。
???:………………が……。
オレガ:そんなことしなくても、これとこれと混ぜたらいけるんじゃ………でも、こっちのは毒性があるからな………うーん……。
ウツギ:オレガ。
オレガ:っつ………!?!っ、ちょっと、ウツギさん!いつも耳元で声かけてくるのやめてって言ってるじゃないですか……!
(突然耳元で話し掛けられ椅子から飛び上がって)
ウツギ:俺は何度も声を掛けていたぞ。
オレガ:だったらすみませんねぇ!でも、耳元は駄目っすよ………ウツギさんは無駄に良い声なんですから、私はともかくも他の女の子だったら今頃死んでます。分かりましたか?
ウツギ:分かった、善処する。
オレガ:………はぁ……それで、何か私に用事でした?
ウツギ:いや、何か疲れている顔をしていたのでな……休憩を取ったらどうだろう。何徹目なんだ。
オレガ:えー……んーと確か、ひぃふぅ……三徹目っすね。
ウツギ:そろそろ寝ないと身体に悪影響を及ぼす。寝た方がいい。風呂にも入ってないだろう……カツキに怒られるぞ。
オレガ:そりゃ私だって寝たいっすよ……けど、この薬を作り終わるまでは寝れません。もうすぐ無くなってしまいそうだし、市販薬じゃないっぽいんですよねー……だから成分とか見てみて作れないか調べてるんですけど……。
ウツギ:どれだ?
オレガ:これっす。
(小さな小瓶をウツギに手渡し)
ウツギ:ああ……これは無理だ。諦めろ。
(見るなり小瓶を机に置いて)
オレガ:はい!?いやいや、そんな簡単に諦められないっすよ!何で無理なんです!?
ウツギ:これはお前の前任者が作ったオリジナルだからな………素人にはまず無理だ。
オレガ:し、ろうと………言ってくれるじゃ無いですかぁ……私だって結構勉強してるんですよ!?この薬と同じ成分のものくらい作れます!!その人がどれだけの人か知らないっすけど……。
ウツギ:全部だ。
オレガ:……………はい?
ウツギ:こっちの薬品棚にある薬は……全部前任者のオリジナルだ。奴にしか作れない。
(木製でガラス張りの薬品棚をコツコツと拳で叩きつつ)
オレガ:あー……成る程はいはい……………化け物か?
ウツギ:そういう奴だったんだ。どんな薬でもすぐに作ってしまう……だから、ここの薬が欲しければ前任に頼むしかないな。
オレガ:こんだけの量を一人で………それだけ仕事が出来てなんで辞めちゃったんすか、前任の人ー。
ウツギ:前任者はここの仕事は金にならないからと辞めてしまってな。今は何処かでフリーランスの薬屋だと小耳に挟んだが……。
オレガ:えっ………ここまぁまぁ貰えません……?お金が恋人~……みたいな?
ウツギ:…………………。
オレガ:否定しないってことはガチか……うわぁー……勿体な……絶対手放しちゃ駄目な人材じゃないすか。
ウツギ:俺が止めるいわれもなかったからな………だが、オレガ。俺はお前の才能も買っているんだ。
オレガ:私ぃ?
ウツギ:集中しすぎるところはまぁ問題だが………そういうひたむきな所が俺は好きだぞ。
オレガ:部下冥利に尽きるっすわ~………ん?
(ふと、自分の目の前に影がかかり顔を上げ。目線の先にウツギの顔があり)
ウツギ:オレガ。
(オレガの掛けている眼鏡を外しつつ、じっと見つめ)
オレガ:……な、何すか。
(突然の至近距離に目を逸らそうにも逸らせずおずおずと尋ねて)
ウツギ:すまん。
(オレガの額に手をやれば思い切りデコピンして)
オレガ:い"っ…………!!!??!
(とてもデコピンしたとは思えないほどの音が響き。食らった当人はそのまま後ろに仰け反り気絶して)
ウツギ:………………終わったぞ。ローズ。
(オレガの眼鏡を畳み作業デスクに置いて)
ローズ:お疲れ様~ウツギ君!相も変わらず華麗で素晴らしい手腕だね!
(医務室の自動ドアからパチパチと拍手をしながら二人の元に歩み寄って)
ウツギ:オレガはこうでもしないと寝ないからな。全く……頑固な所まで前任に似なくても良いものを……。
ローズ:頑張り屋なのはとても良いことだけれどもね……それじゃあ、オレガ君は私が連れていくね。いつも協力感謝だよ、ウツギ君!
ウツギ:ああ。
ローズ:そうだ!一つ言い忘れていたのだけれど……。
ウツギ:なんだ?
ローズ:君も………ちゃんと休むのだよ?ウツギ君。ハーブティーを淹れておいたから飲むと良い。
ウツギ:!
(指を指された方を見れば、ティーセットが1客分置いてあり)
ローズ:ふふ、それじゃあ。
(片手でオレガを抱き抱えつつ、空いた手で手を振って)
ウツギ:む………そんなに分かりやすかったか?
(ぺたぺたと自分の顔を触りつつ首を傾げて)
オレガ:ここにこれを200gと…………あー駄目だもうなんも分からんし、そもそもこれ配合鬼過ぎるでしょ誰だよこんなん考えたの………。
???:………………が……。
オレガ:そんなことしなくても、これとこれと混ぜたらいけるんじゃ………でも、こっちのは毒性があるからな………うーん……。
ウツギ:オレガ。
オレガ:っつ………!?!っ、ちょっと、ウツギさん!いつも耳元で声かけてくるのやめてって言ってるじゃないですか……!
(突然耳元で話し掛けられ椅子から飛び上がって)
ウツギ:俺は何度も声を掛けていたぞ。
オレガ:だったらすみませんねぇ!でも、耳元は駄目っすよ………ウツギさんは無駄に良い声なんですから、私はともかくも他の女の子だったら今頃死んでます。分かりましたか?
ウツギ:分かった、善処する。
オレガ:………はぁ……それで、何か私に用事でした?
ウツギ:いや、何か疲れている顔をしていたのでな……休憩を取ったらどうだろう。何徹目なんだ。
オレガ:えー……んーと確か、ひぃふぅ……三徹目っすね。
ウツギ:そろそろ寝ないと身体に悪影響を及ぼす。寝た方がいい。風呂にも入ってないだろう……カツキに怒られるぞ。
オレガ:そりゃ私だって寝たいっすよ……けど、この薬を作り終わるまでは寝れません。もうすぐ無くなってしまいそうだし、市販薬じゃないっぽいんですよねー……だから成分とか見てみて作れないか調べてるんですけど……。
ウツギ:どれだ?
オレガ:これっす。
(小さな小瓶をウツギに手渡し)
ウツギ:ああ……これは無理だ。諦めろ。
(見るなり小瓶を机に置いて)
オレガ:はい!?いやいや、そんな簡単に諦められないっすよ!何で無理なんです!?
ウツギ:これはお前の前任者が作ったオリジナルだからな………素人にはまず無理だ。
オレガ:し、ろうと………言ってくれるじゃ無いですかぁ……私だって結構勉強してるんですよ!?この薬と同じ成分のものくらい作れます!!その人がどれだけの人か知らないっすけど……。
ウツギ:全部だ。
オレガ:……………はい?
ウツギ:こっちの薬品棚にある薬は……全部前任者のオリジナルだ。奴にしか作れない。
(木製でガラス張りの薬品棚をコツコツと拳で叩きつつ)
オレガ:あー……成る程はいはい……………化け物か?
ウツギ:そういう奴だったんだ。どんな薬でもすぐに作ってしまう……だから、ここの薬が欲しければ前任に頼むしかないな。
オレガ:こんだけの量を一人で………それだけ仕事が出来てなんで辞めちゃったんすか、前任の人ー。
ウツギ:前任者はここの仕事は金にならないからと辞めてしまってな。今は何処かでフリーランスの薬屋だと小耳に挟んだが……。
オレガ:えっ………ここまぁまぁ貰えません……?お金が恋人~……みたいな?
ウツギ:…………………。
オレガ:否定しないってことはガチか……うわぁー……勿体な……絶対手放しちゃ駄目な人材じゃないすか。
ウツギ:俺が止めるいわれもなかったからな………だが、オレガ。俺はお前の才能も買っているんだ。
オレガ:私ぃ?
ウツギ:集中しすぎるところはまぁ問題だが………そういうひたむきな所が俺は好きだぞ。
オレガ:部下冥利に尽きるっすわ~………ん?
(ふと、自分の目の前に影がかかり顔を上げ。目線の先にウツギの顔があり)
ウツギ:オレガ。
(オレガの掛けている眼鏡を外しつつ、じっと見つめ)
オレガ:……な、何すか。
(突然の至近距離に目を逸らそうにも逸らせずおずおずと尋ねて)
ウツギ:すまん。
(オレガの額に手をやれば思い切りデコピンして)
オレガ:い"っ…………!!!??!
(とてもデコピンしたとは思えないほどの音が響き。食らった当人はそのまま後ろに仰け反り気絶して)
ウツギ:………………終わったぞ。ローズ。
(オレガの眼鏡を畳み作業デスクに置いて)
ローズ:お疲れ様~ウツギ君!相も変わらず華麗で素晴らしい手腕だね!
(医務室の自動ドアからパチパチと拍手をしながら二人の元に歩み寄って)
ウツギ:オレガはこうでもしないと寝ないからな。全く……頑固な所まで前任に似なくても良いものを……。
ローズ:頑張り屋なのはとても良いことだけれどもね……それじゃあ、オレガ君は私が連れていくね。いつも協力感謝だよ、ウツギ君!
ウツギ:ああ。
ローズ:そうだ!一つ言い忘れていたのだけれど……。
ウツギ:なんだ?
ローズ:君も………ちゃんと休むのだよ?ウツギ君。ハーブティーを淹れておいたから飲むと良い。
ウツギ:!
(指を指された方を見れば、ティーセットが1客分置いてあり)
ローズ:ふふ、それじゃあ。
(片手でオレガを抱き抱えつつ、空いた手で手を振って)
ウツギ:む………そんなに分かりやすかったか?
(ぺたぺたと自分の顔を触りつつ首を傾げて)