日々
昼より夜
2023/04/13 23:35───喫茶店・とまり木───
カランカラン
リズ:いらっしゃいませ………あら、珍しいわねぇ。エディ君が外にいるの……。
エディ:あぁ………リズさん……。
リズ:ちょっと……大丈夫?只でさえ白いのに顔、真っ白よぉ?
エディ:どうしても避けられない編集部からの呼び出しがありまして……仕方無く僕で外出した所です……。
(カウンター席に腰掛けて)
リズ:エド君だとちょっとアレだものねぇ………珈琲でいい?
エディ:お願いします……。
リズ:マスター、珈琲一つ。
渡:はぁーい……あ、エディ君……?だっけ。いらっしゃい。
エディ:………ご無沙汰してます。
渡:大分お疲れみたいだねぇ………何か食べる?
エディ:いえ………あまり食欲がないので……。
渡:そっかぁ……作家さんって大変だねぇ……。
エディ:まぁ、好きでしている仕事ではあるんですが……如何せん日中に外に出るのと、人混みが苦手なもので……どうしても疲れてしまいますね……。
渡:根詰めすぎて、倒れたりしないでね。
エディ:お気遣いありがとうございます……。
渡:はい、どうぞー。ミルクとお砂糖いる?
(エディの前にコーヒーカップを置いて)
エディ:いえ、このままで構いません……頂きます。
渡:召し上がれ。
エディ:…………美味しいです。
(取っ手に手を掛け、カップに口を付け)
渡:それは良かった。今は他のお客さんもいないし、好きなだけゆっくりしていってねー。
エディ:いや、日暮れまでには………帰…………。
渡:………?エディ君、寝ちゃった?
エディ:………………。
(辛うじてカップはカウンターに置いているものの、船を漕ぎはじめており)
渡:ありゃりゃ………何かかけるもの……。
リズ:マスター、ちょっとこっち来てくれるぅ?
渡:あ、はーい!…………ゆっくりお休み。
(エディの肩にブランケットを掛けて)
ポーン……ポーン……
渡:あれ、もう六時だ……エディ君エディ君、日暮れだよー?
(店の柱時計の鐘を聞けば、寝ているエディの肩を軽く叩きつつ)
エディ:………………。
渡:リズちゃんがおつかいから帰って来たら、一旦連れて帰ってもらおうか……力持ちだもんね………。
ジリリリリリリ!!!
渡:あ、電話だ………はい、喫茶店とまり木です~……あ、リズちゃん?丁度良かった。もうお店の近く?エディ君、お疲れみたいだから、こっち帰って来たら一旦連れて帰ってくれるかな………え?起きてないかって?いや、まだよく寝て……
(店の電話の受話器を取り耳に当てて)
エド:よぉ。
渡:!!?
(突然天井から逆さ吊りで目の前に現れた相手に思わず受話器を落として)
エド:っと………へー……ここがリズの働いてる所か……よっと。
(物珍しそうに周囲を見ながら、天井から床へと飛び降り)
渡:え………エディ君……?
エド:あー……お前もこっち初めてなのか………俺は『エド』だ。もう一人のこいつ。
渡:もう一人………多重人格、ってことかな……?
エド:そーいうこった。ふわぁ……よく寝たし、そろそろ出るわ。これ。
(懐の中から財布を取り出しながら)
渡:あ、はい………えっとねぇ……、450円だよ。
エド:ん。
(財布からお札一枚抜けばカルトンに置き)
渡:はい、じゃあお釣……。
エド:…………………。
(渡の顔をじっと見つめて)
渡:えーっと……そんなに見られると照れちゃうなぁ、なーんて……。
エド:お前、変わった匂いだな。
渡:変わった……?珈琲とかかなぁ………香水とかは流石に付けていないし……。
エド:ちげぇよ。なんつうか、人間ぽくな………
カランカラン
リズ:マスター!?帰ったわよぉ…!!
(息を切らしながら勢いよく扉を開けて)
エド:よ、リズ。
リズ:やっぱり起きてるじゃないのお……!エド君、マスターに変な事してないわよねぇ?
エド:ちょっと驚かしただけだって………そんじゃな、リズ!深夜くらいには帰るわ。
(リズの横を通り抜け、喫茶店の扉に手を掛けて)
リズ:あ、ちょっとエド君……!んもう、話聞かないんだから………。
渡:…………………。
リズ:マスター?
渡:………、あ、……ご、ごめんねリズちゃん……途中で電話切れちゃって………びっくりしたでしょう?
リズ:びっくりしたし、心配もしたわよぉ…!さっきちょっと怖い顔してたけど、本当に大丈夫?
渡:ううん、えっと……エド、君…?が突然天井にいたからびっくりしちゃった。
リズ:(ちょっと~~~!!エド君何してるのよぉ~~~!!)あはは~……あっ!そうだ、言われてたもの買ってきたわよぉ。
渡:あ、ありがとうリズちゃん……それじゃあ、お仕事戻ろっか?
リズ:はぁい。
カランカラン
リズ:いらっしゃいませ………あら、珍しいわねぇ。エディ君が外にいるの……。
エディ:あぁ………リズさん……。
リズ:ちょっと……大丈夫?只でさえ白いのに顔、真っ白よぉ?
エディ:どうしても避けられない編集部からの呼び出しがありまして……仕方無く僕で外出した所です……。
(カウンター席に腰掛けて)
リズ:エド君だとちょっとアレだものねぇ………珈琲でいい?
エディ:お願いします……。
リズ:マスター、珈琲一つ。
渡:はぁーい……あ、エディ君……?だっけ。いらっしゃい。
エディ:………ご無沙汰してます。
渡:大分お疲れみたいだねぇ………何か食べる?
エディ:いえ………あまり食欲がないので……。
渡:そっかぁ……作家さんって大変だねぇ……。
エディ:まぁ、好きでしている仕事ではあるんですが……如何せん日中に外に出るのと、人混みが苦手なもので……どうしても疲れてしまいますね……。
渡:根詰めすぎて、倒れたりしないでね。
エディ:お気遣いありがとうございます……。
渡:はい、どうぞー。ミルクとお砂糖いる?
(エディの前にコーヒーカップを置いて)
エディ:いえ、このままで構いません……頂きます。
渡:召し上がれ。
エディ:…………美味しいです。
(取っ手に手を掛け、カップに口を付け)
渡:それは良かった。今は他のお客さんもいないし、好きなだけゆっくりしていってねー。
エディ:いや、日暮れまでには………帰…………。
渡:………?エディ君、寝ちゃった?
エディ:………………。
(辛うじてカップはカウンターに置いているものの、船を漕ぎはじめており)
渡:ありゃりゃ………何かかけるもの……。
リズ:マスター、ちょっとこっち来てくれるぅ?
渡:あ、はーい!…………ゆっくりお休み。
(エディの肩にブランケットを掛けて)
ポーン……ポーン……
渡:あれ、もう六時だ……エディ君エディ君、日暮れだよー?
(店の柱時計の鐘を聞けば、寝ているエディの肩を軽く叩きつつ)
エディ:………………。
渡:リズちゃんがおつかいから帰って来たら、一旦連れて帰ってもらおうか……力持ちだもんね………。
ジリリリリリリ!!!
渡:あ、電話だ………はい、喫茶店とまり木です~……あ、リズちゃん?丁度良かった。もうお店の近く?エディ君、お疲れみたいだから、こっち帰って来たら一旦連れて帰ってくれるかな………え?起きてないかって?いや、まだよく寝て……
(店の電話の受話器を取り耳に当てて)
エド:よぉ。
渡:!!?
(突然天井から逆さ吊りで目の前に現れた相手に思わず受話器を落として)
エド:っと………へー……ここがリズの働いてる所か……よっと。
(物珍しそうに周囲を見ながら、天井から床へと飛び降り)
渡:え………エディ君……?
エド:あー……お前もこっち初めてなのか………俺は『エド』だ。もう一人のこいつ。
渡:もう一人………多重人格、ってことかな……?
エド:そーいうこった。ふわぁ……よく寝たし、そろそろ出るわ。これ。
(懐の中から財布を取り出しながら)
渡:あ、はい………えっとねぇ……、450円だよ。
エド:ん。
(財布からお札一枚抜けばカルトンに置き)
渡:はい、じゃあお釣……。
エド:…………………。
(渡の顔をじっと見つめて)
渡:えーっと……そんなに見られると照れちゃうなぁ、なーんて……。
エド:お前、変わった匂いだな。
渡:変わった……?珈琲とかかなぁ………香水とかは流石に付けていないし……。
エド:ちげぇよ。なんつうか、人間ぽくな………
カランカラン
リズ:マスター!?帰ったわよぉ…!!
(息を切らしながら勢いよく扉を開けて)
エド:よ、リズ。
リズ:やっぱり起きてるじゃないのお……!エド君、マスターに変な事してないわよねぇ?
エド:ちょっと驚かしただけだって………そんじゃな、リズ!深夜くらいには帰るわ。
(リズの横を通り抜け、喫茶店の扉に手を掛けて)
リズ:あ、ちょっとエド君……!んもう、話聞かないんだから………。
渡:…………………。
リズ:マスター?
渡:………、あ、……ご、ごめんねリズちゃん……途中で電話切れちゃって………びっくりしたでしょう?
リズ:びっくりしたし、心配もしたわよぉ…!さっきちょっと怖い顔してたけど、本当に大丈夫?
渡:ううん、えっと……エド、君…?が突然天井にいたからびっくりしちゃった。
リズ:(ちょっと~~~!!エド君何してるのよぉ~~~!!)あはは~……あっ!そうだ、言われてたもの買ってきたわよぉ。
渡:あ、ありがとうリズちゃん……それじゃあ、お仕事戻ろっか?
リズ:はぁい。