日々
魔人と人間と秘密
2023/03/23 21:21───某公園───
創:乃々がナギさんの部下……!?
ナギ:そ。元々、魔界 でボクの助手だったのよ。
乃々子:助手って……そんなキレイなもんじゃ……ぶにゃ!!
(言いながら両頬を掴まれ)
ナギ:ど~~の口が変なこと言うのかにゃ~~~???
乃々子:ひゃにゃふっふ~~!!(離すっすーー!!)
創:ま、まぁ、ナギさん……どうどう……。
ナギ:それに、こっちへはボクが来てただけだったんだけど……。
乃々子:現代にこんな……人を弄るのが趣味の人様に迷惑しかかけない歩くドSを野放しにするとかありえないでしょ!?
創:あー……。
ナギ:いやいや、創クン?あーって何よ?それに、ボクはのづ子を気遣ってあげたんだよー?
乃々子:なんすか、気遣うって…。
ナギ:魔界だと出会いがなーい!っつってたじゃん。こっちに来てからは楽しそうにしてる訳だし?
(いつの間にか手に一枚の写真を持っており、それを見せながら)
乃々子:あ"っ"!!?それ星君のソロシングル初回特典のブロマイド!!いつの間に自分のポケットから盗ったんすか!?返して~~!!
(ナギの方に近寄れば手を伸ばしつつ)
ナギ:えー?でも、のづ子これ三枚も持ってるじゃん、いらないでしょー?
(乃々子が届かないようにブロマイドを上の方に掲げて)
乃々子:何言ってるんすか!!保存用、鑑賞用、持ち歩き用に決まってるだろ!!
創:ふ、二人とも……そのくらいにし……。
乃々子:人が大人しくしてるからって調子に乗りやがって……良いですか!?今は『夕方』っすよ!?
(地面に伸びる自分の影に手を付けば、地面から生やすように身の丈以上ある槍を取り出し)
創:うぇえええええ!?ちょ……ちょっと、乃々さん!!?
乃々子:もう今日は怒ってるっす!!さぁ、さっさと私の家宝をかえし……
(槍を構えなからナギの方を睨み)
ナギ:無駄無駄~。のづ子、ボクに勝ったことないでしょ~?
乃々子:きーーーーっ!!!
創:の、乃々!!
(乃々子の肩に両手を置いて)
乃々子:なんすか!創君!
創:ひ………人目につくかもしれないから…な、それ仕舞え?
(片手で武器を指差しながら宥めるように軽く肩を叩き)
乃々子:くっ…………仕方無いっすね……。
(言いながら武器はそのまま靄になって消えて)
創:はー……良かった……。にしても、影から出てきたり武器出したり……魔法か?
乃々子:あー……自分は『影の魔人』っすから。
創:『影の魔人』?
乃々子:自分達魔人には、一人一人に何かに特化した能力が生まれながら付与されてるんす。私は影を操るから『影の魔人』。影に潜ったり、影から武器作ったり、相手の影を使って動きを止めたりできるっすよ。
創:へぇ……そうなのか。
乃々子:驚かないんすね?
創:まぁ……慣れ、かな。にしても、乃々……口調が……。
乃々子:魔界暮らしが長かったから………ほんとはこっちが素なんす。変っすか?
創:いや、そんなことないけど、新鮮だなって……。
ナギ:二人とも、ボクの事忘れてなぁい?
創:うわっ!!?
乃々子:あー……因みにそこの悪魔は『治癒の魔人』っす。一応………一応、名のある名医で魔界では有名人っすね(棒読み)。
ナギ:すっごい棒読みだし、悪魔って酷いなー?こんなに優しくてスーパー名医なイケメン上司なのに……。
乃々子:うるせーーー!!!
創:……………。
ナギ:どったの?創クン。
創:ナギさんって、本当に無職じゃなかったんですね……。
ナギ:違うよーー!?ずっとボク無職って思われてたのーーー!?
乃々子:普段からちゃらんぽらんだから、そんなこと言われるんす!やーいやーい!
ナギ:のづ子お黙り!!……あ、因みに人外専門だから、人間の病気とかは無理よ?だから、創クンにはこれは言っておかないとなんだけど……。
創:ん?何を…。
ナギ:八雲の『髪』だよ。
創:髪って……あの動いてるやつか?
乃々子:創君はまだ知らないんすね……あの髪、毒があるんす。
創:毒!?
ナギ:正確に言うと、毒があるのは三つ編みの先端だけだし、常時あるって訳じゃないんだけどもねー。あれは八雲の生まれながらの能力なんだ。
創:能力………ってことは、八雲もやっぱり人間じゃない、のか……?
乃々子:半分正解っすね。
創:半分……?
ナギ:まぁ、これはいつか本人から話してもらえたら聞いてね!
創:そんな日、いつ来るか……?
ナギ:で、肝心の毒なんだけど……まぁ、痺れとかがメインだねー………ただし、これは相手が『人外』の話。
創:ん?
ナギ:あの髪の毒は、普通の人間には『猛毒』なんだ。ボク達や他の子は痺れるくらいで済むかもだけど、人間はそうはいかない。だって、耐性がないもんね。
創:ど、どうなるんですか……?
乃々子:最悪、死ぬっすね。
創:えっ!!?
ナギ:あくまで最悪の可能性の話だよー。例えばずっと刺されっぱとか、髪を長い間直接握ったりしなけりゃ、そこまで重症にはならないよ。
創:因みに、症状って……どういう……。
ナギ:身体の痺れ、動悸、意識の混濁、高熱、あとはめっちゃお腹下したり……酷いと幻覚見たり呼吸困難とか、過去に診た人間達はそんな感じ。
創:うーん、ヤバそうなのは分かった……。あれ……?でもナギさん、人間は対象じゃないんじゃ……?
ナギ:ボクは人外と、人間が人外に受けた『魔瘴』の専門医。
創:ましょー……?
ナギ:『魔』の者から受けた『瘴』害ね。魔瘴は人間の医術や薬とかでは治せない。創クンのお人好しは良いことだけれどねー、近付き過ぎたら痛い目をみるから………八雲の髪には気を付けてねー。
創:わ、かりました……頭に置いときます……。
乃々子:大丈夫っすよ創君!八雲っちはいい子っすから!
創:だ、だよな……。
ナギ:よーし!じゃー、創クン!日も沈んできたし、帰ろっかー!
(創の肩を叩きながら歩きだそうとして)
乃々子:いやいや待て待て待つっす!!星君のブロマイド!!!
ナギ:ちぇ、忘れてなかったかー。ほーら。
(ポケットからブロマイドを出しながら渡して)
乃々子:もうっ!分かればいいんす………!?
(奪うように取ればブロマイドを確認し。が、次の瞬間固まり)
創:ん?乃々……どうし…………ん??
(乃々子の後ろから覗き込んで首を傾げて)
乃々子:な、なんすかこれは……?
(ブロマイドは何故かナギの写真に変わっており、写真を持つ手が震えていて)
ナギ:これ、この間の町内運動会でマダムが撮ってくれたんだよー。のづ子にも一枚あげ…
乃々子:誰がいるかよぉ!!!こんなもの!!!!!
(持っていた写真を力いっぱいに地面に叩き付け)
ナギ:ああっ!!ボクの写真!!
創:(………乃々、ストレス凄そうだな……今度何か甘いもの奢るか……。)
創:乃々がナギさんの部下……!?
ナギ:そ。元々、
乃々子:助手って……そんなキレイなもんじゃ……ぶにゃ!!
(言いながら両頬を掴まれ)
ナギ:ど~~の口が変なこと言うのかにゃ~~~???
乃々子:ひゃにゃふっふ~~!!(離すっすーー!!)
創:ま、まぁ、ナギさん……どうどう……。
ナギ:それに、こっちへはボクが来てただけだったんだけど……。
乃々子:現代にこんな……人を弄るのが趣味の人様に迷惑しかかけない歩くドSを野放しにするとかありえないでしょ!?
創:あー……。
ナギ:いやいや、創クン?あーって何よ?それに、ボクはのづ子を気遣ってあげたんだよー?
乃々子:なんすか、気遣うって…。
ナギ:魔界だと出会いがなーい!っつってたじゃん。こっちに来てからは楽しそうにしてる訳だし?
(いつの間にか手に一枚の写真を持っており、それを見せながら)
乃々子:あ"っ"!!?それ星君のソロシングル初回特典のブロマイド!!いつの間に自分のポケットから盗ったんすか!?返して~~!!
(ナギの方に近寄れば手を伸ばしつつ)
ナギ:えー?でも、のづ子これ三枚も持ってるじゃん、いらないでしょー?
(乃々子が届かないようにブロマイドを上の方に掲げて)
乃々子:何言ってるんすか!!保存用、鑑賞用、持ち歩き用に決まってるだろ!!
創:ふ、二人とも……そのくらいにし……。
乃々子:人が大人しくしてるからって調子に乗りやがって……良いですか!?今は『夕方』っすよ!?
(地面に伸びる自分の影に手を付けば、地面から生やすように身の丈以上ある槍を取り出し)
創:うぇえええええ!?ちょ……ちょっと、乃々さん!!?
乃々子:もう今日は怒ってるっす!!さぁ、さっさと私の家宝をかえし……
(槍を構えなからナギの方を睨み)
ナギ:無駄無駄~。のづ子、ボクに勝ったことないでしょ~?
乃々子:きーーーーっ!!!
創:の、乃々!!
(乃々子の肩に両手を置いて)
乃々子:なんすか!創君!
創:ひ………人目につくかもしれないから…な、それ仕舞え?
(片手で武器を指差しながら宥めるように軽く肩を叩き)
乃々子:くっ…………仕方無いっすね……。
(言いながら武器はそのまま靄になって消えて)
創:はー……良かった……。にしても、影から出てきたり武器出したり……魔法か?
乃々子:あー……自分は『影の魔人』っすから。
創:『影の魔人』?
乃々子:自分達魔人には、一人一人に何かに特化した能力が生まれながら付与されてるんす。私は影を操るから『影の魔人』。影に潜ったり、影から武器作ったり、相手の影を使って動きを止めたりできるっすよ。
創:へぇ……そうなのか。
乃々子:驚かないんすね?
創:まぁ……慣れ、かな。にしても、乃々……口調が……。
乃々子:魔界暮らしが長かったから………ほんとはこっちが素なんす。変っすか?
創:いや、そんなことないけど、新鮮だなって……。
ナギ:二人とも、ボクの事忘れてなぁい?
創:うわっ!!?
乃々子:あー……因みにそこの悪魔は『治癒の魔人』っす。一応………一応、名のある名医で魔界では有名人っすね(棒読み)。
ナギ:すっごい棒読みだし、悪魔って酷いなー?こんなに優しくてスーパー名医なイケメン上司なのに……。
乃々子:うるせーーー!!!
創:……………。
ナギ:どったの?創クン。
創:ナギさんって、本当に無職じゃなかったんですね……。
ナギ:違うよーー!?ずっとボク無職って思われてたのーーー!?
乃々子:普段からちゃらんぽらんだから、そんなこと言われるんす!やーいやーい!
ナギ:のづ子お黙り!!……あ、因みに人外専門だから、人間の病気とかは無理よ?だから、創クンにはこれは言っておかないとなんだけど……。
創:ん?何を…。
ナギ:八雲の『髪』だよ。
創:髪って……あの動いてるやつか?
乃々子:創君はまだ知らないんすね……あの髪、毒があるんす。
創:毒!?
ナギ:正確に言うと、毒があるのは三つ編みの先端だけだし、常時あるって訳じゃないんだけどもねー。あれは八雲の生まれながらの能力なんだ。
創:能力………ってことは、八雲もやっぱり人間じゃない、のか……?
乃々子:半分正解っすね。
創:半分……?
ナギ:まぁ、これはいつか本人から話してもらえたら聞いてね!
創:そんな日、いつ来るか……?
ナギ:で、肝心の毒なんだけど……まぁ、痺れとかがメインだねー………ただし、これは相手が『人外』の話。
創:ん?
ナギ:あの髪の毒は、普通の人間には『猛毒』なんだ。ボク達や他の子は痺れるくらいで済むかもだけど、人間はそうはいかない。だって、耐性がないもんね。
創:ど、どうなるんですか……?
乃々子:最悪、死ぬっすね。
創:えっ!!?
ナギ:あくまで最悪の可能性の話だよー。例えばずっと刺されっぱとか、髪を長い間直接握ったりしなけりゃ、そこまで重症にはならないよ。
創:因みに、症状って……どういう……。
ナギ:身体の痺れ、動悸、意識の混濁、高熱、あとはめっちゃお腹下したり……酷いと幻覚見たり呼吸困難とか、過去に診た人間達はそんな感じ。
創:うーん、ヤバそうなのは分かった……。あれ……?でもナギさん、人間は対象じゃないんじゃ……?
ナギ:ボクは人外と、人間が人外に受けた『魔瘴』の専門医。
創:ましょー……?
ナギ:『魔』の者から受けた『瘴』害ね。魔瘴は人間の医術や薬とかでは治せない。創クンのお人好しは良いことだけれどねー、近付き過ぎたら痛い目をみるから………八雲の髪には気を付けてねー。
創:わ、かりました……頭に置いときます……。
乃々子:大丈夫っすよ創君!八雲っちはいい子っすから!
創:だ、だよな……。
ナギ:よーし!じゃー、創クン!日も沈んできたし、帰ろっかー!
(創の肩を叩きながら歩きだそうとして)
乃々子:いやいや待て待て待つっす!!星君のブロマイド!!!
ナギ:ちぇ、忘れてなかったかー。ほーら。
(ポケットからブロマイドを出しながら渡して)
乃々子:もうっ!分かればいいんす………!?
(奪うように取ればブロマイドを確認し。が、次の瞬間固まり)
創:ん?乃々……どうし…………ん??
(乃々子の後ろから覗き込んで首を傾げて)
乃々子:な、なんすかこれは……?
(ブロマイドは何故かナギの写真に変わっており、写真を持つ手が震えていて)
ナギ:これ、この間の町内運動会でマダムが撮ってくれたんだよー。のづ子にも一枚あげ…
乃々子:誰がいるかよぉ!!!こんなもの!!!!!
(持っていた写真を力いっぱいに地面に叩き付け)
ナギ:ああっ!!ボクの写真!!
創:(………乃々、ストレス凄そうだな……今度何か甘いもの奢るか……。)