日々
同じ言葉~前編~
2023/06/24 23:22創:最近、ずっと雨だなー。
曙:そうですね……。創さん、今日はバイトは?
創:あー……一応、間に合うんだけどちょっとレポート行き詰まっててな……休みもらったんだ。
曙:大変ですね………僕も、もうすぐ期末テストなんですよ。
創:そっか……雨で外に出られない分、勉強は捗りそうだよな。
曙:はい!
創:はー……でも、雨だと部屋干ししないとだからアレだなー。柔軟剤使ってもちょっと臭うし……。
曙:この辺り、コインランドリーないですもんね……。
創:やっぱり家電とか買うべきか……いやー、出費が嵩むのはまずい……。ぼのはどうしてるんだ?
曙:僕ですか?僕は明ちゃんがいるので……。
創:へぇ……明って何か出来るのか?
曙:そうなんです。じゃあ、実際に見せますね!これから創さんのお部屋にお邪魔しても良いですか?
創:おう、いいぞ!ついでに夕飯食べてくか?作るよ。
曙:えっ!?わ、悪いですよ?レポートもあるって……。
創:たまには人前に料理出さないと腕が鈍るぞ、ってフィンが言ってた。
曙:そうですか……?それじゃあ、お言葉に甘えます……。
───創の部屋───
創:悪いな、散らかってて………あんまもてなせないけど……。
曙:全然散らかってないですよ!えっと……洗濯物はありますか?
創:今日、帰る頃に合わせてセットしてたからもう終わってるはず……ちょっと吊ってくるから待っててくれ。
曙:はい!
***
創:よし、吊った!
曙:ちょっと待って下さいね……明ちゃん!
(胸元に着けている灯籠型のブローチに触れ。触れれば曙色の光と共に火の玉が出現し、キュイと鳴きながら頭上を飛び回って)
創:もう大分慣れたけど、凄いよな……意思のある火の玉……。
曙:灯籠を媒介にして、呼び出しているんです。
創:へぇー……何処から?
曙:僕の実家のある世界から、ですね。伍色って言うんですけど。
創:実家のって……人間界じゃ無いよな……?
曙:多分、空蝉荘は創さんと八雲さん以外は皆別の世界の住人ですよ。僕達の世界にも種族として人間、と呼ばれる人達は居るんですが……。
創:世界広いなー。と言うか、八雲も人間界出身なのか……。
曙:僕もあんまり詳しく無いんですけどね……じゃあ明ちゃん、お願い。
(掌に寄ってきた火の玉に声をかけて。そうすると、鳴き声と共に火の玉は林檎大の大きさからバランスボール大の大きさになり宙に浮かんで)
創:!!?
曙:…………と、こういう感じで……簡易的な太陽みたいになってくれるんです……。
創:めっっっちゃ便利だ……。
曙:でも、僕あまり妖力強くないので……一、二時間しか持たないんですけどね。
創:万能、って訳じゃないんだな。
曙:ナギさんみたいに部屋に魔界が通じたりしてれば、そこから直接魔力とかを取り込んだり出来るんですけどね……。
創:なんて???部屋に魔界???
曙:あっ……!
(はっとして思わず口を押さえて)
創:いや、……ぼの君?ちょっとさっきの話、詳しく……。
曙:えーっと……これはですね……。
ドンッ!!!
二人:!!?
創:な、何の音だ…?
曙:外から聞こえましたね………行ってみましょうか……?
創:いや、俺が見てくるよ。ぼのは今、明を呼び出してるし……濡れたらまずいだろ?
曙:………分かりました。人手が必要なら呼んで下さいね!
創:ああ!
***
謎の男:…………お、覚えてろ……!
八雲:…………けっ、二度と寄んな……クソが。
ガチャっ
八雲:!
創:何か大きい音がしたけど、大………っ!?地面が割れてる……!?
(玄関を開けて真っ先に地面のコンクリートが割れているのが目に入り)
八雲:お前かよ………ちっ、外野は引っ込んでろ。
(ゆらりと髪を揺らしながら都合の悪そうに舌打ちをし。傘を差しておらずずぶ濡れの状態で、衣服の所々には切り傷があり)
創:これ、八雲が…………!?ち、ちょっと、お前……怪我してるし、ずぶ濡れじゃんか……!!
(地面から声の主の方に目をやり。瞬間、青ざめながら寄ろうとして)
八雲:お前に関係ねぇよ。
(無視してさっさと自分の部屋に入ろうとしており)
創:いやいやいや、ほっとけるわけ無いだろ!そのままだと風邪引く…………っ!?
(鍵を開けようとしていた右手に手をかけて。瞬間、眼前に鋭く尖ったものが突き付けられて)
八雲:……前に言ったよな?鬱陶しいんだよ、お前………お前だけじゃねぇ……ナギの野郎も、アパートの奴等もあのジジイも!いつもいつもいらねー世話焼きやがって!偽善者ぶるのも大概にしろよ!
(突き付ける髪はそのままに睨みつけて)
創:ぎ、……偽善じゃねえよ!俺はいつだって本気だ!
八雲:はっ………本気、本気ね。じゃあ、俺の髪掴んででも止めてみろよ。ナギから俺の髪の事聞いてんだろ、どうせ。
創:!
八雲:ま、そんなことしたらお前死ぬけど………。
ガッ!!!
八雲:!!?
曙:そうですね……。創さん、今日はバイトは?
創:あー……一応、間に合うんだけどちょっとレポート行き詰まっててな……休みもらったんだ。
曙:大変ですね………僕も、もうすぐ期末テストなんですよ。
創:そっか……雨で外に出られない分、勉強は捗りそうだよな。
曙:はい!
創:はー……でも、雨だと部屋干ししないとだからアレだなー。柔軟剤使ってもちょっと臭うし……。
曙:この辺り、コインランドリーないですもんね……。
創:やっぱり家電とか買うべきか……いやー、出費が嵩むのはまずい……。ぼのはどうしてるんだ?
曙:僕ですか?僕は明ちゃんがいるので……。
創:へぇ……明って何か出来るのか?
曙:そうなんです。じゃあ、実際に見せますね!これから創さんのお部屋にお邪魔しても良いですか?
創:おう、いいぞ!ついでに夕飯食べてくか?作るよ。
曙:えっ!?わ、悪いですよ?レポートもあるって……。
創:たまには人前に料理出さないと腕が鈍るぞ、ってフィンが言ってた。
曙:そうですか……?それじゃあ、お言葉に甘えます……。
───創の部屋───
創:悪いな、散らかってて………あんまもてなせないけど……。
曙:全然散らかってないですよ!えっと……洗濯物はありますか?
創:今日、帰る頃に合わせてセットしてたからもう終わってるはず……ちょっと吊ってくるから待っててくれ。
曙:はい!
***
創:よし、吊った!
曙:ちょっと待って下さいね……明ちゃん!
(胸元に着けている灯籠型のブローチに触れ。触れれば曙色の光と共に火の玉が出現し、キュイと鳴きながら頭上を飛び回って)
創:もう大分慣れたけど、凄いよな……意思のある火の玉……。
曙:灯籠を媒介にして、呼び出しているんです。
創:へぇー……何処から?
曙:僕の実家のある世界から、ですね。伍色って言うんですけど。
創:実家のって……人間界じゃ無いよな……?
曙:多分、空蝉荘は創さんと八雲さん以外は皆別の世界の住人ですよ。僕達の世界にも種族として人間、と呼ばれる人達は居るんですが……。
創:世界広いなー。と言うか、八雲も人間界出身なのか……。
曙:僕もあんまり詳しく無いんですけどね……じゃあ明ちゃん、お願い。
(掌に寄ってきた火の玉に声をかけて。そうすると、鳴き声と共に火の玉は林檎大の大きさからバランスボール大の大きさになり宙に浮かんで)
創:!!?
曙:…………と、こういう感じで……簡易的な太陽みたいになってくれるんです……。
創:めっっっちゃ便利だ……。
曙:でも、僕あまり妖力強くないので……一、二時間しか持たないんですけどね。
創:万能、って訳じゃないんだな。
曙:ナギさんみたいに部屋に魔界が通じたりしてれば、そこから直接魔力とかを取り込んだり出来るんですけどね……。
創:なんて???部屋に魔界???
曙:あっ……!
(はっとして思わず口を押さえて)
創:いや、……ぼの君?ちょっとさっきの話、詳しく……。
曙:えーっと……これはですね……。
ドンッ!!!
二人:!!?
創:な、何の音だ…?
曙:外から聞こえましたね………行ってみましょうか……?
創:いや、俺が見てくるよ。ぼのは今、明を呼び出してるし……濡れたらまずいだろ?
曙:………分かりました。人手が必要なら呼んで下さいね!
創:ああ!
***
謎の男:…………お、覚えてろ……!
八雲:…………けっ、二度と寄んな……クソが。
ガチャっ
八雲:!
創:何か大きい音がしたけど、大………っ!?地面が割れてる……!?
(玄関を開けて真っ先に地面のコンクリートが割れているのが目に入り)
八雲:お前かよ………ちっ、外野は引っ込んでろ。
(ゆらりと髪を揺らしながら都合の悪そうに舌打ちをし。傘を差しておらずずぶ濡れの状態で、衣服の所々には切り傷があり)
創:これ、八雲が…………!?ち、ちょっと、お前……怪我してるし、ずぶ濡れじゃんか……!!
(地面から声の主の方に目をやり。瞬間、青ざめながら寄ろうとして)
八雲:お前に関係ねぇよ。
(無視してさっさと自分の部屋に入ろうとしており)
創:いやいやいや、ほっとけるわけ無いだろ!そのままだと風邪引く…………っ!?
(鍵を開けようとしていた右手に手をかけて。瞬間、眼前に鋭く尖ったものが突き付けられて)
八雲:……前に言ったよな?鬱陶しいんだよ、お前………お前だけじゃねぇ……ナギの野郎も、アパートの奴等もあのジジイも!いつもいつもいらねー世話焼きやがって!偽善者ぶるのも大概にしろよ!
(突き付ける髪はそのままに睨みつけて)
創:ぎ、……偽善じゃねえよ!俺はいつだって本気だ!
八雲:はっ………本気、本気ね。じゃあ、俺の髪掴んででも止めてみろよ。ナギから俺の髪の事聞いてんだろ、どうせ。
創:!
八雲:ま、そんなことしたらお前死ぬけど………。
ガッ!!!
八雲:!!?