フィン:兄様………フィン、もう寝るヨ……。

ラオ:おー！おやすミー。ちゃンと、布団被らナいと駄目よ？

フィン:……………。

ラオ:ん？どしたヨ？ワタシに見とれタ？

フィン:………それもあル。

ラオ:フィンのそうイうとこ、素直でワタシ好きよー。

フィン:兄様……いつもフィンより遅く寝るの二、フィンより後に起きてタ事ないネ………。

ラオ:ワタシはショートスリーパーなのよ。全然寝なくテ平気なタイプ……。

フィン:だから、明日は兄様より早く起きル……！

ラオ:謎の意気込み表明……！早くって、5時より早く起きルね？フィンはちゃんと寝なイと駄目ヨ～……身長伸びないヨ？

フィン:む、………これから伸ビるよ！兄様より早く起きて『お！今日は早イね』って言わレたいネ……！

ラオ:ま、やれるなラやっテみるといいヨ。おやすみー。
(頭をぽんぽんと撫でつつ)

フィン:むー………今にみてるネ……。



───翌日、朝4時30分───



がばっ！！！



フィン:……………ネムイ……。
(布団から起き上がるも、目はほぼ開いておらす)

フィン:時間………4時半………うン、作戦通りネ………顔洗って……準備……。
(覚束ない足元で部屋の扉まで行き開けて)

ラオ:お、起きたネー。オはよー。
(ドアの直ぐ側でいつもの笑みを浮かべながら腰を降ろしており)

フィン:！？に、兄様……！

ラオ:ん？

フィン:まさか……徹夜してたネ……？

ラオ:してないヨー。ワタシもいつもより早く起きただけ……。

フィン:むー……。
(頬を膨らませて)

ラオ:ほァ！？ど、どウした……？急にフグみたいニなっテ……。

フィン:兄様……意地悪すル……。
(依然として頬をを膨らませたまま兄を見下ろしており)

ラオ:ノンノン！意地悪違うヨー…。それに、ちゃんトいつもよリ早く起きレたじゃナい。ネ？

フィン:むー……。

ラオ:それに、ワタシ寂しいヨ。

フィン:え………？

ラオ:ワタシがいつも先に起きて、フィンを起こすのが定番なの二、それを奪わレたワタシの気持ちよー。

フィン:兄様、フィンを起こしたカったの？

ラオ:そウよー。可愛い妹の寝起きを見ラれるのは、兄の特権ネ！そウだろ？

フィン:………………兄様……。
(いつの間にか頬は元に戻っていてじっと見つめつつ)

ラオ:ほら、早く顔洗って来るヨ。髪してアげるから。
(立ち上がって、肩に手を置いて)

フィン:……今日は、フィンが先に兄様の結んでモいい………？

ラオ:勿論ヨ！

フィン:…………、ん、じゃア……行ってくルね……。

ラオ:ハイよー。