Everyday
最強の家
2023/07/18 00:53依子:ウルちゃーん、おはよぉ……。
ウルラ:バアサン、やっと起きてきたか………お早うじゃねぇよ、今何時だと思ってんだ……。
依子:んーと……朝の5時……。
ウルラ:夕方の5時なんよなぁ!俺が店開けて全部回したわ!
依子:だぁって~……起きたくなかったんだもの~……。
ウルラ:依澄に拒否られるのが嫌で?
依子:痛いとこついてくるわねぇウルちゃん……。
ウルラ:けっ、いい気味だ。これで少しは孫離れできんだろ。
依子:んもう………依澄の様子はどうだった?
ウルラ:どうって、別に普通だよ。ひよにめちゃくちゃ怒られてたけどな。
依子:ふふっ……想像できるわねぇ……。
ウルラ:だから今日はひよに付き合って寄り道して帰るっつってたぞ。
依子:じゃあ、そろそろ帰ってくる頃かしら……。
陽依:ただいまーー!!
二人:!!
陽依:あ、ウルラさん、おばあちゃん!ただいまー!
依子:おかえり、ひよちゃん。
ウルラ:おう……依澄は?
依澄:ちょっと、ひよ……!家着いたんだから自分で持ってってよ……!
(二人分の学校の鞄と両手に袋を抱えてのろのろリビングまでやって来て)
陽依:だーめ!今日はお兄ちゃん、私の言うことなんでも聞く約束なんだから!
依澄:はぁ……別に持っていってもいいけど、勝手に部屋に入るなって言ってたのは何処の誰?
陽依:うっ………そうだった………。じゃあ、荷物だけ片付けてくるから……あとで一緒にアニメ観ようね!!絶対だからね!!
(依澄から鞄と荷物を受け取りつつ、二階に上がっていき)
依澄:分かったってば……!!
ウルラ:………大分連れ回されたみてぇだな。
依澄:本当ですよ……今日だってテスト前だし、勉強するつもりだったのに……。
依子:いいじゃないの、たまには息抜きしても。
依澄:……まぁ、それはそうだけど……。
依子:…………………。
ウルラ:(うっわぁー……空気やべー……帰りてー………いや、ここ家だったわ………。)
依子:あの………いず…
依澄:………話してないよ、ひよには。
依子:!
依澄:ひよは能天気だし、ばあちゃん達の話しても受け入れられるのかもしれないけど………母さんの話は絶対にひよの耳に入れたくない。
依子:…………………。
依澄:それに、ひよが側にいれば俺の闇憑きは多少マシになるかもしれないけど………そのせいで俺が怪我したりどうにかなった時に、悲しむひよの顔は見たくない。ここを出れば死と隣り合わせ……ってことは、家に居れば少なくとも死ぬことはない……ってことでしょ?
依子:そうね。だって、私最強魔女だもの。孫の一人や二人……家の一つや二つ守るのなんて楽勝よ。
ウルラ:いや、自分で言うなよ……ま、家にいる間にお前が引寄せた闇は俺が喰うし……。
依澄:それに、俺がいなくなったら、困るのは宵待さんだと思う。
ウルラ:俺ぇ?
依澄:只でさえばあちゃんとひよが言うこと聞かないのに、常識人の俺まで居なくなったら宵待さん過労死するよ?
ウルラ:……………それは確かにそうだな。
依子:やだ~、流石にちゃんとするわよぉ…………多分。
ウルラ:多分かよ!!
依澄:あとは……幼い俺達を守って育ててくれたのはばあちゃんだから………今更嫌悪して出ていったりしないよ。そりゃ、色んな事聞いたし言われてびっくりもしたけれど……ばあちゃんはばあちゃんだし。今までもこれからも変わらないよ。
依子:い、依澄~~~!!!
(目に涙を浮かべながら抱き付き)
依澄:ち、ちょっとばあちゃん!苦しいよ……!
依子:うう~いい子に育ってぇ~………っと、いけない。とりあえず家にいれば最強だけれど、私がいつでも側にいる訳じゃないしねぇ……ちょっと。
(依澄が前髪を留めているヘアピンに触れて)
依澄:……………?何してるの?
依子:おまじないよ。何か困ったら、きっと依澄を助けてくれるわ。
依澄:まじない……。
依子:あと、おまじないついでに教えといてあげるわねぇ。そのヘアピンをくれた依澄の好きな子だけど……。
依澄:えっ!?いや、違……っ、違うよ!!すす、好きとか、そんなんじゃ……!!
依子:多分、その子も人間じゃあ無いわよ。
依澄:えっ…………ええっ!!?!
ウルラ:おいバアサン、……また余計なこと言いやがって………。
依澄:ちょ………ばあちゃん!それってどういう……
陽依:おにーちゃーん!準備出来たよー!さぁ、行こう!
(どたどたと二階から降りて来て、依澄の腕を引きつつ。いつの間にか私服に着替えており)
依澄:あっ!?ちょっと、ひよ!!今……
陽依:駄目だよ!さっきまで自由時間あげたでしょー?さ、早くお兄ちゃんの部屋でアニメ見よ!!
依澄:何で俺の部屋なの!?
ウルラ:…………………、はぁ……っとに騒がしい奴等だな毎度毎度……。
依子:でも可愛いでしょう?うちの孫が世界一よ。
ウルラ:へーへー、言ってろ。
ウルラ:バアサン、やっと起きてきたか………お早うじゃねぇよ、今何時だと思ってんだ……。
依子:んーと……朝の5時……。
ウルラ:夕方の5時なんよなぁ!俺が店開けて全部回したわ!
依子:だぁって~……起きたくなかったんだもの~……。
ウルラ:依澄に拒否られるのが嫌で?
依子:痛いとこついてくるわねぇウルちゃん……。
ウルラ:けっ、いい気味だ。これで少しは孫離れできんだろ。
依子:んもう………依澄の様子はどうだった?
ウルラ:どうって、別に普通だよ。ひよにめちゃくちゃ怒られてたけどな。
依子:ふふっ……想像できるわねぇ……。
ウルラ:だから今日はひよに付き合って寄り道して帰るっつってたぞ。
依子:じゃあ、そろそろ帰ってくる頃かしら……。
陽依:ただいまーー!!
二人:!!
陽依:あ、ウルラさん、おばあちゃん!ただいまー!
依子:おかえり、ひよちゃん。
ウルラ:おう……依澄は?
依澄:ちょっと、ひよ……!家着いたんだから自分で持ってってよ……!
(二人分の学校の鞄と両手に袋を抱えてのろのろリビングまでやって来て)
陽依:だーめ!今日はお兄ちゃん、私の言うことなんでも聞く約束なんだから!
依澄:はぁ……別に持っていってもいいけど、勝手に部屋に入るなって言ってたのは何処の誰?
陽依:うっ………そうだった………。じゃあ、荷物だけ片付けてくるから……あとで一緒にアニメ観ようね!!絶対だからね!!
(依澄から鞄と荷物を受け取りつつ、二階に上がっていき)
依澄:分かったってば……!!
ウルラ:………大分連れ回されたみてぇだな。
依澄:本当ですよ……今日だってテスト前だし、勉強するつもりだったのに……。
依子:いいじゃないの、たまには息抜きしても。
依澄:……まぁ、それはそうだけど……。
依子:…………………。
ウルラ:(うっわぁー……空気やべー……帰りてー………いや、ここ家だったわ………。)
依子:あの………いず…
依澄:………話してないよ、ひよには。
依子:!
依澄:ひよは能天気だし、ばあちゃん達の話しても受け入れられるのかもしれないけど………母さんの話は絶対にひよの耳に入れたくない。
依子:…………………。
依澄:それに、ひよが側にいれば俺の闇憑きは多少マシになるかもしれないけど………そのせいで俺が怪我したりどうにかなった時に、悲しむひよの顔は見たくない。ここを出れば死と隣り合わせ……ってことは、家に居れば少なくとも死ぬことはない……ってことでしょ?
依子:そうね。だって、私最強魔女だもの。孫の一人や二人……家の一つや二つ守るのなんて楽勝よ。
ウルラ:いや、自分で言うなよ……ま、家にいる間にお前が引寄せた闇は俺が喰うし……。
依澄:それに、俺がいなくなったら、困るのは宵待さんだと思う。
ウルラ:俺ぇ?
依澄:只でさえばあちゃんとひよが言うこと聞かないのに、常識人の俺まで居なくなったら宵待さん過労死するよ?
ウルラ:……………それは確かにそうだな。
依子:やだ~、流石にちゃんとするわよぉ…………多分。
ウルラ:多分かよ!!
依澄:あとは……幼い俺達を守って育ててくれたのはばあちゃんだから………今更嫌悪して出ていったりしないよ。そりゃ、色んな事聞いたし言われてびっくりもしたけれど……ばあちゃんはばあちゃんだし。今までもこれからも変わらないよ。
依子:い、依澄~~~!!!
(目に涙を浮かべながら抱き付き)
依澄:ち、ちょっとばあちゃん!苦しいよ……!
依子:うう~いい子に育ってぇ~………っと、いけない。とりあえず家にいれば最強だけれど、私がいつでも側にいる訳じゃないしねぇ……ちょっと。
(依澄が前髪を留めているヘアピンに触れて)
依澄:……………?何してるの?
依子:おまじないよ。何か困ったら、きっと依澄を助けてくれるわ。
依澄:まじない……。
依子:あと、おまじないついでに教えといてあげるわねぇ。そのヘアピンをくれた依澄の好きな子だけど……。
依澄:えっ!?いや、違……っ、違うよ!!すす、好きとか、そんなんじゃ……!!
依子:多分、その子も人間じゃあ無いわよ。
依澄:えっ…………ええっ!!?!
ウルラ:おいバアサン、……また余計なこと言いやがって………。
依澄:ちょ………ばあちゃん!それってどういう……
陽依:おにーちゃーん!準備出来たよー!さぁ、行こう!
(どたどたと二階から降りて来て、依澄の腕を引きつつ。いつの間にか私服に着替えており)
依澄:あっ!?ちょっと、ひよ!!今……
陽依:駄目だよ!さっきまで自由時間あげたでしょー?さ、早くお兄ちゃんの部屋でアニメ見よ!!
依澄:何で俺の部屋なの!?
ウルラ:…………………、はぁ……っとに騒がしい奴等だな毎度毎度……。
依子:でも可愛いでしょう?うちの孫が世界一よ。
ウルラ:へーへー、言ってろ。